20 ステラ SW 4000HG

シマノ

番手
4000
ギア比
5.7
ドラグ/耐力
11kg
自重
355g
B/R
12/1
糸巻量/回転
93cm
ハンドル長
60mm
ナイロン糸巻量
14-170 / 16-150 / 20-125
PE糸巻量
1-490 / 1.5-320 / 2-240
価格
¥ 78,882

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

【インプレ】ショアで使えるSWカスタムモデル!19ステラSW4000HG

今回インプレッションするのは、シマノの19ステラSW4000HGです。大きい番手の活躍が目立つシリーズですが、4000番の使用感や適した釣りについて気になっている方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、19ステラSW4000HGの特徴や使用感、18ステラや15ツインパワーSWとの違いについて解説していきます。

ステラSWシリーズとは

ステラSWシリーズは、シマノのフラッグシップモデルであるステラをベースに、よりオフショアでの大型魚狙いに特化させたカスタムモデルのシリーズになります。通常のステラ以上の剛性や耐久性、突き詰められた防水性能が魅力で、夢の1尾をストイックに狙い続けるアングラーの強い味方となっています。

19ステラSW4000HGの特徴

まずは19ステラSW4000HGの特徴についてみていきましょう。こちらは2020年に入って新たに追加されたモデルで、大型狙いの釣りというより、ライトショアジギングなどの比較的ライトな釣りが想定されています。

インフィニティドライブ

「インフィニティドライブ」はこれまでメインシャフトにかかっていた抵抗を減らし、回転トルクを減らすことで、高負荷時でも楽な巻き上げを可能とした技術です。これにより、巻きの重さが気になりがちだったハイギアモデルでも、ストレスなく釣りができるようになります。「4000番でもその恩恵を感じられるのか?」と思う方もいるかもしれませんが、突然発生したナブラの中にルアーを素早く通したり、魚を根から引き離したりと、巻きの軽さがメリットになる場面は少なくありません。

Xプロテクト

「Xプロテクト」は、現在多くのシマノ製リールに普及しつつある防水技術で、19ステラSW4000HGではストッパーベアリング部とラインローラー部に搭載されています。海水の侵入する部分をシールで塞ぐことによって、水圧のかかる状況でも高い防水性能を発揮します。シマノの比較テストによると、ベアリングの耐久性は従来のものから10倍以上になったとされています。

DLCラインローラー

ローラー表面に、ダイヤモンドライクカーボンと呼ばれる特殊な素材で処理を施したのが、「DLCラインローラー」です。シマノでも一部の機種にのみ搭載されているラインローラーで、摩擦が小さくラインにかかる負荷を軽減します。ライトショアジギング等で使用する太いラインは抵抗が大きいため、ラインローラーの滑らかさは非常に重要です。4000番であれば、「SWカスタムのモデルを選ぶ必要性はないのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、剛性・耐久性以外の部分でも、こうしたメリットがあります。

18ステラ、15ツインパワーSWとの違い

19ステラSW4000HGの特徴が分かったところで、通常の18ステラ4000XGや、同じくSWカスタムの15ツインパワーSW4000XGとの違いについて確認していきましょう。釣りのスタイルや対象魚の大きさによって、どのモデルが適切か変わってきます。ただ、今回比較する2台はどちらもエクストラハイギアモデルです。ハイギアモデルはラインナップされていないため注意しましょう。

18ステラ4000XGとの違い

まずは18ステラ4000XGとの違いを解説します。こちらは重さ255gと非常に軽量で、より機動性や操作性を重視したい釣りに適しています。1つ注意すべきは、18ステラ4000XGは#4000ボディ、19ステラSW4000HGは#5000ボディとなっている点です。ボディサイズとSWカスタムの有無を考慮すると、同じ4000番のリールでも剛性・耐久性は大きくことなります。シーバスやサーフでの使用なら18ステラ4000XG、ライトショアジギングやキャスティングなら19ステラSW4000HGといった使い分けが良いでしょう。

15ツインパワーSW4000XGとの違い

15ツインパワーSW4000XGは実売価格40,000円前後で販売されている、19ステラSWの下位モデルにあたるリールです。インフィニティドライブやDLCラインローラーといった技術は搭載されていませんが、剛性・耐久性は十分に高いモデルとなっています。重さは355gで19ステラSW400XGと差がないため、30,000円の価格差と搭載される技術の差をどう感じるかで選ぶと良いでしょう。

19ステラSW4000HGの良い点

4000番としてはかなりの剛性と耐久性

19ステラSW4000HGを使用するメリットは、やはりそのタフさにあります。SWカスタムモデルというと、8000番を超える大型リールを思い浮かべる方も多いと思いますが、こちらは4000番なのでショアの釣りでも使用可能です。他のモデルの4000番ではパワーが足りず取れなかった魚も、SWカスタムが施された19ステラSW4000HGなら取れる可能性が挙がります。

ハイギアでも楽に巻ける

インフィニティドライブが搭載された19ステラSW4000HGの巻き感は、ハイギアながらも楽な印象です。ギア比の高いリールは巻きが重く、ジギングではシャクリも相まって非常に疲れやすいのが難点でした。決して軽いリールではありませんが、ハイギアモデルでもストレスなく使用できるのは嬉しいポイントです。

19ステラSW4000HGの悪い点

通常モデルと比べて重たい

これはSWカスタムモデルなので仕方のない部分もありますが、355gという重さは扱いにくさを感じます。キャストだけでなくアクションにも力を使いますし、長時間の釣行はおすすめできません。

普段の釣りでは活躍しにくい

19ステラSW4000HGの持つパワーや耐久性は、普段の比較的ライトな釣りでは十分な力を発揮しきれません。離島や沖磯のような大型狙いの釣りでこそ活躍するリールと言えます。「機動力や操作性を犠牲にしてまで、これだけの強さが必要なのか」十分考慮する必要があるでしょう。

19ステラSW4000HGが向いている人

19ステラSW4000HGは、ライトショアジギングの中でも大型魚をメインとした釣りに最適なリールです。SWカスタムならではの剛性と耐久性は、離島や沖磯といった特別なポイントでの大型狙いで真価を発揮します。活躍の場面は少ないかもしれませんが、いざという時に信頼できる強さを持つリールはそう多くありません。

19ステラSW4000HGが向いていない人

同じライトショアジギングでも、大型の魚が少ない場合や楽に釣りをしたい場合には、19ステラSW4000HGはおすすめできません。このリールの持つ剛性や耐久性は、大型狙いでない限りオーバースペックになりがちです。加えて355gという重さはかなり大きい数字ですし、腕への負担も無視できないものになります。

出番は少ないが、信頼できる強さを持つ

今回は、シマノの19ステラSW4000HGについてインプレッションしました。SWカスタムモデルとしての非常に高い剛性と耐久性を持ち、大型狙いの釣りにおすすめできるリールです。タフな分重量もあり、出番は少ないのがデメリットですが、ここぞという場面で使用するリールを探している方に最適と言えます。

この記事を書いた人

島国アングラー
まつや

 アオリイカ、クロダイ、シーバス、アジ、ハタ、エギング、落とし込み、天草地方(熊本県)

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