17 ソルティガ BJ 3500H

ダイワ

番手
3500
ギア比
5.7
ドラグ/耐力
10kg
自重
430g
B/R
12/1
糸巻量/回転
97cm
ハンドル長
65mm
PE糸巻量
2-300 / 2.5-250
価格
¥ 159,375

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

【インプレ】17ソルティガBJ 3500Hは近海ライトジギングやキャスティング、ロックショアジギングのスペシャルモデル

ソルティガBJシリーズとは

ソルティガBJはダイワのオフショアゲーム専用ブランド、ソルティガシリーズの中でも近海ライトジギングゲームに照準を合わせたシリーズです。ロッド、リール、ルアーからラインに至るまで、近海ライトジギング用として幅広くリリースされている人気シリーズです。そんなソルティガBJから発売されているリールの特徴について簡単に説明したいと思います。

PE2.5号以下を使用前提としたスペック

17ソルティガBJシリーズは3500番がPE2号を300m、4000番がPE2.5号を300mというラインキャパシティーです。ドラグはMAX10kgとジギング用リールとしては少し弱めに感じますが、ライトラインを使用する前提として設定されています。ATDドラグのMAX10kgで設定されていますが、ドラグワッシャーにはカーボン製が使用されています。思わぬ大型魚がヒットした場合でも、魚を止めたい所ではしっかりとドラグが効いてくれるので、魚とのやり取りにも余裕が出ますね。

旧規格の3500、4000番のみのシンプルなラインナップ

ソルティガBJのラインナップはダイワの旧規格でいう3500番と4000番で、3500Hと3500SH40004000SHとそれぞれ2機種ずつと非常にシンプルなラインナップとなっています。ライトジギング専用というスペックになっていますが、ジグの重さというよりは使用するメインラインの太さで選ぶといったリールの選択の仕方だと思います。ちなみに筆者は狙っている魚種や釣りをする海域の地形、ジギングやキャスティングなどの釣法などで1.5号~4号までのラインを使い分けています(関東近海での場合)。例えば相模湾でシイラやカツオ、サワラのキャスティングゲームをする場合や、東京湾でワラサやサゴシを狙ったジギングをする場合など、2.5号以下のPEラインを使用するゲームでは17ソルティガBJや16セルテートHDをセレクトしています。大物がヒットする確率のある海域ではモノコックボディーにハイパーデジギア搭載の17ソルティガBJ一択です

17ソルティガBJ 3500Hの特徴

スーパーメタル製モノコックボディー+ハイパーデジギアの最強タッグ

17ソルティガBJ 3500Hは未だに根強い人気のハイパーデジギア搭載モデルであり、もはやダイワスピニングリールの代名詞とも言えるモノコックボディーを併せ持ったコンパクトかつハイパワーなモデルです。C6191という非常に硬い合金を使用したハイパーデジギアは、2021年現在で17モアザンと17ソルティガBJのみにしか搭載されていない希少なモデルとなっています。モノコックボディーの強固かつ堅牢な剛性感の高さと、ハイパーデジギアの計り知れない巻き上げトルクと絶対的なパワーは20ソルティガ21セルテートSWと並ぶほどのポテンシャルがあるのではないでしょうか。

現在のダイワスピニングリールでは希少なサイズ

17ソルティガBJ 3500Hは現在のダイワスピニングリールでいう6000番サイズのボディーです。LTコンセプト以降のモデルでは6000番ボディーのものは少なく、特にヘビーデューティー専用モデルではいまだにラインナップされていません。19セルテートは幅広い番手が展開されており、21セルテートSWも含めると2500番~18000番までありますが何故か6000番のみがすっぽり抜けています。16セルテートHDが廃盤となってしまったので、今後もしかすると発売される可能性はあるかもしれません。しかし現在のラインナップでは17ソルティガBJしか選択肢がないのが現状です。

PE2号300m巻けるシャロータイプスプール

17ソルティガBJ 3500Hのスプールは、PE2号が300mというラインキャパシティーのシャロースプールが標準装備されています。例えば関西で言えば伊勢湾などでのブリワラサジギング、関東で言えば東京湾のイナダワラサジギングや相模湾でのカツオやシイラ、サワラのキャスティングゲームや、近年とてもアングラーが増えて賑わっている沖磯などでのロックショアではちょうど良いラインキャパシティーだと思います。

430gの自重の軽さは、キャストを繰り返すキャスティングの釣りにもベスト

17ソルティガBJ 3500Hは6000番クラスのボディーを使用しているということもあり、オフショア用リールとしては非常に軽い430gとなっています。あくまでも参考程度の比較でサイズこそ1番手上になってしまいますが、20ソルティガ 8000-Hの自重は655g、21セルテートSW 8000-Hの自重は630gです。それを考えれば破格の軽量モデルであり、堅牢なメタルモノコックボディーに強固なハイパーデジギアという強さとタフさを持ち合わせた近海域最強モデルの1つであることに間違いはないでしょう。

17ソルティガBJ 3500Hの弱点

同じスプールサイズの19セルテート LT5000番よりも高価

17ソルティガBJ 3500HのスプールサイズはLT5000番クラスと同等になっています。例えば19セルテート LT5000D-XHであれば実売価格で40,000円前後と中堅クラス、対して17ソルティガBJ 3500Hは60,000円前後と20,000円程度高価です。ボディーサイズこそ違いますが同じスーパーメタルのモノコック構造という共通点のある両機、最大の違いはドライブギアです。17ソルティガBJ3500Hには現在のダイワスピニングリールではほとんどないC6191を使用したハイパーデジギア、19セルテート LT5000D-XHは18イグジストと同様の超々ジュラルミンのマシンカットタフデジギアですので、17ソルティガBJ3500Hが高価になってしまうのは致し方ない部分かもしれません。

PE3号以上の太いラインを使いづらい

ソルティガBJのそもそものコンセプトがライトジギング向けのリールということもあり、PE3号以上のラインを使用してジギングをするには少し使いづらいスペックになっています。なのでPE3号以上を使う釣り、オフショアジギングではヒラマサ、ブリ、カンパチなどを狙う場合などは20ソルティガ 8000-H21セルテートSW 8000-Hなどを使用した方が、ドラグMAXの強さやラインキャパシティーなどを考慮してもストレスなく釣りに集中できるでしょう。

17ソルティガBJ 3500Hの得意な釣り

近海オフショアジギング

近海でのオフショアジギングでも、特に潮の速い海域での釣りではライトラインを使用した方が潮流の変化の影響を受けづらく、ボトムを感知しやすいです。特にボトムに根があまりない海域では、多少魚に走られても根ずれしてラインブレイクすることもあまりないので、ライトラインを使用するメリットは非常に多いと言えるでしょう。実際に紀伊半島近辺、特に伊勢湾などではPE1.5~2.5号を使用するスタイルが定着してきつつあります。17ソルティガBJ 3500Hはそんなライトラインを使用したジギングにピッタリな1台です。魚をいなしながらのファイトになるのでテクニックは必要ですが、パワーファイトとはまた違った楽しみ方ができる釣りです

サワラ、カツオのオフショアキャスティングゲーム

17ソルティガBJ3500Hは40g程度の比較的軽めのシンキングミノーやシンキングペンシルなどを使ったキャスティングゲームには使いやすいスペックです。軽めのルアーを遠投する為にメインラインはPE2号クラスを使用するので、17ソルティガBJ3500Hはラインキャパシティーもぴったりです。速すぎない巻き取り長は様々なシチュエーションに対応できます。しかし魚の群れの足が速い場合には、同じ17ソルティガBJでも3500SH4000SHの方が手返し良くナブラにルアーを打ち込み続けることができるでしょう

沖磯などでのロックショアジギング

ここ数年、YouTubeの影響からかロックショアジギングにトライするアングラーが増えてきました。特に沖磯などでは地形の変化が激しく、潮が速い海域が多いので恰好の青物ジギングスポットとなっています。あまりにも大型の青物(中型以上のヒラマサ、イソマグロ、GTなど)の釣れる確率のある海域では少し厳しいかもしれませんが、17ソルティガBJ 3500Hは中型青物くらいなら渡り合えるポテンシャルのあるリールです。モノコックボディー+ハイパーデジギアの耐久性とパワーをもっとも体感できるのは、青物ゲームであることは間違いないと思います。

クエ、スジアラなどの大型ロックフィッシュ

クエやスジアラといった大型のロックフィッシュを狙うアングラーも年々増加しています。このような魚を狙う場合には大型の青物を狙うようなタックルを使用する方が多いです。一部地域ではスジアラのキャスティングゲームができる地域もあるようで、そのような釣りをする場合にはPE2~3号を使用でき、大型根魚の強烈な突っ込みをかわせるパワーを持った17ソルティガBJ 3500Hはピッタリと言えます。

17ソルティガBJ 3500Hに向いていない釣り

ヒラマサ、カンパチなどの大型青物ジギング

これは海域によるかとは思いますが、ヒラマサやカンパチの大型がヒットするところでは17ソルティガBJ 3500Hではラインキャパシティー的に少し厳しいかもしれません。リールの剛性感やパワーは申し分ない17ソルティガBJ 3500Hですが、ヒラマサやカンパチなどを狙う場合にはオフショアであれば最低でもPE2.5~3号は欲しいところ。そうなると同じ17ソルティガBJの4000SH19セルテート LT5000D-XHなどをおすすめしたいです。

堤防からのライトショアジギング

17ソルティガBJ 3500Hはジギングやキャスティングに特化したモデルですが、堤防からのライトショアジギングをするには少しオーバーパワーかもしれません。重くても60gくらいのメタルジグを使用するライトショアジギングでは、PE1号程度の太さのラインでなければジグの飛距離が出ずに魚をキャッチできる確率も下がってしまいます。堤防から5キロクラスが頻繁に釣れる堤防であれば17ソルティガBJ 3500Hでも良いかと思いますが、大きくても3キロクラスが釣れるようなポイントであれば、19セルテート LT5000D-XHの方がリール重量が軽くて1日集中して釣りができると思います。

17ソルティガBJ3500Hはライトラインを使用したスリリングなジギングキャスティングゲームにマストなリール

PE2号程度の細めのPEラインを使用するシチュエーションに特化した17ソルティガBJ 3500Hは、20ソルティガ21セルテートSWに先駆けてモノコックボディーが採用された実験的なモデルですが、その高い剛性感とパワーは折り紙付きです。近年のPEラインは細くとも強度のあるものが多いので、その感度や水切りの良さを最大限に発揮できる17ソルティガBJ 3500Hは近海ジギング、キャスティングゲームにおいてショア、オフショア問わず使い勝手の良い1台です。リール重量も非常に軽いモデルなので、1日疲れることなくジギング、キャスティングに集中できるでしょう。

この記事を書いた人

ダイワマニア
YSNO

 トラウト(エリア、湖)、青物全般、ロックフィッシュ、シーバス、アオリイカ、ショアジギング、オフショアジギング、エリアトラウト、ウェーディング、ボートロック、エギング、東京湾、東伊豆(静岡県)、房総半島(千葉県)、上越地方(新潟県)、芦ノ湖(神奈川県)、本栖湖(山梨県)

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