21 セルテート SW 8000-H

ダイワ

水飛沫を浴びる21セルテートSW 8000-H
定価
¥ 73,800
 価格
¥ 62,780
番手
8000
ギア比
5.8
ドラグ/耐力
25kg
自重
625g
B/R
8/1
巻上長/回転
111cm
ハンドル長
80mm
PE糸巻量
3-400 / 4-300

狙えるターゲット魚種

できる釣法

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

ダイワオフショアリールの集大成、21セルテートSW 8000-Hはソルティガを超えた?

21セルテートSWと20ソルティガ

並んだ21セルテートSW 8000Hと20ソルティガ 8000H

新型コロナウイルスの影響でWeb開催のみとなった2021釣りフェスティバルで、多くのユーザーの予想に反して発表されたのが21セルテートSWシリーズでした。巷では20ソルティガのモデルチェンジ翌年だったこともあり、ソルティガの弟分的存在であったキャタリナのモデルチェンジを予測していた方が多かったようで、筆者もその中の1人でした。しかしいざ蓋を開けてみるとまさかの汎用リールで人気のセルテートの大型番手モデル「SW」の発表となりました。

この21セルテートSW、発表時には賛否両論がありましたが、その全貌が明らかになるにつれて徐々に期待の声が増えていきました。それもそのはず、細かな部分は変更がされていますが、メインとなるボディー、ドライブギア、ドラグシステムなどは20ソルティガそのものでありメーカーも「これはもうほぼソルティガと言っても良い」と公言するほどのスペックの高さでした。では簡単に20ソルティガ21セルテートSWの共通点と違いについて触れてみたいと思います。

メタルモノコックボディーにG1ジュラルミンマシンカットタフデジギアは両機共通

21セルテートSW 8000Hのメタルモノコックボディー

オフショアリールにおいて最も重要なのがボディーの材質とその強度、剛性感、そしてドライブギアの材質と製法です。なぜなら時には20キロを超えるヒラマサや30キロを優に超えるマグロを相手にすることのあるオフショアゲームでは、リールの強さと頑丈さはそのまま釣果に直結します。タフなボディーとギアを持ったリールでなければ獲れない魚に対峙するオフショアゲームの生命線はリールの性能と言っても過言ではないです。そのボディーと心臓部であるドライブギアがハイエンドモデルの20ソルティガと同じものだというだけで、道具に信頼を持って釣りに集中できるメンタルを持たせてくれるでしょう。

ドラグシステムもほぼ同等だが、ドラグノブの素材に違いがある

オフショアゲームでいかにアングラー優位に釣りを進めていくかに重要な役割を持っているのがドラグシステムです。こちらも20ソルティガ21セルテートSWではワッシャーの数は共通で、勿論21セルテートSWにも当然カーボンワッシャーが使われています。唯一違うのがドラグノブの素材です。20ソルティガではアルミ製のラジエーションドラグノブですが、21セルテートSWでは樹脂製のドラグノブになっています

マグシールドボールベアリングの有無

20ソルティガではドライブギア部にマグシールドボールベアリングが使用されており、メインシャフト部にもマグシールドが施されていました。しかし21セルテートSWではメインシャフト部のマグシールドのみとなっています。どちらもストッパーレスボディーなので防水性能には大きな違いはないと思いますが、21セルテートSWの方がメーカーオーバーホールのサイクルを少し短くした方が良いかもしれませんね。

最大の違いはローターの材質

21セルテートSW 8000HのZAIONエアローター

20ソルティガ21セルテートSW最大の違いはローターでしょう。20ソルティガでは究極の剛性を求める為にアルミ製のローターになりました。21セルテートSWでは15ソルティガ16キャタリナで使用されたZAIONエアローターが採用されています。樹脂製ローターに関しては懐疑的な考えの方も多いかもしれませんが、15ソルティガで十分な実績のあるZAIONローターは強度面では全く問題ないと個人的には思っていますし、水深100m前後の海域でジギングをする時には、ZAIONエアローターの軽い巻き出しはアングラーの疲労を軽減してくれます15ソルティガのローターの20ソルティガのボディーとドライブギア、21セルテートSWは新旧ソルティガのハイブリッドモデルであり、まさに最新のダイワオフショアリールの集大成と言えるモデルに仕上がっています。

21セルテートSW 8000-Hの向いている釣り

青物のオフショアジギング

21セルテートSW 8000Hと鉄ジグで釣ったワラサ

21セルテートSW 8000-Hの真骨頂とも言えるのが、PE2.5~4号を使用する近海での青物オフショアジギングです。特に水深120m前後までで釣りをすることが多いのであれば、これ一台で日本全国の様々な海域で問題なく使用できるユーティリティーモデルだと思います。ハイギアのキビキビとしたアクションはブリやヒラマサ、カンパチなど青物御三家を狙う専用機と言っても良いでしょう。

いわゆる一旦ジグをボトムまで落とし、その後20~25mの範囲をワンピッチジャークを主体に誘っていくオーソドックスなジギングには最もマッチするでしょう。ただし潮流の速い海域でのドテラの横流し中心の地方がメインフィールドである場合には、21セルテートSW 8000-P10000-Pの方がアングラーへの負担は少ないかもしれません。

21セルテートSW 8000-Hはステップアップしたい近海ジギングアングラーに是非使ってほしい

21セルテートSW8000Hと上越沖の朝焼け

オフショアジギングを始めて数年経つと、道具もステップアップしたくなってくるのが人の性かと思います。オフショアジギングでは、何百メーターもジグの受ける水圧を受け止め、5キロや時には10キロを超える青物など、リールに最も負担がかかりやすい釣りだと言えます。でも20ソルティガ19ステラSWは高価すぎてちょっと...といった方には是非とも21セルテートSW 8000-Hを使ってみていただきたいと思います。

前述したように素材やパーツに関しては20ソルティガとニアリーイコールな機種ですし、価格帯も20ソルティガよりも3万円ほど安くなっているので十分お得なモデルであると言えるでしょう。初級者から中級者のステップアップ時に、モノコックボディー+G1ジュラルミンMCタフデジギアのパワーとZAIONエアローターの軽快な巻き出しは、あなたの技術アップを後押ししてくれること間違いなしです。

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ダイワマニア
YSNO

 トラウト(エリア、湖)、青物全般、ロックフィッシュ、シーバス、アオリイカ、ショアジギング、オフショアジギング、エリアトラウト、ウェーディング、ボートロック、エギング、東京湾、東伊豆(静岡県)、房総半島(千葉県)、上越地方(新潟県)、芦ノ湖(神奈川県)、本栖湖(山梨県)


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