ダイワ最軽量!超絶ハイエンドの「21ルビアス エアリティLT4000-CXH」をご紹介
21ルビアス エアリティLT4000-CXHの基本仕様は?
「21ルビアスエアリティ」は、マグネシウム製のフルメタルモノコックボディにより、軽さを極めたハイエンドリールになります。ダイワのフラッグシップである「イグジスト」を超える軽さを持ち、剛性や回転性能も負けていません。現状最も大きい番手である「4000-CXH」も重量は200gと驚異の軽さを誇ります。これはボディ材質がマグネシウムであるためであり、これにより軽さと剛性の両立ができています。ベアリングは11個搭載しています。イグジストが12個搭載ですので、これはフラッグシップとの差別化が図られているところです。場所はスプール受けなので、追加は簡単にできますね。
マグネシウム製のフルメタルモノコックボディ
モノコックボディとは、ボディ自体にフレームとしての剛性を持たせ、ねじれやたわみに強く、省スペースを実現させる構造です。また、ねじを固定するためのスペースをなくすことで、ボディ寸法に対するドライブギアのサイズを極限まで拡大し、ボディの約85%もの面積を占める大口径のドライブギアが収納可能です。「21ルビアス エアリティ」は、材質にマグネシウムを採用することで、軽さと剛性を高いレベルで達成しています。同じ名前である「20ルビアス」のボディカバーは樹脂製でしたが、「21ルビアス エアリティ」は、フルメタルなので、剛性が上がっていることがわかります。
マグネシウムは腐食に注意
マグネシウムは、「ステラ」、「イグジスト」、「ヴァンキッシュ」などハイエンドリールに採用されています。マグネシウムは軽量かつ強い金属である一方、腐食しやすいという欠点もあります。当然それを防ぐためにメーカーも表面処理を施していますが、どうしても日々の使用によりコーティングも取れてきて、ボディが腐食して穴が開いてしまうなどということがあります。釣行後のシャワー洗浄、乾燥をしっかりと行い、こまめなメンテナンスで高性能を維持しましょう。
ZAIONエアローター
ローターに素材に使用されているZAIONは、軽さと剛性を両立してくれます。そして腐食に強いというメリットもあります。剛性は金属には劣りますが、番手の特性上オーバースペックの青物相手に使用するなどをしなければ問題はないと思われます。
マグシールド
リール内部に侵入してくる海水を磁性流体による油の膜でガードするダイワ独自の防水技術です。海水の侵入による、塩ガミや錆の発生を防ぎ、リールの故障を未然に防止します。「21ルビアス エアリティLT4000-CXH」はシーバスやライトショアジギングなど、海水が多くかかる場所での使用が多く想定されます。マグシ-ルドは、ピニオンギア部とラインローラー部に搭載されているため、トータルとして高い防水構造になっています。
超々ジュラルミン製MCタフデジギア
ドライブギアには、「超々ジュラルミン製MCタフデジギア」が採用されています。冷間鍛造で高強度に仕上げたギアを、マシンカットにより高精度に加工することで、限りなくノイズレスな回転を実現しています。実際の巻き感はヌメヌメ感が強く、イグジストと比較しても遜色ないレベルだと感じます。
ATD
魚の引きに滑らかに追従しながら効き続けるドラグシステムで、滑り出しがスムーズなためラインブレイクを防止でき、魚に違和感を与えにくくなっています。ラインの滑り出しがスムーズで、魚の引くスピードに追従してブレーキがかかるため、ファイト中のドラグ操作はほぼ不要です。これにより、いつも使用しているラインよりもワンランク細いラインを使用できるため、結果的に飛距離アップにつながるというメリットもあります。
ベアリングを追加する場所は?
スプール受けに1つベアリングの追加が可能です。使用するベアリングは「外径11mm×内径7mm×厚み2.5mm」です。スプール受けのベアリングは、よりスムーズな滑り出しのドラグにつながり、MAX12個になります。
比較検討されるリールと比べると?
「21ルビアス エアリティ」は、価格や軽さに重きを置いていることから、シマノのヴァンキッシュが主な対抗機種であると考えられます。今までのダイワでは、イグジストの下がセルテートとなっており、軽量さを求めるならば、さらに下のルビアスになっていました。しかし、今回「21ルビアス エアリティ」が発売されたことにより、ハイエンドの軽量リールを検討する際の選択肢が広がったと言えます。
19ヴァンキッシュ4000XG
基本的なスペックは?
「19ヴァンキッシュ4000XG」の重量は200gと、「21ルビアス エアリティLT4000-CXH」と同重量です。重量だけでなく、そのほかの基本スペックもほぼ同等となっています。
大きな違いは材質
しかし、この2つのリールの大きな違いは、「19ヴァンキッシュ」の方が樹脂の使用率が高いということです。代表的な所では、ボディカバーやハンドルが挙げられます。この違いを重視するかどうかは、自身が使用する釣りの種類によって変わってくるでしょう。例えば、シーバスやエギングメインであればそこまで剛性は必要ありませんが、ランカーシーバスや、ライトショアジギングをメインとするのであれば、剛性の違いは時間が経つにつれて現れてくるかもしれません。自分の行くフィールド、対象魚種によって最適なリールを選択しましょう。
巻きの違いは?
「19ヴァンキッシュ」は、シマノのクイックレスポンスシリーズに属しており、巻きの軽さがウリになっています。実際にこの2つの機種を巻き比べてみると、
- 19ヴァンキッシュ:キビキビ
- 21ルビアス エアリティ:ヌルヌル
このような違いを感じます。どちらも巻き感は素晴らしいのですが、巻きはじめの軽さは「19ヴァンキッシュ」の方が上と感じます。もちろん「21ルビアス エアリティ」も重たいということはないのですが、エギングのように素早く巻いたり、ストップ&ゴーを繰り返すような釣りには「19ヴァンキッシュ」、逆にただ巻きがメインとなるような釣りには「21ルビアス エアリティ」の方が適しているかもしれません。
どのような釣りに向いているか?
シーバス
ハンドル1回転あたりの巻き量が99cmあるので、はや巻き、糸フケの回収も早いため、デイゲームでももちろん使用できますし、巻き感も素晴らしいため、ナイトゲームの流しの釣りでも全く問題ないでしょう。
サーフゲーム
サーフでヒラメ、マゴチ、ヒラスズキなどを狙う際には、広大な範囲のサーフにある流れを読み取る必要があります。「21ルビアス エアリティLT4000-CXH」は、ローターが軽く、慣性が低いためリトリーブ時に潮流の変化が感知しやすくなります。サーフは特に流れに魚が付いている場合が多いため、有利に働くでしょう。また、リール剛性も高いため、比較的重たいルアー、魚を掛けても大丈夫だと思われます。
ライトショアジギング
4000番はライトショアジギングの定番モデルですが、軽さと剛性が両立されているため、非常い使いやすくなっています。ラインキャパもPE1.5号が200m巻けるため十分です。しかし、ローターが樹脂製であるためブリクラスには少々不安があります。使用するジグは20g~40g程度が最も使いやすいと思われます。
「21ルビアス エアリティLT4000-CXH」は軽さと剛性を両立した最高峰のリール
「21ルビアス エアリティLT4000-CXH」は、見た目とは裏腹の軽量さと、それを上回る剛性を持ち、価格を裏切らない最高峰のスペックを有しています。汎用性の高さもすごく、様々な釣りにも対応することができるでしょう。イグジストにも劣らないハイエンドリールはダイワの新たな可能性の一つになるでしょう。