18 カルディア LT2000S-XH

ダイワ

ダイワ「18-カルディア」
番手
2000
ギア比
6.2
ドラグ/耐力
5kg
自重
170g
B/R
6/1
糸巻量/回転
81cm
ハンドル長
45mm
ナイロン糸巻量
3-150
PE糸巻量
0.4-200
価格
¥ 23,800

狙えるターゲット魚種

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

カスタム性の高さが魅力!18カルディアLT2000S-XHについてインプレッション

今回は、ダイワの18カルディアLT2000S-XHについてインプレッションしていきます。長年多くのアングラーから支持を集めてきたダイワを代表するミドルクラスですが、「2018年モデルにはどんな特徴があるのか?」「一体どんな釣りに向いているのか?」など、これまでカルディアを使用したことがない方は疑問も多いのではないでしょうか。今回はこれらの点を中心に解説していきます。

18カルディアLT2000S-XHの特徴

まずは18カルディアLT2000S-XHの特徴について確認していきましょう。ライトゲームでは軽さや感度、ノイズの少なさなどが重要になりますが、このリールはそれらの条件を満たしているのでしょうか?

ローター・ボディともに樹脂製

18カルディアはローターにDS5、ボディにはZAIONが使用されています。ZAIONは軽量かつ金属並みの剛性を持つカーボン樹脂素材で、20セルテート等の上位機種にも使われる素材です。DS5はその下位素材に当たります。リールは軽いほど感度が高くなりますし、ライトゲームではそこまで剛性を心配する必要もありません。また、樹脂は金属に比べて耐食性が高いため、ソルトウォーターでの使用も神経質にならずに済みます。

軽量なアルミ製スプール

スプールにはより精密な加工が可能なアルミ素材が採用され、従来のものよりも薄肉化されたことで、非常に軽くなっています。スプールの重さは、リール全体の重さだけでなくタックルバランスにも影響し、ライトゲームのように操作性を重要視する釣りでは特に顕著です。軽量なスプールを搭載したリールは重心がより手元に近づき、持ち重り感が緩和されます。

18カルディアLT2000S-XHのカスタム性

次は18カルディアLT2000S-XHのカスタム性について解説していきます。ライトゲームではハンドルやスプールの変更、ベアリングを追加を検討するアングラーも多いのではないでしょうか?

ベアリングは最大11個

18カルディアLT2000S-XHは、純正で6個のベアリングを搭載しています。うち1つはラインローラーにも装備されており、そのままでも十分快適な釣りが可能ですが、さらに5つのベアリングが追加できます。細いラインを使用するライトゲームでは、ドラグの滑らかさやライントラブルの少なさは非常に重要です。ベアリングはドラグやスプール、ラインローラーにも追加することができるため、これらの性能を向上させられます。また、ハンドルノブにも2つのベアリングが追加可能ですので、巻き心地をより滑らかにしたい場合は試してみると良いでしょう。

ハンドルノブはダイワSサイズ

18カルディアLT2000S-XHのハンドルノブはダイワSサイズと呼ばれるものが適合します。純正とは異なるノブを装備することで、感度の向上や軽量化に繋がります。感度を優先する場合は金属製、軽量化を考えている場合はカーボン製のものが良いでしょう。もちろんハンドル自体も交換可能です。長さによって巻きのパワーや感度が変わるため、釣りのスタイルに合うものを選びます。

スプールは互換性あり

18カルディアLT2000S-XHのスプールは、同シリーズの1000番や18タトゥーラ、18エメラルダスAIRなどと互換性があります。ライトゲームはリグやターゲットの大きさによってラインの素材や太さを変えることの多い釣りです。異なるサイズのスプールを用意しておけば、釣り場でも素早くラインを交換することができます。

18フリームス、19ストラディックとの違い

18カルディアLT2000S-XHの特徴やカスタム性について分かったところで、次は下位機種にあたる18フリームス、同価格帯で販売されているシマノの19ストラディックとの違いについて確認していきましょう。

18フリームスLT2000S-XHとの違い

18フリームスLT2000S-XHは、実売価格12,000円前後で販売されているエントリークラスのリールです。素材はローターがDS4、ボディがDS5となっており、それぞれ18カルディアよりワンランク下のものが使用されています。それでも重さは190gと軽量で、搭載されている技術は18カルディアとほとんど変わりません。ただ、ベアリング数が追加できるものも含めて8個であるなど、少々カスタマイズ性の面が乏しいのは気になります。コスト最優先で選ぶなら18フリームスLT2000S-XH、性能やカスタマイズ性を求めるなら18カルディアLT2000S-XHが良いでしょう。

19ストラディックC2000SHGとの違い

19ストラディックC2000SHGは、上位機種にも搭載される技術を積極的に搭載した高コスパなミドルクラスのリールです。コアソリッドシリーズと呼ばれる巻きの滑らかさや耐久性を重視したシリーズに分類され、素材には金属が多く使用されています。そのため重さは185gと18カルディアに劣ります。また、19ストラディックは巻き中心の釣りに最適な巻き感で、ダイワ製リールに多い立ち上がりの良い巻き感とは異なります。同じライトゲームでも巻き物をメインで使用する場合は19ストラディック、それ以外では18カルディアが適しているでしょう。

18カルディアLT2000S-XHの良い点

コストパフォーマンスが高い

やはり18カルディアLT2000S-XHの良さはコストパフォーマンスの高さです。実売価格は20,000円を切りつつも、釣りを快適に行うためのスペックが揃っています。純正でラインローラーにベアリングが1つ搭載されているのも嬉しい点です。よほどシビアな釣りでなければそこまでストレスを感じませんし、もう少し性能が欲しいという場合にはカスタマイズで自分好みのリールに仕上げることができます。

落ち着いたデザイン

18カルディアは、これまでのカルディアシリーズの流れを汲んだ、落ち着きのあるモノクロ調のデザインが採用されています。一見地味な印象ですが、どんなロッドにも合わせやすいデザインです。

18カルディアLT2000S-XHの悪い点

パワー不足に感じることも

軽さやコストパフォーマンスに重点を置き、樹脂素材がメインの18カルディアLT2000S-XHは、時にはパワー不足に感じられることがあります。アジングやメバリングといった釣りでは問題ありませんが、チニングのようにターゲットが引きの強い魚の場合はストレスを感じやすいでしょう。

巻き心地は上位機種に劣る

18カルディアLT2000S-XHの巻き心地は、上位機種のような滑らかさはありません。釣果に直結する部分ではありませんが、道具としての満足感はあまり得られないでしょう。「性能だけでなく質感の良いリールが欲しい」という方はハイエンドクラスのリールを検討することをおすすめします。

おすすめできる釣りのスタイル

18カルディアLT2000S-XHはライトゲーム全般におすすめできるリールで、感度や操作性が高く、ストレスなく釣りを楽しめます。中でもアジングやメバリングといったライトゲームの中でも繊細なアクションが必要な釣りに良いでしょう。

他のリールが適したスタイル

基本的にはどんなライトゲームでもストレスなく釣りができる18カルディアLT2000S-XHですが、チニングのようにパワーが求められるものには適しません。そうした釣りではボディが金属製のものを使用したり、もう少し大きい番手を使用するのがおすすめです。

実売価格20,000円以下の高コスパリール

今回インプレッションしたのは、ダイワの18カルディアLT2000S-XHでした。実売価格20,000円を切る非常にコストパフォーマンスの高いリールで、ライトゲームに最適な特性を持ちます。樹脂製でパワーには不安が残りますが、幅広く使用できる懐の深さやカスタム性の高さが魅力です

この記事を書いた人

島国アングラー
まつや

 アオリイカ、クロダイ、シーバス、アジ、ハタ、エギング、落とし込み、天草地方(熊本県)

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