ロッドスタンドの種類は大きく、「縦に立て掛ける王道タイプ」と「横向けにして壁に引っ掛けるインテリアタイプ」があります。まずはそれぞれについて説明していきます。
中古釣具屋などでも使用されているのがこのタイプです。最大のメリットは、少ない敷地面積で多くのロッドを収納できるという点でしょう。一方でデザイン性に優れないのが残念なところです。釣竿を収納するために考えられた設計なので当たり前ですが、どうしてもかさばって見えてしまいます。
有孔ボードなどを使って壁に引っ掛ける方法です。「収納性」よりも「インテリア性」が重視されていますよね。見た目がかなりお洒落になる反面、壁への穴あけが必要であったり、部屋にそれなりのスペースが無いと実装することができないので、かなり上級者向けなのかもしれません。ちなみに壁だけでなく天井に引っ掛けている方もいるようです。
要するに「収納性」に優れていて、「デザイン性」も素晴らしいロッドスタンドがあると最高ということです。そんな夢のような事を実現してくれるのが、この「WOOD WORKS」と言えるでしょう。詳しく解説していきます。
釣りには「魚を釣る」以外にも「所有欲を満たす」という目的があります。ロッドやリールを購入する上でも、デザイン性という要素は重要な選考基準ではないでしょうか?例えば「WOOD WORKS」のロゴ刻印。シンプルなデザインを追求した曲線。統一感のあるシンメトリーなどは、どの角度から見ても美しく、釣りをしない人が見てもお洒落と思う事でしょう。
木目調と言えば、高級車のインテリアパネル、高級スピーカー、贈呈用の木箱など、「重厚感」や「アンティーク」といった味わい深い要素を魅せてくれます。このロッドスタンドも、そんな気品に溢れるオーラを醸し出しているので、立て掛けるロッドが汚いものであってはダメだと思うようになります。安価なロッドであっても、綺麗に拭き上げる事で、なんだか非常に高価なもののように見えてきますね。
木製のデザインであることで、写真のようにフローリングの床に見事にマッチします。実際に置いてみてはいないのですが、木製である事を考えると、畳との親和性も高いのではないかと思います。
ロッドスタンドを探している時に思ったのですが、他社製品の殆どのイメージ写真がワンピースロッド(もしくはピースを外さない状態)で撮影されていました。私は2ピースロッドしか持っていないですし、保管時にはピースを外した状態にしているので、どのような見た目になるのかが心配でした。しかし、このWOOD WORKSはこれまた親切に、2ピースロッドであることが前提としたイメージ写真であったため、設置のイメージを容易に想像することができました。ネット販売においては、このようなユーザー目線の細かい配慮が行われていると信頼できますね。実際の設置も、Amazonで掲載されていた写真と同じようなものになりました。
WOOD WORKSは秋田県横手市の自社工場にて、木工職人が手作りで製造しているようです。この会社の公式ホームページは見当たらないのですが、ロッドスタンド以外にも、リールスタンド、ゴルフクラブスタンド、ミリタリースタンドなどを製造されており、どれもユーザーの所有欲を掻き立てるような素敵なデザインです。少し高単価であるのにも納得がいきます。
そんなWOOD WORKSのロッドスタンドのラインナップは下記の通りです。
種類 | カラー1 | カラー2 |
---|---|---|
両面19本用 | ナチュラル(フェルト:グリーン) | ブラウン(フェルト:グリーン or ブラック) |
片面10本用 | ナチュラル(フェルト:グリーン) | ブラウン(フェルト:グリーン or ブラック) |
片面20本用 | ナチュラル(フェルト:グリーン) | ブラウン(フェルト:グリーン) |
ルアーロッド6本用 | ナチュラル(フェルト:グリーン) | ブラウン(フェルト:グリーン) |
フライロッド専用 | ナチュラル(フェルト:ブラック) | ブラウン(フェルト:ブラック) |
※フェルトとはロッドとスタンドの接触部に貼られているクッションの事です。
片面のロッドスタンドは背面が直角になっているので、壁に沿ってピッタリと配置できるのだと思います。ただその分横に長くなってしまうので、お部屋に十分な横幅のスペースが無ければ、両面にした方が良いでしょう。
ある一箇所だけ、パーツの接続部に隙間がありました。1mmくらいなのでよく見ないと気付かないですが、「木工職人の手作り」をうたっていたので、正直期待をし過ぎてしまっていたのかもしれません。ドライバーで回せば閉まると思ったのですが、結構キツい状態でネジ山がなめてしまいました。とはいえ、完全に組み立てられた状態で配送されたので、自分で組み立てる工数を考えたら文句は言えないレベルだと思いました。
いかがでしたでしょうか。ロッドスタンドは釣り場に持っていくわけでは無いので、「釣具の脇役」といったところです。実際、ロッドスタンドが無くても釣りはできますし、ましてやその品質までこだわるなど、かなりの道楽といえます。とはいえ「インテリア好きアングラー」が多いのも事実でしょう。「飾りのためだけに釣具を買ったことがある」「使用していない釣具はつい飾りたくなってしまう」「釣具を眺めながらお酒を飲んだことがある」といった事に一つでも心当たりのある方は、間違いなく満足できる製品です。釣果だけでなく、釣りというものを広い視点で楽しめるような方は、この「WOOD WORKS」を比較製品の一つに加えてみては如何でしょうか?
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