ウキフカセ釣りの世界へようこそ!基本を覚えてフカセ釣りに挑戦!

作成:2021.02.26更新:2021.08.20

ウキフカセ釣りの世界はとんでもなく広い!

磯でウキフカセ釣りをしている人はみな、釣り番組に出てくるプロアングラーまんまの格好で、帽子にサングラス姿でウキに一点集中、わずかな変化を捉えてすかさずアワせ、竿先がギューンと弧を描く...こんな場面を見ると、初心者アングラーにはなかなかハードルが高いと思われるかも知れませんね。しかし、そんなことはありません。磯釣りをするには、釣り番組に出てくるプロアングラーと同じ装備が必要であり、それほど大きくない魚でも、竿先がギューンと弧を描くほど柔らかいのが磯竿なのです。もちろん、ウキフカセ釣りで本命をコンスタントに釣るためにはある程度の知識が必要ですが、基本を覚えたら、あとは自由に工夫し、あらゆるターゲットを狙うことができます。アンテナを研ぎ澄ませて決めた場所に地道にコマセを撒きながら、自分の目の前に「ポイントを作る」釣りです。是非、ウキフカセ釣りの魅力にどっぷり浸かって下さい。

ウキフカセ釣りに最低限必要なもの

ウキフカセ釣りをはじめるにあたり、最低限必要なものと、基本的な選び方について説明します。ここでは初心者アングラーがウキフカセ釣りに初挑戦する前提で、基本的なタックルを紹介します。

磯竿

太さは1.5号、長さは4.5mの振り出し式の磯竿が初心者には扱いやすいでしょう。慣れたら5.3mのものを使うようにします。一日中ロッドを振りますので、できるだけ軽いものを選びましょう。カーボン含有率90%以上のものを選びましょう。95%以上の磯竿ならかなり軽く、一日振るえるでしょう。

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リール

リールは、2000番もしくは2500番のスピニングリールを使います。不意の大物に備え、ドラグの性能が高いものを選びましょう。ラインキャパは、ナイロン2号(8lb)が100m巻ける程度あれば良いでしょう。

ライン

ラインはナイロンが扱いやすくおすすめです。太さは2号を標準にし、大物が期待できる時は3号を使用します。

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ウキ

ウキフカセ釣りに使うウキ仕掛けは大きく分けて2種類あります。道糸にウキをゴム管などで固定する、固定式ウキ仕掛けと、ウキがラインに固定されない遊動式ウキ仕掛けがあります。水深が竿の長さ程度の浅い場所を狙うなら固定式ウキ仕掛けで良いですが、それ以上の水深の場所を狙う場合は遊動式ウキ仕掛けを使います。遊動式ウキ仕掛けには、ウキ止めをつけない全遊動式ウキ仕掛けと、道糸にウキ止めをつけて、ウキ止めより先には仕掛けが沈まない、半遊動式ウキ仕掛けがあります。地磯でのウキフカセ釣りといえば、通常は半遊動式ウキ仕掛けのことを言います。メジナを専門に狙うアングラーの中には、ウキ止めを付けない全遊動式ウキ仕掛けをするアングラーも多くいます。遊動式のウキには、メジナのフカセ釣りでスタンダードな中通し式のどんぐりウキと、クロダイ釣りによく使われる、細長い棒ウキタイプがあります。棒ウキは、錘を必要とする非自立式と、錘が内蔵されている自立式があります。初心者には、正しく仕掛けが沈んではじめてウキが立つ、非自立式棒ウキが使いやすいと思います。

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水中ウキ

ウキフカセ釣りは、仕掛けを潮の流れに乗せ、自然に流し、コマセと付け餌を同期させるため、水中ウキという、小さな潮受けウキを使うことがあります。風の影響や海表面と海中の水温の差異などにより、表層と海中の潮の流れが異なる「二枚潮」が発生しているときは、海表面にあるウキが表層の潮の流れに影響を受け、海中の潮の流れと逆方向に仕掛けが持って行かれてしまうことがあるります。そうなると、海中を漂うコマセの流れと付け餌の同期ができなくなり、極端に魚の反応が悪くなります。そんな時、アタリをとるためのウキの数10cm下、ハリス結束部より上の部分に水中ウキを取り付け、海中の潮の流れを受けとめ、仕掛けが海中の潮と馴染むようにします。

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ガン玉/ジンタン

ガン玉は、仕掛けを沈めるためのアイテムです。非自立ウキを使う場合は、ウキを立たせるために必須です。非自立ウキには、適合するガン玉の重量が記載されています。「B」「2B」「3B」などと表記されているはずです。数字が大きいほど重くなります。Bは約0.55g、2Bは約0.75g、3Bは約0.95gとなります。記載されたサイズのガン玉をつけると、ウキが正しく自立します。自立タイプのウキは錘が内蔵されているためガン玉は不要です。

ジンタンは、主にハリスに打つ、とても小さなガン玉の事です。重さはG1、G2などと表記し、数字が大きくなるほど軽くなります。G1は約0.4g、G2は約0.31g、G3は約0.25gです。ジンタンは、ハリスの中間点に打ったり、針のチモトに打ったり、さまざまな場所に打ちますが、目的はハリス、付け餌が自然な状態で海中をゆっくり沈ませるためです。潮が速い時や荒れているときなどは、付け餌がうまく沈まないことがあり、そういった状態ではアタリが取りづらかったり、表層付近の餌取りの猛攻を受けるため、早く仕掛けを沈めて回避するなどの対策として、ジンタンを使います。

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ハリス

ハリスは、比重が高く、根ズレなどの摩擦に強い、フロロカーボンハリスを使いましょう。ベテランは1号以下の細いハリスを使う方もいますが、初心者には1.5号もしくは1.75号を使いましょう。自然に付け餌を流したいため、ハリスの長さは最低1ヒロ(1.5m程度)以上〜4mくらいの間で調整しますが、長いハリスは初心者には扱いづらいので、はじめのうちは2m程度でも良いでしょう。慣れたら3mを基準にします。

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針はターゲットによって形状やサイズが異なりますが、口の小さいメジナ狙いであれば、伊勢尼やグレ針など、軸が太くて硬く、サイズは小さめのものをおすすめします。30cmくらいまでのメジナであれば、グレ針の3号〜5号で対応できます。漁港などでサイズが15cm以下の場合はグレ針2号で十分です。クロダイ狙いの場合は、細身でしなりがあり、口への刺さりが良いチヌ針を使います。サイズは2号〜3号を持っていれば、ほとんどのサイズに対応できます。

その他、ウミタナゴをはじめとした、小物五目釣りにはウミタナゴ針や袖針、カサゴやアイナメなどの根魚釣りには丸セイゴを基本に、根がかりがキツイ場合は、針先が内側に曲がっているネムリ針や狐針を、カワハギ狙いならハゲ針と、現地には針のタイプは3〜4種類、各タイプごとにサイズは3サイズほど持ち込みましょう。針を選ぶ際の鉄則は、「無駄に大きい針にしない事」です。特にメジナ釣りに大きすぎる針は絶対に禁物です。大きな針はすぐに吐き出してしまいます。「こんなに小さくて大丈夫?」くらいの針で丁度良いです。

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その他

その他の装具類として、

  • フローティングベスト
  • 帽子
  • 偏光サングラス
  • フィッシンググローブ
  • フェルトスパイクシューズ
  • 玉網(5mくらいまで伸びる玉の柄付き)
  • クーラーボックス
  • フィッシュトレーラー
  • コマセバッカン
  • 水くみバケツ&ブラシ(最後の釣り座掃除、バッカン洗浄に必須!)
  • ゴム手袋(筆者はコマセは手で混ぜます)
  • コマセ柄杓

あたりが必要です。

  • 磯竿:太さ1.5号、長さ4.5mのできるだけ軽いもの
  • リール:2000〜2500番のスピニングリールでドラグ性能の高いもの
  • ライン:2〜3号のナイロンライン
  • ウキ:非自立式棒ウキがおすすめ
  • 水中ウキ:「二枚潮」が発生しているときは使いたい
  • ガン玉:ウキに記載されているサイズに合わせる
  • ハリス:フロロカーボンの1.5〜1.75号で2m程度
  • 針:魚種に合わせて3〜4種類で、それぞれ3サイズほど持って行く

ウキフカセ釣りのポイントの選び方

地磯でウキフカセ釣りをする前提で説明します。多くの魚は、「根の周り」に潜んでいます。したがって、さまざまな根が入っている場所を選びます。まずは「シモリ」。海に沈んでいる根のことで、干潮時に顔を出すような根です。根掛りの危険は多いですが、攻める価値はあります。次に「ハエ根」です。磯から地続きで沖に向かって伸びている根です。ハエ根は水深が浅い場合がありますが、比較的コマセと付け餌の同期がしやすい場所です。続いて「割れ根」、岩と岩の間の隙間に、海水が渦を巻きながら流れ込んでいるような場所です。ここも攻略には厳しいポイントになりますが、大物が期待できます。そして「オーバーハング」。足元が大きく内側にえぐれている場所です。ここは常に強い波が当たり、海水が白くサラシになりやすい場所です。格好のメジナポイントです。このように、地形に変化があり、潮の流れが複雑な場所を果敢に狙いましょう。「平和なポイント」ではやはり平和な釣りとなってしまいます。くれぐれも、安全が最優先ですよ!

シモリ 干潮時に顔を出すような根。根掛りの危険は多いが、攻める価値アリ
ハエ根 磯から地続きで沖に向かって伸びている根。コマセと付け餌の同期がしやすい。
割れ根 岩の隙間に海水が渦を巻きながら流れ込んでいるような場所。大物が期待できる。
オーバーハング 足元が大きく内側にえぐれている場所。格好のメジナポイント。

撒き餌と食わせ餌

ウキフカセ釣りにはコマセが必須です。釣具店に行くと様々な配合コマセが売っていて、どれを選べばよいか悩むことでしょう。迷ったら、配合コマセのベース材とオキアミブロックを購入します。マルキュー「グレパワー」、「チヌパワー」、ヒロキュー「グレTEN」、「チヌTEN」あたりがベース材になります。

チヌ用とグレ用の違いは比重です。餌を下から浮き上がりながら食ってくる性質のグレ用は、ゆっくり沈みながら広がるよう、比重が軽く、底を突くように食ってくる性質のチヌ用は、なるべく底まで早く沈めるため、比重が重くなっています。それらベース材に、指定量のオキアミブロックや編みブロックと海水を加え、よく練ります。決して水の入れすぎはしてはいけません。水中で設計通りの沈み方、広がり方ができなくなります。粘度調整や増量効果、煙幕効果を与えるため、補助的に増量材を添加することもあります。磯の魚は季節により食性が変わる魚も多くいますので、ブレンドもいろいろ試してみましょう。付け餌(食わせ餌)は、コマセ(巻き餌)に混ぜたものがオキアミであれば、付け餌もオキアミにします。

コマセワークの重要性「ポイントは自分で作る」

コマセを撒く量、撒く場所、撒くタイミングなどを考えながら効率よくコマセを撒くことを「コマセワーク」といいます。コマセの撒き方の基本は「少しずつ」「絶え間なく」「沈みながら流れる先を読み、コマセが溜まる場所に仕掛けを打つ」です。釣りはじめの最初だけは、魚を寄せるためにある程度の量を撒きますが、寄ってきたら今度は散らさないように、同じ場所に少しずつ撒きます。コマセが着水したあと、どのように広がり、どれくらいのスピードで沈み、どの方向へ流れて行くか、よく観察し、コマセの広がりの中に自然と同化するように付け餌を流します。エサ盗りの猛攻が厳しいときは、エサ盗りを足元に集めるためコマセを真下に打ち、本命用のコマセは遠投するなどして、本命とエサ盗りを分断するようにしましょう。

ウキフカセ釣りの肝「底取り」と「タナ」

ウキフカセ釣りでは、ターゲットがいる層を正しく把握することが重要です。特にクロダイ釣りなど、底狙いの釣りの場合は、必ず釣りを始める前に底取りをしましょう。底取りは、非自立式ウキを使う場合に有効です。針先にタナ取り用の錘を刺し、ポイントに仕掛けを投げ入れ、ウキが正しく自立する場所を探します。正しく針先が着底していなければウキは一気に沈みます。そうしたら、ウキ止め糸を少しずつこき上げて、正しく自立するまで投入を繰り返します。正しく自立したとき、針が底をきちんと取っている状態となります。釣りをしている間も潮位は刻々と変わりますので、都度底の取り直しが必要です。メジナ釣りの場合は、仕掛けがどの程度沈んだ場所でヒットしたのかを良く観察し、釣れたタナを集中的に攻略します。表層付近に大量に小さなメジナが群れているときは、ハリスにジンタンを追加し、付け餌の沈むスピードをわずかに早め、小メジナの群れの下にいる大型メジナを狙い撃ちします。

ウキフカセ釣りの極意「潮を読む、風を読む」

本来の「フカセ釣り」とは、道糸とハリスと餌をつけた針だけを水中に漂わせ(=フカセて)て魚を釣る方法でした。ウキフカセ釣りは、そんなフカセ釣り仕掛けに「ウキ」をつけて、飛ばしやすく、流しやすく、見やすくした釣りです。しかし、仕掛けを潮の流れに任せて流すのは同じです。風の影響も受けやすく、思い通りに仕掛けのコントロールをするためには、常に潮を読み、風を読まなければなりません。投入した仕掛けがどの方向に流れていくのか、撒いたコマセがどのように広がり、沈んでいくのか、常にチェックしながら、コマセの流れ着く場所に如何に付け餌を紛れ込ませる事ができるかが、ウキフカセ釣りの極意と言っても過言ではありません。

ウキフカセ釣りは外道も豊富

ここまで色々と書きましたが、ウキフカセ釣りは基本さえ押さえれば決して難しい釣りではありません。回遊魚が回ってこなければボウズ確定などというギャンブル性の高い釣りとも異なります。コマセで魚を寄せて、自分でポイントを作る釣りです。仮に、本命以外の魚をすべて外道と呼ぶならば、ウキフカセ釣りが最も多くのゲストと会えるポテンシャルを秘めています。招かれざる客が多いのもウキフカセ釣りです。そうしたこともひっくるめて、ウキフカセ釣りには無限の可能性があり、メソッドも日々進化しています。

シーズン別・おすすめのウキフカセ釣りのターゲット

最後に、シーズン別・おすすめのウキフカセ釣りターゲットを紹介します。

メジナ、クロダイ、ウミタナゴ、メバル、カサゴ、アイナメ他
メジナ、クロダイ、アジ、サバ、アイゴ、キジハタ、アカムツ、イサキ、スズキ他
メジナ、クロダイ、アジ、イナダ、マダイ、カワハギ、スズキ他
メジナ、クロダイ、アイナメ、カワハギ、カサゴ、タカノハダイ他

このように、地磯でのウキフカセ釣りは一年中楽しめます。是非挑戦してみてください!

この記事を書いた人

初心者歴40余年!
ショアおやじ

 メジナ、クロダイ、アイナメ、カサゴ、メバル、カワハギ、シロギス、イシモチ、カレイ、ハゼ…ベラ、フグ、ヒイラギw、ウキフカセ釣り、投げ釣り、穴釣り、江ノ島周辺(湘南大堤防、表磯、裏磯、片瀬漁港)、福浦岸壁、大磯サーフ、逗子・葉山界隈、城ヶ島(神奈川県)

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