シーバス初心者が知っておきたい、季節別のベイトとパターンをご紹介

作成:2021.05.24更新:2021.08.20

シーバスは年間を通して釣れる魚ではありますが、季節によって捕食するベイトの種類が異なり、パターンが変わってきます。偏食の魚であるため、パターンが違えば全く食わないことも多く、初心者のうちは最初の1匹を釣るまで時間がかかってしまうこともあります。釣果を上げるためには、今シーバスが追っているベイトは何なのか?パターンを見極め、ルアーと誘い方を合わせる必要があります。月ごとに移り変わる代表的なベイトを見ていきましょう。

春(3~5月)のベイトやパターンは?

3月のシーバス

3月の代表的なパターンといえば、「バチパターン」。バチとは地域によって呼び方は異なりますが、ゴカイやイソメのようにウニョウニョ動く虫の事です。主に大潮の満潮時にわいてきて、産卵後のシーバスが体力を回復するためにあら食いします。2月の後半から始まるこのパターンでは、ハマれば釣りやすいかもしれませんが、ルアーセレクトを間違えると全く反応しないことも多々あります。

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4月のシーバス

4月もバチが有効なところもありますが、徐々に「マイクロベイトパターン」に移行してきます。この時期かなり釣れにくくなるのですが、名前の通りベイトの大きさがかなり小さくなることが特徴です。「ハク」「アミ」が中心となるこの季節は、ボイルがあるのに食わないことも多いため、ルアーセレクトに注力してみましょう。

5月のシーバス

5月もマイクロベイトパターンが幅を利かせていますが、「イワシパターン」が始まる頃合いでもあります。イワシパターンで大切なことは群れを見つけること。目視で見つけることは難しいですが、夜であれば水面を、デイであれば鳥を参考にしましょう。ベイトが群れで泳いでいることが多いため、ルアーに引っ掛かってくることがあります。ベイトはそれで判別できます。

夏(6~8月)のベイトやパターンは?

6月のシーバス

季節が夏になるとデイゲームが盛んになってきます。この時期からハクが成長しイナッコとなり、「イナッコパターン」が始まってきます。デイゲームであれば、バイブレーションが活躍するでしょう。はや巻きやリフト&フォールを使いこなしましょう。

7月のシーバス

水温も上がり、魚も成長して活発になる季節になると、ベイトの種類もその分増えてきます。この時期主なベイトは河川であれば「稚鮎」、海ならば「カタクチイワシ」でしょうか。ルアーセレクトは春先のシンキングペンシルからミノーやバイブレーションが主流になります。また、ベイトも大切ですが、流れも意識する必要があります。流れを意識し、ベイトがたまりやすい場所を見つけて狙いましょう。

8月のシーバス

8月も7月からそれほど変化はなく、ベイトの種類もほぼ同じでしょう。しかし、気温が上がってくると釣りに行くのが億劫になるのと同様、水温が上がりすぎるとシーバスの活性も下がります。そんな時は水温が下がっているポイントや、水深が深いポイント探しましょう。

秋(9~11月)のベイトやパターンは?

9月のシーバス

9月は夏と秋の中間点ということもあり、ベイトの種類が入り混じるような感じになりがちです。夏のベイトはそのままに、秋の「コノシロ」、「落ち鮎」がベイトとなることもあります。ルアーサイズも上がってきますが、大切なことは、自分の地域では何が主流になるのかを知っておくことです。ルアーをたくさん用意するのも良いのですが、効率的に釣果を伸ばすためにも、事前準備はしっかりと行いましょう。

10月のシーバス

10月に入ると、シーバスは産卵を控えるためにたくさん補色を行うようになり、同時にシーバス自体も大型化してきます。ベイトパターンとしては。「コノシロ」「落ち鮎」「サヨリ」「イナッコ」になるでしょうが、ルアーも大きいものを使う時です。シーバスの活性も上がるため、釣りやすい季節にはなりますが、不意な大物が掛かる場合もあります。タックルやラインのチェックは常に行う必要もあります。

11月のシーバス

11月も10月同様にまだまだチャンスのある季節です。「サヨリパターン」にも注目しておきましょう。サヨリは細長いため、このパターンの時には使用するルアーには注意が必要です。シルエットを合わせるように心がけましょう。また、ランカーサイズを狙いたい場合は、ビックベイトも試してみても良いでしょう。150mmを超える大型ミノーや、ジョイクロを使用しても面白いかもしれません。

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冬(12~2月)のベイトやパターンは?

12月のシーバス

12月に入ると、産卵のためシーバスが沖に出て数が減る、気温が下がりベイトの数が減るなどの要因が重なり釣ることが難しくなってきます。コノシロを追っている個体がいれば希望はありますが、それ以外は難しくなる季節です。この時期はシンキングペンシルやワームも有効になってきますので、特に水温が暖かそうな場所を狙うことも効率的です。

1月のシーバス

1月も厳しい時期が続きますが、産卵に早く向かった個体が返ってきている場合もあります。基本水温が低いことと、産卵終わりでシーバスの体力が低下していることから、ある程度水温が高くなっているポイント、排水が流れている周りもねらい目です。ボトムに張り付いていることも多いため、ハゼがベイトとなる場合もあります。また、地域によってはこのころからバチ抜けが始まるところもあるため、自身のフィールドの特性を良く知りましょう。

2月のシーバス

2月も1月同様厳しいですが、ボトムを責めることと同時にバチ抜けが始まってくる季節でもあります。バチ抜けが始まるタイミングは地域によって異なりますが、それらは毎年そこまで変化はありません。大潮まわりは特に注意深く観察し、バチが見え始めたらエントリーしてみるなど細かな観察が釣果につながってくるのです。

初心者はベイトとパターンを理解して、シーバスの釣果を上げよう

シーバスを始めてみたいと思われる初心者の方は特にですが、適当にルアーを投げて巻いても釣れる確率は低いです。しかし、シーバスの特性を理解し、ベイトやパターンを見つけることで釣れる確率は大幅に上げることができます。もちろんベイトやパターンがすべてというわけではないですし、地域や環境の変化により変わってきます。ルアーを投げるポイントやトレースコース、誘い方も重要です。それでも、最初の1匹や1匹でも多く釣るために、まずはここから知っいくことが重要なのです。

この記事を書いた人

リール大好き人間
ぶらっくまんば

 シーバス、マダイ、タチウオ、青物、メバル、アオリイカ、シーバス、タイラバ、ライトショアジギング、メバリング、タチウオジギング、岡山県、兵庫県、瀬戸内海

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