メバリングで水温を意識するのは重要?高・低水温時の対処法を紹介!
作成:2021.02.16更新:2021.08.20
目次
冬から春にかけて特に人気の高いメバリングですが、日によってはさっぱり釣れなくなってしまう日もあると思います。メバルが釣れなくなってしまう要因は何なのでしょうか?ワームの形状やカラー、ジグヘッドの重さ、トレースするコース、様々な要因は考えられますが、忘れてはいけないものが「水温」です。メバリングにおける水温が釣果にどのような影響を及ぼすのか?適切な条件、水温の測り方、釣れないときの対処法などをご紹介します。
メバリングと水温の関係性は?
基本的にメバリングは1年中楽しめるものですが、やはりハイシーズンといえば、11月の中旬くらいから3~4月あたりでしょう。季節は冬ですので当然気温、水温ともに下がってくる時期でもあります。逆に夏場はなかなか簡単に釣ることはできず、狙いを絞っていかなければ、気軽に釣れるものでもなくなってきます。1月位が産卵期であることから少し釣れにくいですが、冬場の方がよく釣れるということは、温度が密接に関わっているということは言えるでしょう。
メバリングの適水温は、だいたい何度が目安?
一般的にメバリングにおける適水温は、だいたい12℃~16℃あたりと言われています。この水温域を外れるとメバルの活性自体が下がり、食いが落ちるため釣りにくくなります。そのため、水温が下がり15℃前後になる11月~12月、そして水温が一桁になり、再び水温が上がってくる3、4、5月はまた釣れるようになってくるという相関があります。メバルは別名「春告魚」と漢字で書きます。まさに時期的に春をの到来を告げる魚というわけです。
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水温が高すぎると?
水温が高くなるとメバルが釣れにくくなってしまうのは、メバルが高水温を嫌って沖に出てしまうことが原因として考えられます。多くの方がメバリングをする際には漁港、堤防などからする場合がほとんどだと思われます。そのため、水温が20℃を超えるような6~10月には、そもそもルアーが届く範囲にメバルがいないため釣れないということになります。
高水温時におけるメバリングの対処法
前述のとおり、メバルは夏のような高水温を嫌って移動するため、陸からメバル狙うということは難しいでしょう。では、どうしても夏に釣りたいという場合にはどうするか?対処法としては、
- 常に影になっているような水藻の中を狙う。
- 雨あがりで水温が下がる時を狙う。
- 大きく潮が動き、ベイトが接岸しているポイントを狙う。
などがあります。正直どれもなかなか狙って行くことが難しいものであり、一般的にメバリングのオフシーズンと言われる所以でしょう。しかし、しっかりとポイントをつかみ、自分のなかの攻略法を見つけることができれば他のアングラーと差をつけることもできるため、メバリングを極めたいと思っている方は、挑戦してみるのもおもしろいでしょう。
水温が低すぎると?
1、2月になり、水温が一桁あたりになってきてしまうと、メバルの活性自体が下がるため、そもそも口を使いにくくなってしまいます。そんな時こそアングラーの腕の見せ所と意気込むのも釣りの醍醐味ですが、効率よく釣っていくためには水温が高い場所を探す方が良いかもしれません。例えば、排水が流れ込んでくるようなところでは、水温が他と比べて高いだけでなく、ベイトが溜まる可能性もあるため、狙い所といえるでしょう。
低水温時におけるメバリングの対処法
前述した通り、低水温地には部分的に水温が上がっている場所やベイトがたまっている場所を狙うのが効率的と言えるでしょう。特に、生活排水が流れ込む所や、河川から海へ流入するポイントはねらい目だと思われます。栄養分を含んだ水が海へ流れ込むことでプランクトンやベイトが増え、それを狙うメバルも集まりやすくなるため、優先的に狙っていきたいポイントです。
メバリングにおける海水温の調べ方
水温計
最も簡単な方法はアナログの水温計を使用することです。低価格で手に入れることができるうえに、ラインにつなげてキャストすることで、自分の足元だけでなく、広い範囲の水温を把握することができます。方法はアナログですが、最も正確に水温を測定することができる方法と言えます。かさばらない大きさなので、常にタックルボックスに一つ忍ばせておいても良いでしょう。
放射測定計
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放射測定計は、水に直接浸けることなく水温を測定できるものです。価格は数千円しますが手軽に水温を図ることができるため、ポイントの状況判断を素早く行えるというメリットがあります。デメリットとしては、直接水に触れていないため、どうしても誤差が出てしまうことです。特に堤防の上からなどでは水面との距離が遠いため、誤差がある事を認識しておく必要があります。
メバリングでは水温だけがすべてではない
もちろんメバリングは、水温だけでその釣果がすべて左右されるものではありません。ベイトは何なのか、トレースするレンジやコース、リーリングスピードなど影響を及ぼす要素はたくさんあります。その要素の一つとして水温も関係してくるため、「今日は水温が低いから釣れない」だろうと決めてしまうのではなく、他と比べて水温が高い場所を探してみたり、レンジを変えてみる、ワームやプラグのカラー・形状を変えてみるなど、様々な工夫をしていくことで、さらにメバリングが面白く感じるはずです。
水温を目安にさらにメバリングを効率的にしよう
メバリングと水温は密接に関係していますが、あくまでも目安の一つとして立ち回ることが大切でしょう。しかし効果的に水温を測定することができれば、釣れるポイントまでの道のりを最適化することができ、釣果アップにもつながります。悩みながらでも工夫して出した一本の嬉しさは格別です。要所要所で水温を測定していき、さらにメバリング効率的なものにしていきましょう。