メバリングのラインはPE?フロロ?釣法に合わせた選定ポイントを解説!

作成:2020.12.11更新:2021.08.20

2000番のリール

釣り場によって、大きく釣法が異なるメバリングにおいては、ラインの素材を考慮する事も重要になってきます。上級者の方は経験上から状況に合わせた使い分けが出来ますが、これからメバリングを始める初心者の方は何を参考にして比較をすれば良いのでしょうか?この記事では、メバリングに最適な糸巻き量と太さ、自身のスタイルに合わせたライン素材の選定ポイントを解説していきます。

まずはメバリングに必要な糸巻き量を考える

ラインの素材によってリールに巻くことのできる糸巻き量は変わります。そのため、まずはメバリングにおいて最低限必要な糸巻き量をおさらいしましょう。

糸巻き量は投げる距離から考えるとわかりやすいです。メバリングにおける一般的なキャスト距離は30〜40mと言われています。しかし実際には追い風によって飛距離が伸びることもありますし、外道でシーバスが掛かる事が多いメバリングでは、ドラグが一気に放出されて簡単に10〜20mが放出されてしまうリスクもあります。また、基本はナイトゲームが中心となるため、一度ライントラブルが発生してしまうと簡単にほどく事はできず、ラインカットを余儀なくされるケースも多いでしょう。そのような意味でも、最低でも100m、さらにフロート(飛ばしウキ)を付けて遠投をする場合は、飛距離も伸びるので、150〜200mは欲しいところです。

糸巻き量は最低でも100m。できれば150〜200mあると安心。

メバリングのラインは太い方が良い?細い方が良い?

簡単に言ってしまうと、太い方が切れにくいですが飛距離が伸びませんし、細いと切れやすいですが飛距離が伸びます。ラインの太さは好みで決める方も多いようなのですが、素材によって太さも変わるので、次項で素材毎の適切な太さを確認をしていきましょう。

ラインの太さは人それぞれの好み。

ナイロンラインかPEラインかフロロカーボンラインか

それではラインの素材を紹介していきます。メバリングでは大きく、「ナイロン」「PE」「フロロカーボン」の3種類が使われる事が多いです。それぞれ釣りのレベルやシチュエーションによって向き不向きがあります。ご自身にあったライン素材を選択しましょう。

安定を求めるなら「ナイロンライン」

ナイロンライン

ナイロンラインは釣りにおいて一般的に使われる事が多い、汎用性の高いラインです。特徴としては、他のラインと比較をして伸縮性が高い事と、比重が重すぎず軽すぎずの中間的なバランスである事です。太さは3lb〜4lbが丁度良いでしょう。メバリングにおいては、ナイロンラインは初心者にオススメと言われています。その理由は、

  • その伸縮性から、掛かった時の衝撃を吸収してくれるので、バラし率が低下する
  • 中間的な比重バランスにより、表層付近にくるメバルを狙いやすい
  • PEラインよりも風の影響を受けにくいのでライントラブルを軽減できる
  • ライン素材の中では非常に安価

といったメリットがあるからです。一方伸縮性の高さは、アタリの衝撃も吸収してしまうため、感度が低くなってしまうというデメリットがあります。またナイロンラインは劣化が早いため、定期的な巻き替えが必要となります。

  • 初心者でも扱いやすい
  • 安価であるため、根がかりなどでラインを切る事態になってもあまり動じない
  • 太さは3lb〜4lbが丁度良い

ファンが多い「PEライン」

PEラインの箱

PEラインも一般的に使われる事が多く汎用性が高いです。比重が軽いという事と、伸縮性が無いという事が大きな特徴です。また、縦方向での耐久性が非常に高く、海での釣りにおいては重宝される事が多いです。メバリングでは、0.3〜0.4号の太さが丁度良いでしょう。メリットとしては、

  • その比重の軽さから、飛距離を出しやすい
  • 巻きクセがつきにくいのでライントラブルが軽減される
  • 伸縮性が無い分、感度が非常に高い

といった事があげられます。沖に面した遠浅のフィールドでは、飛距離が重要であるため、PEラインが圧倒的に有利でしょう。一方、横方向での耐久性は低く、魚が根に潜ると岩に擦れてラインブレイクをしてしまうリスクがあります。また、比重が軽いためフォールスピードが遅く、ボトム付近を狙う時は不利になってしまいます。ライン自体にも張りが無いので、メバリングで使用するような細いPEラインは結束が難しい事がデメリットです。

  • 沖に面した遠浅のフィールドでは有利
  • 感度が高いためメバルのアタリを最大限に楽しめる
  • 根ズレのリスクが高いので、磯場ではテクニックが必要
  • 太さは0.3〜0.4号が丁度良い

釣り場を選ぶ「フロロカーボンライン」

フロロカーボンライン

マグロやサメを釣る時などにも使われる事があるフロロカーボンは、正に強度を追求したラインです。また、釣りに使われるラインの中では、比重が重いという傾向があります。ナイロンよりも高価であるため、メバリングに慣れている中級者から上級者向けのラインと言えるでしょう。メバリングでは、2lb〜3lbの太さがベストです。メリットは、

  • 比重が重いので潮の流れの影響を受けにくく、ボトムを狙う時は有利
  • 光の屈折率が低いので、ラインが目立たず魚に気付かれにくい
  • 強度が高いので、磯場での根ズレに強い
  • リーダーを付けなくても良い

比重が重いことで、軽めのジグヘッドであっても操作をしやすいといったメリットもあります。一方ラインが固いので、ヨレが発生しやすく、ライントラブルに繋がってしまうリスクが高いです。また、比重が重いので飛距離も出にくく、表層を狙う時は不利になるでしょう。かなり釣り場が限定されるようなラインです。

  • 水深のある磯場で活躍する
  • 手返し良くポイントを探るにはベスト
  • 太さは2lb〜3lbが丁度良い

メバリングのライン選びは自分のフィールドを決める事が先決

防波堤

このように、釣り場のポイントや状況によって使用するべきライン素材が異なります。そのため、まずは自分がよく行くメバリングのポイントを決める事が先決となります。まだポイントを見つけていないという方は、汎用性の高いナイロンラインで色々なエリアを探ってみるのが良いでしょう。

また、メバリングにも慣れてきたら、異なるラインのサブタックルを用意したり、替えのスプールを用意するのもよいです。釣り場の状況に合わせて使い分けをするのも、メバリングという釣法の楽しみ方の一つですよ。

この記事を書いた人

ヤギングのプロフィール写真

釣りクラウド編集長
ヤギング

 メバル、青物、タチウオ、シーバス、アオリイカ、メバリング、エギング、ライトショアジギング、穴釣り、三浦半島(神奈川)、横須賀沖(神奈川)、富津(千葉)、館山(千葉)、二級小型船舶操縦士


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