※写真上はバチ抜けルアーの定番ルアーのエリア10。飛距離が欠点となりますが、高い実績があります。
フローティングミノーと並びバチ抜けシーズンで多用するのが、シンキングペンシルです。シンキングペンシルはバチ抜けシーズン以外にも特に河川の流れを流す釣りに関しては活躍するルアーですが、バチ抜けシーズンでは通常のシンキングペンシルと加えて、よりバチに近い細身のシルエットがおすすめです。フローティングミノーよりは重量がある為、遠投し易く、表層のバチを確認できず底でのバチ抜けを意識して底~中層を狙い易く、リーリングスピードやロッドの角度によってルアーを泳がせる層をコントロールしていきます。 ※写真は私がバチ抜けシーズンで多用するデュオのマニックシリーズ。飛距離も出る為、広範囲を探れます。
ルアーの項目でもご紹介してきた通り、バチ抜けシーズンはフローティングミノーなどの遠投がし難いルアーをキャストする機会が多く、ロッドに求められる性能も、より遠投性能が重要になってきます。使用するラインもPE0.8号クラスの比較的細い糸を使用しますが、それでもロッドのガイドの位置やガイドリングの大きさにより遠投性能は変わってきます。特に春と言う季節柄、偏西風による風が強い季節でもありますので、ガイド位置のバランスが悪いロッドは風による糸絡み等のライントラブルも増えますので、糸抜けが良くトラブルの少ないロッドを選ぶようにしましょう。
バチ抜けシーズンの特徴として、軽いルアー、細いライン、小さいフックを使用する為、ラインブレイクやフックの折れ、またキャスト性能を考えても通常シーズンに使用するロッドよりも柔らかめのロッドが扱い易くオススメです。産卵からのアフターの為、一年の中でも比較的大人しいファイトをするシーズンですが、それでもランカークラスになると無理なファイトは出来ません。フックオフやフック折れ、ラインブレイクなどを防ぐ意味でも柔らかめのロッドでいなしながらファイトすることをオススメします。
シーバスゲームは河川や潮汐の流れを意識する釣りになりますが、産卵から戻ってきたシーバスは特にエサが豊富ながらも流れの中でも比較的流れが緩い場所(ヨレ)に定置し体力を回復していることが多く、このポイントを割り出す事が釣果に繋がります。河川などでは川の流れや潮汐の関係で刻一刻と流れのヨレの場所が変化しています。毎日通っている場所でればフィールドの状況である程度ヨレの場所が特定できますが、もちろんその様な状況ばかりでなく、目視で確認できない状況では実際にルアーを通して確認する必要があります。
また目視では確認しきれない底~中層までの流れに関してもルアーを通して確認する必要がある為、感度が高いロッドを選ぶことは非常に重要です。基本的にはティップで流れを掴めるティップのみ若干硬めのロッドがオススメですが、ファイトを意識するとベリーからバッドは良く曲がるロッドがオススメです。柔らかすぎるロッドを使用すると逆に感度が悪くなりますので、注意しましょう。
一般的にシーバスゲームのバチ抜けシーズンは初心者の方にも釣り易いシーズンとされ、簡単に釣れるイメージがあります。確かに間違いではなく、日によっては非常に簡単に釣れる日も多いのは事実です。しかし日によってはバチが抜けていても魚が居ない事や、一見バチの姿が見れない状況でも底でバチが抜けている、バチは沢山いるのに他のベイトを捕食している等、状況判断が非常に重要なシーズンでもあります。この点は釣行回数を重ねることで徐々にわかる様になってきますので、試行錯誤しながら経験を積んで状況に応じた釣りを展開してみるといいかもしれません。
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