バチ抜けシーズンに合わせたロッドやおすすめのタックルをご紹介!

作成:2021.06.30更新:2021.08.20

そもそもバチ抜けって何?

シーバスゲームを始めたばかりの方にとって、バチ抜け聞いてもピンと来ない方も多いのではないでしょうか。一般的にバチとはイソメやゴカイなど多毛類の通称で、バチ抜けとはこのバチが産卵の為に砂の中から大量に水中に抜け、潮の満ち引きや河川の流れに乗って一斉に沖に向かって泳ぎ出す(流れ出す)現象です。主に大潮の潮回りにおける下げのタイミングでバチ抜けが発生する事が多く、水中を覗くと多くのバチがうにょにょと泳いでいる姿を目視する事が出来ます。

バチ抜けは大潮の下げのタイミングで必ず起こる訳ではありませんが、目に見えなくてもボトムや中層を泳いでいることもあり、同じ地域でも河川や場所によってバチ抜けのタイミングは異なります。

1月~5月までが全国的なハイシーズン!

真冬の沖で産卵を終えたシーバスは体力回復の為、徐々に河川や港湾部、湾奧に戻ってきます。産卵の為、体力を使ったシーバスは、小魚などの遊泳力があるベイトを追う体力は少なく、流れが緩やかなポイントで、ただ流されているだけのバチを捕食する為、パターンにはまれば初心者でも簡単に釣ることができ、まさに最初の1匹を釣り上げるには最適なシーズンです。

バチの種類にもよりますが全国的に見ても1月~5月の間はバチ抜のシーズンで、私が良く釣行する東京湾近郊の河川では、産卵から戻ってくるシーバスの数が徐々に増えてくる2月以降は短時間の釣行で数本キャッチできることも珍しくありません。

バチ抜けシーズンのシーバスの特徴

くるくるバチなどの速い動きをするバチを除く、バチ抜けシーズンは1年を通しても特にスローな釣りが有効で、ルアーを巻くというよりも流れに流しながら余分なラインスラッグを巻き取るイメージで釣りをすることが多いです。シーズン初期は産卵を終えたシーバスが積極的にベイトを追いかけ回すことは少なく、流れてくるバチを捕食しています。

使用するタックルもライトなものになり、柔らかめのロッドを使用し、軽いルアーをより遠くに飛ばせる様にPE0.6~1号の細目のラインを使用する状況が多いです。またファイトにしても体力が回復し切っていない為、夏や秋などのシーズンと比較すると引きが弱めであるのもこの時期のシーバスの特徴と言えます。

バチ抜け時に使うルアーの種類

フローティングミノー

バチ抜けシーズンのベイトはもちろんバチになる為、当然使用するルアーもバチに似せたものになります。特にバチが目視でき、水面を漂っている状況ではフローティングミノーが非常に有効で水面を漂うバチを演出してスローに引いてくるとバイトを得やすくなります。バチ抜けシーズンにオススメのフローティングミノーは軽量の為、飛距離が出せないのが欠点ですが、それを差し引いても良く釣れる為、細糸で柔らかめのロッド、緩め気味のドラグでファイトすることをオススメします。
※写真上はバチ抜けルアーの定番ルアーのエリア10。飛距離が欠点となりますが、高い実績があります。

シンキングペンシル

フローティングミノーと並びバチ抜けシーズンで多用するのが、シンキングペンシルです。シンキングペンシルはバチ抜けシーズン以外にも特に河川の流れを流す釣りに関しては活躍するルアーですが、バチ抜けシーズンでは通常のシンキングペンシルと加えて、よりバチに近い細身のシルエットがおすすめです。フローティングミノーよりは重量がある為、遠投し易く、表層のバチを確認できず底でのバチ抜けを意識して底~中層を狙い易く、リーリングスピードやロッドの角度によってルアーを泳がせる層をコントロールしていきます。 ※写真は私がバチ抜けシーズンで多用するデュオのマニックシリーズ。飛距離も出る為、広範囲を探れます。

バチ抜けシーズンに求められるロッドの性能

軽いルアーを遠くに投げれる遠投性能

ルアーの項目でもご紹介してきた通り、バチ抜けシーズンはフローティングミノーなどの遠投がし難いルアーをキャストする機会が多く、ロッドに求められる性能も、より遠投性能が重要になってきます。使用するラインもPE0.8号クラスの比較的細い糸を使用しますが、それでもロッドのガイドの位置やガイドリングの大きさにより遠投性能は変わってきます。特に春と言う季節柄、偏西風による風が強い季節でもありますので、ガイド位置のバランスが悪いロッドは風による糸絡み等のライントラブルも増えますので、糸抜けが良くトラブルの少ないロッドを選ぶようにしましょう。

柔らかめのアクション

バチ抜けシーズンの特徴として、軽いルアー、細いライン、小さいフックを使用する為、ラインブレイクやフックの折れ、またキャスト性能を考えても通常シーズンに使用するロッドよりも柔らかめのロッドが扱い易くオススメです。産卵からのアフターの為、一年の中でも比較的大人しいファイトをするシーズンですが、それでもランカークラスになると無理なファイトは出来ません。フックオフやフック折れ、ラインブレイクなどを防ぐ意味でも柔らかめのロッドでいなしながらファイトすることをオススメします。

繊細な流れを感知できる高い感度

シーバスゲームは河川や潮汐の流れを意識する釣りになりますが、産卵から戻ってきたシーバスは特にエサが豊富ながらも流れの中でも比較的流れが緩い場所(ヨレ)に定置し体力を回復していることが多く、このポイントを割り出す事が釣果に繋がります。河川などでは川の流れや潮汐の関係で刻一刻と流れのヨレの場所が変化しています。毎日通っている場所でればフィールドの状況である程度ヨレの場所が特定できますが、もちろんその様な状況ばかりでなく、目視で確認できない状況では実際にルアーを通して確認する必要があります。

また目視では確認しきれない底~中層までの流れに関してもルアーを通して確認する必要がある為、感度が高いロッドを選ぶことは非常に重要です。基本的にはティップで流れを掴めるティップのみ若干硬めのロッドがオススメですが、ファイトを意識するとベリーからバッドは良く曲がるロッドがオススメです。柔らかすぎるロッドを使用すると逆に感度が悪くなりますので、注意しましょう。

初心者が最も釣り易く、そして難しい相反した興味深いシーズン

一般的にシーバスゲームのバチ抜けシーズンは初心者の方にも釣り易いシーズンとされ、簡単に釣れるイメージがあります。確かに間違いではなく、日によっては非常に簡単に釣れる日も多いのは事実です。しかし日によってはバチが抜けていても魚が居ない事や、一見バチの姿が見れない状況でも底でバチが抜けている、バチは沢山いるのに他のベイトを捕食している等、状況判断が非常に重要なシーズンでもあります。この点は釣行回数を重ねることで徐々にわかる様になってきますので、試行錯誤しながら経験を積んで状況に応じた釣りを展開してみるといいかもしれません。

この記事を書いた人

価値ある1本を求めて!
モト助

 マグロ類、青物、シーバス、ヒラメ、トラウト類、オフショアジギング、オフショアキャスティング、ショアジギング、サーフフィッシング、ワイルドトラウト、相模湾、房総半島(外房、南房)東京湾奧、中禅寺湖、1級小型船舶免許

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