エギングに最適?17セフィアCI4+C3000SHGの性能は?
エギング専用シリーズとして人気のある17セフィアCI4+C3000SHGについてインプレッションしていきます。エギングでは軽さはもちろん、剛性やドラグ性能なども重要になりますが、このリールの性能はどの程度のものなのでしょうか。17セフィアCI4+は少し古いリールになるため、この記事では年式の新しい機種との違いについても解説していきます。
17セフィアCI4+C3000SHGの特徴
まずは17セフィアCI4+C3000SHGの特徴に迫っていきましょう。セフィアエギング専用シリーズとして販売されていますが、エギングに必要な軽さや剛性、ドラグなどは一体どのような性能を持っているのでしょうか。詳しく解説してきます。
重さは185g
17セフィアCI4+C3000SHGには、ボディ、ローター、ハンドルに至るまで、全て「CI4+」と呼ばれるカーボン素材が採用されています。その恩恵もあり、重さは185gとかなり軽量です。よりハイエンドの機種になるとさらに軽くなりますが、エギングをする上では十分でしょう。タックルバランスを考慮すると、軽すぎるリールは相性の良いロッドの条件が厳しくなります。エギングでは、長さや硬さを時期や釣り方で変えることもありますし、色々なロッドを使うスタイルの方には最適です。
マグナムライトローター搭載
マグナムライトローターは、ローターの形状を左右非対称にすることで回転慣性を抑制し、立ち上がりの良さを追求したローターです。特にエギングのシャクリの動作と相性が良く、快適な操作が可能になります。
ドラグもエギング専用設計
17セフィアCI4+C3000SHGのドラグには、「リジットサポートドラグ」という技術が搭載されています。これはスプールとメインシャフトの両方にべリングを設け、安定したドラグ性能を実現するというものです。エギングではシャクリ中にもドラグが動作しますし、イカを掛けた後もドラグでのやり取りがメインになります。そのためドラグが不安定であったり、ガタつきがあるとかなりのストレスです。
また、「ラピッドファイアドラグ」と呼ばれる技術も搭載されています。これはドラグノブを僅かに回しただけでも、設定値を大きく変更できるというものです。シャクリ中は緩めに設定してエギの動きを小さく、掛けてからは無駄にラインが出ないよう調整。といった動作が非常に楽に行なえます。
19ヴァンキッシュ、19セフィアSSとの違い
次はシマノのハイエンドモデルである19ヴァンキッシュ、17セフィアCI4+の下位機種に当たる19セフィアSSと比較してみましょう。19ヴァンキッシュはグレードにも年式にも差がある機種ですので、あまり比較には適していないかもしれませんが、今回はエギングでの人気が高い1台として挙げています。
19ヴァンキッシュC3000SDHHGとの違い
19ヴァンキッシュは、17セフィアCI4+C3000SHGも属しているクイックレスポンスシリーズの頂点に位置するリールです。中でも19ヴァンキッシュC3000SDHHGは、ダブルハンドル仕様でエギングに人気のあるモデルとなっています。重さはダブルハンドルながら175gと軽量で、性能面では17セフィアCI4+以上です。ただ、ラピッドファイアドラグ非搭載がであったり、実売価格が45,000円前後だったりとコストパフォーマンスでは17セフィアCI4+に劣ります。予算を抑えたい方は17セフィアCI4+、予算に余裕があり、更にステップアップしたい方は19ヴァンキッシュを選ぶと良いでしょう。
19セフィアSS C3000SHGとの違い
19セフィアSSは17セフィアCI4+のダウングレード版にあたるリールです。重さは205gと少々増えますが、搭載されている技術には違い見られないため、これからエギングを初めるという方におすすめできます。価格は17セフィアCI4+よりも7,000円ほど安く、よりコスパを重視したい方にも良いでしょう。
17セフィアCI4+C3000SHGの良い点
痒いところに手が届くスペック
エギングに必要なスペックといえば、軽さや感度がメインとなりますが、ドラグ性能や操作性も釣りを快適にするためには重要なポイントです。17セフィアCI4+C3000SHGは、ラピッドファイアドラグなどを搭載し、そうした細かい部分もカバーできるスペックとなっています。釣種専用のシリーズでも、汎用モデルとほとんど変わらない場合がありますが、17セフィアCI4+C3000SHGはエギングでの使用をしっかり考慮されているのではないでしょうか。
汎用性は高め
エギング専用モデルの17セフィアCI4+C3000SHGですが、汎用性も十分です。シーバスやチヌ、ロックフィッシュを狙う釣りでも快適に釣りが楽しめます。ただ、剛性を重視したリールではないため、ライトショアジギングのような釣りは控えたほうが良いでしょう。
17セフィアCI4+C3000SHGの悪い点
質感は少々チープ
これはカーボン素材のリールに多く見られる部分ですが、質感の良さはあまり期待できません。金属素材が使用されているリールは、ベールやドラグノブの動作感にカチッとした質感があり、高級感を感じさせます。道具としては非常に快適な17セフィアCI4+C3000SHGですが、質感の良さを求めるのであれば、他のリールを選びましょう。
年式が古い
17セフィアCI4+C3000SHGは、既に3年前のモデルです(2020年現在)。そのため最新のモデルと比較すると、少々性能差が感じられる部分があります。十分現役で活躍する性能を持つため、そこまで神経質になる必要はありませんが、購入の際は最新機種との違いもしっかりと把握しておくことをおすすめします。
おすすめできる釣りのスタイル
17セフィアCI4+C3000SHGはエギング専用リールです。ハイギアモデルなので、手返し良くポイント探りたい場合や、秋のシーズンなどに良いでしょう。汎用性も高く、ロックフィッシュやチニングなどにも十分使用可能です。
他のリールが適したスタイル
逆に、春イカシーズンでの使用や、1つのポイントをじっくりと探る釣りをする場合には、ノーマルギアのモデルがおすすめです。ハイギアだとどうしてもエギが早く手前に寄ってしまうため、チャンスを逃してしまう可能性があります。
エギングはもちろん、その他の釣りにもおすすめ
今回インプレッションしたリールは、シマノのエギング専用モデル、17セフィアCI4+C3000SHGでした。軽さはもちろんドラグにも工夫が施され、エギングを快適にするための技術が十分に組み込まれています。かといって他の釣りに使用できないということもなく、エギングをメインに、様々な釣りをされる方には最適の1台と言えるでしょう。