「13 バイオマスター SW 5000XG」不動のシマノSWリール。使用感は?【インプレ】
バイオマスターSWは実売価格3万円前後という手頃な価格ながら、SWの名に相応しい耐久性と性能を兼ね備えたハイコストパフォーマンスリールです。釣行用途はシーバス、ライトショアジギングからよりタフネスを要求される磯でのヒラスズキゲームやショアジギングなど非常に幅広く対応します。今回はフィールド問わず最も実用性の高い「13 バイオマスター SW 5000XG」の番手のインプレをご紹介します。
実際に使ってみた!「13 バイオマスター SW 5000XG」のフィールド、釣種別インプレ!
同じリールであっても、使うフィールドが違えばその使用感はガラッと変わってしまうのが現実。そこで筆者が実際に異なる数カ所のフィールドでの実釣を行った時の使用感、メリットやデメリットについてそれぞれ解説していきます。
防波堤「ショアジギング」
最もポピュラーで、誰でも比較的エントリーしやすいポイントである防波堤。今回はそのような場所で、主に30〜60gのジグと30g前後のプラグの使用を仮定し、解説します。まずジグの操作感ですが、XGでは巻き取りが重い為、正直あまりジグではお勧めできません。不可能というわけではないのですが、決して快適とは言えない使い心地となってしまいます。一方、プラグを扱う場合は、手返しも良くアクションの緩急などもつけやすい為、非常に快適にルアーを扱うことができます。もしジグメインで使用することの方が多い場合は、同じ番手で巻き取りの軽いPGのギアのモデルを選ぶと良いでしょう。
磯「ヒラスズキ」
ハードな環境での釣りを強いられることの多いこの釣りでは、常にタフであることが要求されます。当然、リールにもタフさが要求されるわけですが、このリールは安価ながらその要素が十分に備わっています。たとえ波しぶきを何度も浴びることがあっても、使用後の水洗いさえしっかりと行っていれば決してゴリ感や不具合が出ることは無く快適に使用することができ、また、80cmクラスのランカーサイズのヒラスズキ相手にも力負けせず安心してファイトすることができます。磯ではないのですが、防波堤から90cmを超えるブリを釣り上げた時も難なく寄せることができ、5000番と小さいながらも非常にタフで、磯での使用においても安心感は絶大であると言えるでしょう。
「13 バイオマスター SW 5000XG」 良い点、悪い点
良い点
まず、良い点ですが、5000番という軽量ながらしっかりとSWの名に恥じないタフさと快適な使い心地を有していることがまず一点挙げられます。他のノーマルリールの5000番では、軽さは確保される代わりに剛性は期待できませんが、これは軽さと剛性もバランス良く備わっているため、SWリールデビューまたは、上級者のセカンドリールとしても安心して使うことができます。
悪い点
悪い点は大きくこれというのはありませんが、強いていうならこの番手には「XG」のギアはあっても「HG」のギアがないという点です。正直、XGではジグをしゃくるのは向きませんし、HGがあればジグもプラグも両方快適に扱うことができるのでこの点は痛手であると言えるでしょう。
「13 バイオマスター SW 5000XG」の総評!後継機である「20 ストラディック SW 5000XG」とも比較【まとめ】
ここまで、実際に使った使い心地や良い点、悪い点などを述べてきましたが、総合的に判断するとこのリールは非常にオススメできます。2013年の発売からかなり経った今でもなぜおすすめできるのかというと、安く買え、使い心地も抜群であるからです。この機種は、フリマアプリやオークションなどで定価よりかなり安く入手できることが多いので、後継機であるストラディックSWが発売された今、逆に狙い目なのです。
気になる「20 ストラディック SW 5000XG」との比較ですが、確かに後継機であるストラディックSWの方が最新技術を含め機能面では充実しています。が、重量が430gと同じ番手のバイオマスターSWより100g近く重いのです。正直5000番では、マグロのようなモンスターと戦う場面はそうそうありませんし、対象魚種を考えるとバイオマスターSWの剛性で十分に対応できるのではないかと思います。しかし両方共にとてもいいリールですので、重量なんて気にしないという方は新しいストラディックSWを。軽さ重視だという方はバイオマスターSWと、自分のスタイルにあったリール選びで釣りを是非満喫していただきたいと思います。