アカハタの釣り方はワームが最高!選び方やを工夫して、ランカーサイズを狙おう!

作成:2021.03.31更新:2021.08.23

ランカーサイズのアカハタを釣り上げた時の2ショット

アカハタという魚

アカハタは、本州では千葉県以南の太平洋側に生息する、近年流行りのロックフィッシュゲームでの主役として人気の魚です。また高級魚として知られていて、その身は淡白な白身でとても美味しい魚です。アカハタは主に岩礁帯を好み、カニなどの甲殻類や小魚を捕食します。30センチを超えるアカハタは小魚に偏食する傾向があり、時にはボトムから数メートル浮き上がって捕食することもあります。

アカハタがいるポイント選び

地磯、沖磯

アカハタがよく釣れるポイントの代表格と言えるのが磯でしょう。特に大型のアカハタを狙いたい場合には沖磯の方がおすすめです。磯で狙う場合には、メインラインをPE1.5号以上、リーダーは30lb程度は欲しい所です。アカハタはヒットした後に根に潜る力が強いので、ドラグを出されないようなファイトを心掛けましょう。

ボトムに岩礁帯のある堤防

磯に行くには少しハードルが高い、もっと手軽にアカハタを釣りたい、といった方はボトムに岩礁帯のある堤防がおすすめです。ポイント的には限られてきますが、地磯が近くにある堤防などはボトムにシモリが点在していることが多いです。そのような場所にはアカハタが定位している場合があるので、ボトムを丹念に探って居場所を探しましょう。

アカハタの釣りやすい時間帯

基本的にアカハタは夜行性だと言われています。しかし日中でもちゃんと狙えば釣果を得られるでしょう。ハタ類は特に潮の動きに敏感なので、潮止まりの前後の最も潮が動く時間帯はチャンスです。特に日中の釣りの際には潮見表をしっかりとチェックして、チャンスタイムを逃さないようにしましょう。

アカハタを狙う為のワーム

テキサスリグかビフテキリグ+クロー系ワーム

アカハタを狙うテキサスリグ

サイズを問わずにまず1匹釣りたい場合や、潮のあまり動かない渋い時間帯などは、テキサスリグにクロー系ワームでボトムをリフト&フォールで活性の低いアカハタの目の前にワームを落とし込みましょう。アカハタは目の前に落ちてきたものに反射的に口を使うことがよくあります。また自分の釣りをしているエリアのボトム形状を把握することは釣果を大きく左右します。その為にもボトムを攻めることは必要不可欠です。根掛かりしづらいテキサスリグやビフテキリグを使用すれば、ボトムは攻めやすくなります。ワームのカラーはクリア系と赤、もしくはオレンジ系があれば良いです。

ジグヘッドリグ+シャッド系かグラブ系ワーム

アカハタを狙うジグヘッドリグ

アカハタがベイトフィッシュを捕食している時は、間違いなくジグヘッドリグにシャッド系ワームを選択しましょう。小魚を捕食するアカハタは大型が多いので、ランカーサイズ狙い1本に絞る場合にはスイミングに徹するのが良いです。ワームのサイズは4インチを基準に、時には6インチまでの大きなものを使うこともあります。特に沖磯やボートロックで大物を狙う時には、5インチを基準にしてよいと思います。オオモンハタがいるエリアでは、シャッドワームのスイミングでどちらも狙うことができます。アカハタのみのエリアの場合はボトムから3~4m程度巻き上げて再度ボトムを取りますが、オオモンハタも狙いたい場合は中層15~20mくらいまで巻き上げましょう。カラーはクリアホロ系、オレンジ金、赤金がおすすめです。

アカハタ狙いのタックルセレクト

アカハタを狙うスピニングタックル

アカハタ狙いのタックルセレクトは、ベイトタックル派とスピニングタックル派にわかれると思います。それぞれに長所と短所があるので、それぞれを補いながら使い分けることが釣果アップに繋がると思います。ではそれぞれのタックルの良い点と悪い点、そしておすすめのロッドとリールをご紹介したいと思います。

ベイトタックルはボトムを丹念に探れる

ベイトタックルを使用し、オフショアでアカハタを狙う。船上からの海の景色。

ベイトタックルの良い点は、PE2号以上の太糸が巻ける、ハンドルがメインギアに近い機構なのでパワーの伝達が良い、フォールのアタリが撮りやすいなどが挙げられます。つまり太糸を使用してドラグはフルロック、ボトムで食わせたアカハタを強引に引き剥がす、そして主にリフト&フォールのフォール時に辺りが多い、まさにボトム系を攻めるには最適なタックルと言えるでしょう。逆に悪い点は、スピニングタックルに比べてルアーが飛ばない、キャスト時のライントラブルが多い(バックラッシュ)といったところでしょうか。ワンド状になっているような飛距離がそれほど必要なく、ボトム形状が入り組んでいるようなポイントではベイトタックルを選択しましょう。

ロッド

沖磯のような飛距離とパワーを両立させたいようなフィールドではメガバス 礁楽 80XHがおすすめです。8ftというレングスは、ボートロックでも使用しやすい取り回しの良さが売りです。あまり竿を振れるスペースのない磯場でも、ストレスなく釣りに集中できます。パワーもXHのファーストテーパー、ルアーMAX60gと申し分なく、ランカーアカハタとも十分に渡り合えるでしょう。

メガバス 礁楽 SL-80XHC

リール

最近発売されているベイトリールは、シマノのDCブレーキシステムのようなキャスティングゲームにも対応できるものが増えています。スピニングタックルほどではありませんが、釣りをするのに支障のないくらいには飛ぶようなリールも開発されてきました。特にシマノのDC搭載リールはライントラブルも少なく、飛距離も申し分ありません。ギア比は好みにもよりますが、HG辺りが無難かと思います。

飛距離が欲しい時はスピニングタックル一択

オフショアでアカハタを狙う。船上から眺める海をバックにしたスピニングタックル

スピニングタックルの良い点は、まずは圧倒的な飛距離でしょう。9ftクラスのロッドを使用すれば、他のアングラーも届かない竿抜けポイントまで届くかもしれません。それ以外のメリットとしてはドラグ性能の良さです。前述したベイトリールでは、ドラグMAXが5キロ程度のものが多いです。例えばロックフィッシュで使用するダイワLT3000~4000クラスであればドラグMAX10キロ~15キロと、かなり強めのドラグが搭載されています。ドラグの滑り出しもベイトリールよりもスピニングリールの方が優れている為、ラインブレイクの確率も下がるでしょう。

ロッド

ロックフィッシュ用のスピニングロッドは長めのレングスもものが多いです。これは飛距離を重視したモデルがメインとなっているからでしょう。「ロングスピン」という言葉があるほど、スピニングタックルは飛距離重視に使用されることが多いのです。足場の高い磯などの場合には9ft半ばのものがよいですが、取り回しの良さやを考えると8ft後半~9ftまでのものが良いでしょう。、ボートロックでも使用したい場合にも9ft以下のものが望ましいでしょう。 シマノ ハードロッカーBB S83MH

リール

スピニングリールのメリットと言えば、まずは扱いのしやすさでしょう。初心者の方でもバックラッシュのようなライントラブルに見舞われることが極端に少なく、ストレスなく釣りができます。しかし巻き上げのパワーではベイトリールに劣る部分もあります。特にランカーアカハタの激しい突っ込みを躱す為には、かなりリールにも強い負荷がかかります。やわなボディーではリールフットが撓んでハンドルが巻けなくなることもしばしばあるので、できればメタルボディーのリールをおすすめします。

ダイワ 19 レグザ LT3000

ランカーアカハタを獲る方法

ワームはシャッド系のスイミング

前述したとおり、大型のアカハタはベイトフィッシュに依存する傾向にあります。勿論クロー系ワームでも大型は釣れますが、クロー系でボトムを攻めると先に小型のアカハタがバイトしてくるケースが多いように思います。そうなってくるとシャッド系ワームのスイミングに徹していれば、必然的に大型をキャッチできる確率は上がります。ただしスイミングに徹すると小型からのコンタクトが減る為、釣れる数が減ってしまいます。つまり数を釣りたい場合はクロー系、大型をメインに釣りたい場合にはシャッド系をセレクトすれば良いでしょう。

ポイントは沖磯、もしくは船を利用する

アカハタを狙うテキサスリグ

アカハタをはじめとする根魚は、定位性が強く住処を大きく移動することはありません。つまり安易に人が訪れやすいポイントは、叩かれている為大型の警戒心は異常に強くなっているでしょう。その為人の入る数に制限のある沖磯や、沢山の沖からは届かないポイントを攻められるロックフィッシュ船に乗ることはランカーサイズに近づく最大のチャンスであると言えます。多少コストはかかりますがその分の見返りは大きく、地磯やおかっぱりからは釣れないサイズが釣れる確率は格段にアップします。

リールは絶対的にノーマルギア(パワーギア)が有利

私はよくロックフィッシュの乗合船を利用するのですが、1日釣りをしていると何度も大型魚からのコンタクトがあります。以前はハイギアのリールを使っていたのですが、魚を掛けた瞬間の突っ込みにリールのハンドルを巻けなくなりバラシてしまうことがありました。そこでリールをノーマルギアのものに変えたところ、40センチを超えるランカーサイズのキャッチ率が大幅に向上しました。ボトムから速く引き剥がす為にはハイギアかエクストラハイギアが必要だと思っていましたが、安定して巻けるノーマルギアの重要性を知りました。勿論ポイントの地形や釣りをする状況にもよりますが、ノーマルギアのリールを1セット加えておくだけで大型との距離は縮まるかもしれません。また可能であればボディーの剛性感の高い中級機種、ダイワであれば19セルテート、シマノであれば20ツインパワーであれば安心してランカーサイズとも渡り合えます。 ダイワ 19セルテート LT4000-C

ワームのサイズの基準は5~6インチ

大型魚ほど大きなベイトを捕食できるので、個人的にはワームは大きければ大きいほど良いと思っています。特にスイミングで使用するシャッド系ワームは8インチといった巨大なサイズのものもあるので、最低5~6インチを基準にゲームを組み立てると良いでしょう。ただし大きなワームを使用すれば小型からのバイトは遠のき、必然的に釣れる数が減ってしまいます。大型のみに固執する方には6インチをメインにすることをお勧めしますが、中型も釣って数もある程度釣りたい場合にはバランスの良い4インチ程度をチョイスすると良いと思います。

ロックフィッシュゲームでの守りたいマナー

できるだけ小型はリリースしましょう

ロックフィッシュは回遊することがあまりない為、そこのポイントにいる魚を乱獲してしまうとポイントが潰れてしまいます。地方によってはアカハタは30センチ以下、オオモンハタは40センチ以下はリリースを推奨しているところもあり、資源として守られています。確かにアカハタは食べても美味しい魚ですが、釣り人が自分で自分の首を絞めることになりかねません。末永くロックフィッシュゲームを楽しむ為には小型はリリースして欲しいです。

エア抜きのニードルを使用しましょう

特に急深の磯やボートロックフィッシュでは、水深10m以深から一気に魚を引き上げるので、急激な水圧の変化で魚の浮き袋が膨らんでしまいます。浮き袋の膨らんだ魚をそのままリリースしても上手く潜れず、せっかくリリースした魚が鳥に食べられてしまったりそのまま死んでしまったりします。そうならない為にもリリースする魚にはエア抜きをしてあげましょう。エア抜き用のニードルを胸ビレの付け根に刺してエアを抜き、魚が水に沈むことを確認してからリリースしてください。

TAKAMIYA REALMETHOD エア抜きニードル

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ダイワマニア
YSNO

 トラウト(エリア、湖)、青物全般、ロックフィッシュ、シーバス、アオリイカ、ショアジギング、オフショアジギング、エリアトラウト、ウェーディング、ボートロック、エギング、東京湾、東伊豆(静岡県)、房総半島(千葉県)、上越地方(新潟県)、芦ノ湖(神奈川県)、本栖湖(山梨県)


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