「IOSラインローラーインパクト」は、IOS FACTORYから発売されている高性能のラインローラーです。シマノの4000番の機種までは取り付けが可能であり、何よりもラインが触れただけでも回転するため、糸ヨレを高確率で防止してくれます。また、カラーも豊富で、リールをさらにかっこよくしてくれるでしょう。今回は、18ステラへの取り付けということで、カラーも悩みましたが、「アイスシルバー」を選択しました。
まずは、18ステラ側のラインローラーを分解します。必要な道具は「マイナスドライバー」、「ピンセット」、「IOS-02オイル」です。この際、ラインローラー軸はそのまま使用するため外さないこと、パーツについているグリスをきれいにふき取ることが大切です。
「IOSラインローラーインパクト」を開封すると、下図のような内容物が出てきます。一つ一つのパーツは小さいため、なくさないように注意しましょう。
まず、18ステラの軸に0.5mmのシムを1枚入れます。そして、「IOS-02オイル」を両面に塗布したベアリングを入れ、0.65mmのシムをその後に入れます。この際、シムの厚みを間違えないように注意しましょう。
いよいよラインローラー本体を取り付けます。入れる向きがあるので注意しましょう。見えにくいですが、リブの間隔が狭いほうがベール側になるように取り付けます。
その後にベアリングをしっかりとはめ込み、0.5mmのシムを2枚入れます(この際も「IOS-02オイル」を塗布します)。最後にアームカムを元に戻し、固定用のビスをしっかりと締め込めば完成です。ねじ緩みが気になる場合、ねじロックをお持ちの場合は使用すると安心でしょう。また、リーリング時にローターのぶれが生じる場合は、純正のビスを使用することで抑えることができるそうなので、試してみてください。
まず外観ですが、アイスシルバーのラインローラーが18ステラのデザインに非常にマッチしており、とてもかっこよくなりました。そして肝心の性能ですが、ラインを少し当てるだけですぐに回転するため、非常に回転性能が高いことがわかります。
実際にその性能を確認するためにシーバスにて実釣テストをしてみました。ラインローラーを交換するきっかけともなった異音ですが、全く発生しておらず、見事に開園できていることがわかります。糸ヨレに関しては、正直わかりにくいとこではありますが、軽く触れただけで回転していたことを考えると全く問題はなさそうです。
純正のラインローラーから交換した際、最も気を付けるべき点は、防水性能は下がっているという点です。純正品は特殊撥水グリスでその防水性能を高めていますが、「IOSラインローラーインパクト」は回転性能が高い代わりに、防水性能という点では純正に劣るでしょう。釣行後は、シャワー洗浄をしっかりと行い、「IOS-02オイル」で細かいメンテナンスを怠らないことで、長くその性能を維持することができるでしょう。
釣行時、そこまで意識のいく部品ではないものの、非常に重要な役割を持つラインローラー。この部品の不調はラインだけでなく、異音の発生、感度が鈍るなど細かい部分で影響が出てきます。「IOSラインローラーインパクト」に交換したことで、さらに高い感度を得ることができたような気がします。今回は、C3000番のリールに取り付けましたが、ライトゲームなど、より感度が必要かつ、ライントラブルが起きやすいリールに取り付けることで、さらにその真価を得ることができるでしょう。
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