番手は、オシアコンクエストを例に挙げると200~300番、電動リールであれば、ダイワなら200番、シマノであれば400番か600番あたりが良いでしょう。
テンヤは必須アイテムですが、大事なのは号数です。大体30号~50号を使用することになると思いますが、釣りをするポイントや、遊漁船によって指定の号数があるはずですので、釣行前に必ず確認するようにしましょう。特に遊漁船では一人だけ周りと異なる号数を使用していると、オマツリの原因となり、同乗者に迷惑をかけてることになりかねないため、注意しましょう。また、太刀魚は歯がカミソリのように鋭いため、PEラインやリーダーが切られることもあります。そのため、予備のテンヤを複数持っていきましょう。
針のタイプはシングルとダブルがあります。基本はシングルを使用しますが、アタリが少ない時やフッキングが決まらないときにはダブルを使用することで、釣果を伸ばすことができるかもしれません。
餌は地域によって異なりますが、イワシやサンマの切り身がほとんどです。遊漁船で用意してくれることもありますし、自分で用意しないといけないこともあるため、事前にしっかりと聞いておきましょう。餌は釣具屋さんに冷凍されているものが売っていますし、スーパーなどで魚を購入して自分で仕込むやり方もあります。生魚から仕込む場合には、旨味をしみこませる商品も別途購入し、漬け込んでおくと良いでしょう。
餌を自分で用意する場合にはタッパーに入れて持っていきましょう。また、遊漁船で用意してくれる場合もタッパーに移し替えておけば、乾いてしまう取り出しやすくなるためオススメです。タッパー自体は100円均一のもので十分であるため、一つ用意しておくと良いです。
テンヤに餌を取り付ける際には、針に切り身を刺して、ワイヤーでぐるぐる巻きにして固定します。大抵の場合テンヤに付属してきますが、短すぎる場合や切れてしまった場合の事を考えて、予備のものを用意しておけば安心です。ワイヤーも釣り具やさんで売ってはいますが、こちらも100円均一で手に入れることができます。ハンドメイドやアクセサリー作りに使用するクラフトワイヤーならば予備として十分です。
太刀魚の歯は非常に鋭く、手をかすめただけでも切れてしまい、血が止まらないことがあります。ブラックバスのようなバス持ちはもちろんできませんし、フィッシュグリップで口をつかむやり方も効率的ではありません。太刀魚をつかむ際には、ギザギザのついた大きな金属またはプラスチック製のハサミでエラのアタリをつかみます。こうすれば、太刀魚が暴れることも防ぐことができ、安全に針を外したり、血抜きに移行することができます。ライトゲームで使用するようなハサミも使用することはできますが、個人的には大きい方が安心です。高いものではないため、一つ用意しておくとよいでしょう。
太刀魚を釣り上げた際には、素早く締めて血抜きをします。その際は、ナイフではなくハサミを使用する方が早くて確実です。締める際には脳天を両断し、エラの奥を切れば作業完了となります。この作業もハサミがあればかなり効率よく進めることができます。ハサミは、キッチンばさみクラスの大きさが良いですが、こちらも100円均一で購入できます。特にオフショアでは金属製のものは錆びやすいのですが、100円均一のものであれば、ダメになってしまった場合でもそこまで痛手ではないため、オススメです。
釣った太刀魚を持って帰るにはクーラーボックスが必要です。太刀魚は長い魚なので、クーラーボックスもある程度の大きさは必要です。あまり大きすぎるものも邪魔になるので、25L~35L程度の大きさで十分でしょう。クーラーボックスの保冷性能に関しては、自宅から釣り場までの距離と釣行時間を考慮して決めましょう。
太刀魚テンヤの魅力は何といってもそのゲーム性でしょう。テンヤの誘い方、餌のつけ方、棚をいかに早く探れるかなど、テクニカルな部分も多い釣りですが、アタリも強烈なので、非常に楽しい釣りになります。しかしそんな楽しい釣りも忘れ物や準備不足があると、楽しさも半減してしまいます。事前準備をしっかりとして、太刀魚テンヤを100%楽しみましょう。
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