シーバス専用のレバーブレーキ!18 スイッチヒッター LBDの使用インプレを紹介
シーバスゲームにおいてよりテクニカルな釣りを実現するレバーブレーキ。もともとは磯釣りで多用されているレバーブレーキですが、シーバスにおいては、急な突込みやエラ洗いを防止することが大きな特徴です、また、ベールを起こさずともラインを放出されることができるため、テンションを掛けずにルアーを流れに合わせて送り込むこともできます。通常高価なレバーブレーキですが、「18 スイッチヒッター LBD」は実売30,000円前後と手ごろな価格でもあり人気が出ています。そんな「18 スイッチヒッター LBD」はどんな特徴を持っているのか?使用インプレとともに見ていきます。
18 スイッチヒッター LBDの基本仕様は?
ダイワの小沼テスターが全面監修されており、滑り出しと追従性に優れた「ATD」や、キャスト時の操作性を高めるショートアルミレバーを搭載しています。素材は、更に軽量化へと磨きをかけた軽量エアローターで逆転フリー及び初動の軽さはもちろん、巻き感度にもこだわっています。ハイグリップTシェイプノブがウェーディング時でもしっかりフィットしリーリングは快適です。「18 スイッチヒッター LBD」は、ギア比5.3のローギアであるため、定速リトリーブを得意としています。
MAGSEALED:マグシールド
リール内部に侵入してくる海水を、磁性流体による油の膜でガードする、ダイワ独自の防水技術です。ラインを伝わってリール本体に侵入してくる海水から内部を保護してくれるます。ウェーディングをする機会も多いシーバスゲームにおいては、リールに頻繁に水がかかるため、マグシールドはありがたい機能になります。
AIR ROTOR:エアローター
負荷が分散させる構造を設計し直すことで、ローター耐久性が向上、約15%の軽量化を実現しています。ローターバランスも向上することでさらなる回転フィールの向上にもつながっています。「18 スイッチヒッター LBD」では、ブレーキを解除して逆回転を掛けるときなど、スムーズな回転を実現してくれますし、スローリトリーブ時にも真価を発揮します。
ATD:オートマチックドラグシステム
魚の引きに滑らかに追従しながら効き続けるドラグシステムで、滑り出しがスムーズなためラインブレイクしにくく、魚に違和感を与えにくくなっています。シーバスとのファイト中、主にレバーブレーキを使用しますが、ドラグで勝負する機会も必ずあります。特にフッキング時は重要ですが、ATDはドラグが効いてほしいところではしっかりと効き、出てほしい時には出るという滑らかな追従性があります。
ZAION(ザイオン)ボディ&ローター
「18 スイッチヒッター LBD」は、ボディ・ローターともに素材にZAIONを使用しています、通常よりも強化された樹脂材料であるZAIONは、軽さと剛性を両立してくれます。重量は275gと通常のリールに比べると少し重ためですが、レバーなど通常よりも多く部品が使用されているレバーブレーキリールにとっては、ZAIONにより軽量化がなされていると言えます。
比較検討されるリールと比べると?
17エクスセンス LB C3000MPG
シマノのシーバス専用リールフラッグシップであるエクスセンスの中にもレバーブレーキはラインナップされており、もちろんその性能はトップクラスです。「18 スイッチヒッター LBD」と比べると、HAGANEボディを採用されている分剛性は高く、かつ重量は225gと軽量に設計されています。しかし金額にはかなり大きな差があり、約70,000~80,000円するため、かなり高価なリールになります。
17モアザン LBD 2510PE
ダイワのシーバス専用リールフラッグシップである「モアザン」。その高級感あふれるデザインと剛性の高さは有名です。重量は255gと「18 スイッチヒッター LBD」よりも軽く、ベアリングの数も10個搭載されているので、まさに最高級リールというところです。ただしこちらもその価格の高さがネックで、「16エクスセンス LB C3000MPG」と同等の値段です。
なぜ私が18 スイッチヒッター LBDを選んだか?
シーバス、橋脚明暗の流しに
私は、メインがナイトゲームの橋脚明暗打ちなので、アップからドリフトさせてルアーを送り込む釣りをすることがほとんどです。レバーブレーキを使わなくとも釣れはするのですが、どうしてもラインにテンションがかかっている関係上、もう少し奥までルアーを送り込みたいと思うことがあります。「18 スイッチヒッター LBD」を使えばその要求も叶えることができますし、79cmという巻き上げ量も自分の釣りにピッタリです。また、レバーの長さも磯釣り用のレバーブレーキリールよりも短めに設計されているため、キャスト時に邪魔になることはありません。
タイラバに
メインフィールドである瀬戸内海では、夏場には浅瀬での釣りが多くなります。タイラバは基本バーチカルな釣りであるため、浅瀬では広範囲に探る時が多く、その場合はスピニングリールを使用します。スピニングはベイトと異なり毎回ベールを起こす必要がありますし、着底も感知しづらいのですが、「18 スイッチヒッター LBD」はレバーブレーキなので、その2点を解決してくれます。
逆に残念だと思うところは?
重い
リール重量が275gと、同クラスのリールと比較すると約60~70gも重たくなってしまいます。重さが与える疲労は馬鹿にできないため、長時間の釣行ではどうしても手元が疲れてしまうというデメリットがあります。
やっぱりハンドルの遊びが気になる
レバーブレーキリールは、その構造上どうしてもハンドルを逆回転させると遊びが出てしまいます。中には遊びがないリールもありますが、「18 スイッチヒッター LBD」では逆回転時にカチャカチャというので少し気にはなります。また、ねじ込み式のハンドルとなったことで従来のレバーブレーキとは取付方法が異なり、リールスタンドを取り付ける際にも注意が必要です。17セオリーと同タイプのねじ規格であり、リールスタンドを選ぶ際には適合しているかをよく確認する必要があります。もしもリブレのものを使用したいと考えているならば、「C3タイプ」を選びましょう。
指がつかれる
手の大きさに関係してくることですが、常に人差し指を伸ばしている状態なので、レバーブレーキに慣れないうちは、人差し指が疲れてしまうかもしれません。タイラバで使用した時は最初結構しんどい思いをしました。
18 スイッチヒッター LBDが特にマッチする釣りとは?実釣と使用インプレ
シーバス
「ドリフト釣行」での流し込み、「エラ洗い」「突込み」の防止など様々な使い道があります。主に使用したのはドリフトでしたが、普段よりも一つ先のポイントまでルアーを流すことができます。普段シンキングペンシルから入ることが多いのですが、流れもうまくつかむことができますし、飛距離も劣りはしません。ドリフトは流れに乗せることが狙いなので、PEは1.2号以上を使用したほうが良いかもしれません。魚は掛けましたが、サイズが小さかったのでレバーを使用することなく終えてしまいました。60cm以上のサイズならかなり面白いファイトができる予感がします。
タイラバ
タイラバの基本は、着底と同時に巻き始めるストップ&ゴーです。通常スピニングではベールを返す動作が入るため、どうしてもワンテンポ遅れてしまいます。「18 スイッチヒッター LBD」はレバーブレーキであるため、レバー操作だけで落とす、巻くを繰り返すことができ、着底後すぐに巻き始めることができるため非常に楽です。ベイトリールだけではどうしてもバーチカルな釣り一辺倒になりますので、気分転換にももってこいです。
18 スイッチヒッター LBDはプロも認める高性能レバーブレーキ
小沼テスターも認める通り、「18 スイッチヒッター LBD」はシーバスゲームに特化したレバーブレーキリールとして、十分かつ高性能なリールに仕上がっています。レバーブレーキを使ってみたいという人もいると思いますが、リール本体の価格も高いものが多いため、今まで手を出せなかったということがネックでした。そんな人にこそ、中価格帯でこの性能を持つ「18 スイッチヒッター LBD」を手にし、新たなシーバスゲームを楽しんでいただきたいです。