釣り初心者におすすめ!どんな釣りでも楽しめる17リバティクラブ2500
今回は、ダイワのエントリーモデルとして販売されているリバティクラブシリーズの中でも、特に汎用性の高い「17リバティクラブ2500」についてインプレッションしていきます。初心者向けのモデルでありながら非常に高性能で、エサ釣りからルアーフィッシングまで1台で対応可能です。しかし、この価格帯のリールにありがちなハンドルのブレや糸絡みが気になる方も多いのではないでしょうか?その点についても詳しく解説していきます。
リバティクラブシリーズとは
リバティクラブシリーズはエントリーモデルに該当し、ロッドとリールの両方で展開されています。釣り初心者でも快適に釣りを楽しめる基本性能を備えていますが、それ以外にどんな特徴があるのでしょうか?ここではロッドとリールの特徴についてそれぞれ解説していきます。
リールは実売価格5,000円以下のエントリーモデル
リバティクラブシリーズのリールは、実売価格4,000円前後で販売されています。従来の同価格帯のリールは精度が悪く、糸絡みやガタつきが頻繁に発生していましたが、リバティクラブではそうしたトラブルはほとんどありません。サイズは1500~4000番までの6つで展開され、防波堤等で楽しめる釣りのほとんどをカバーしています。5,000円以下のエントリーモデルの中でも性能が高く、安心して釣りを楽しめるリールです。
ロッドのエサ釣りからルアーフィッシングまで幅広く展開
リバティクラブシリーズのロッドは、シーバスやエギング向けのルアーフィッシングモデルに加え、サビキ釣りや投げ釣りに最適な磯竿、気軽に持ち運びできるコンパクトロッドまで幅広く展開されています。実売価格は平均6,000~7,000円前後で、最も高いものでも10,000円前後で購入することができます。釣り初心者の中には、1つの釣りにこだわらず様々な釣りを楽しみたいという方も多いと思います。リバティクラブシリーズは選択肢が多いため、そうした方にはピッタリのロッドです。
17リバティクラブに搭載されている技術
17リバティクラブの性能の高さは、具体的にどんな技術から生み出されたのでしょうか?ここからは、このリールに搭載されている技術について詳しく解説していきます。
素材について
17リバティクラブには、ボディやローターに「DS4」と呼ばれる樹脂素材が使用されています。グラスファイバーが配合されていることで強度が高く、コストが低いというメリットがあります。また、樹脂なので腐食にも強いことが特徴です。
スプールについて
スプールにはABSⅡ(アンチバックラッシュシステム)と呼ばれる構造が採用され、キャスト時の飛距離向上やライントラブルの大幅な減少につながっています。「ABSⅡ」とは、スプールを大口径に設計することでラインの巻きグセを緩和し、逆テーパー状の巻き取り面でバックラッシュ等のライントラブルを抑える構造です。また素材には軽量かつ剛性の高いアルミが採用され、歪みの少ないスプールに仕上がっています。
ライントラブルを防ぐ技術
17リバティクラブには、さきほど紹介したABSⅡ以外にも「クラスラップ」や「ツイストバスターⅡ」という技術が採用されています。「クロスラップ」は、ラインをクロスして巻くことで糸の食い込みやズレを防ぎます。ラインが平行に巻かれていると、外側の糸が中心に食い込みやすく、投げた時に絡みやすくなってしまいます。PEラインのような細い糸を使用する場合に効果が現れやすい技術です。「ツイストバスターⅡ」は、ラインローラー部分に角度をつけることで、スピニングリールの弱点だったローラーによる糸ヨレを大幅に軽減した技術です。この2つがABSⅡと組み合わさることで、さらに快適なリールとなっています。
ガタつきを減らす技術
ガタつきを減らすために、「リアルインフィニットストッパー」と呼ばれる機構が搭載されています。これは、特別なワンウェイクラッチを採用することでローターやハンドルのガタつきを抑え、精度の高い巻き上げを可能にするものです。低価格帯のリールはどうしても気になるガタつきですが、17リバティクラブではかなり軽減されています。
17リバティクラブ2500の良い点
どんな釣りでも楽しめる
17リバティクラブ2500は、シリーズの中でも特に汎用性の高いモデルです。バスフィッシングや管理釣り場でのトラウト、エギングやライトなシーバスゲームなど、どんな釣りにも使用できます。同シリーズのロッドと組み合わせれば、その時狙う魚種に合わせてリール1つで対応可能です。ただし大型のシーバス狙いやライトショアジギングでは力不足になるので、そちらの釣りに使用する場合は4000番を選ぶと良いでしょう。
コスパが良い
ABSⅡやクロスラップ、ツイストバスターが搭載されているにも関わらず、実売価格4,000円前後の17リバティクラブ2500はかなりコストパフォーマンスに優れています。基本性能が高いためライントラブルの心配もなく、同価格帯にありがちなハンドルのブレも気になりません。さらに釣りを快適にしたい方は、このコストパフォーマンスを活かして何台か購入するのも良いかもしれません。
17リバティクラブ2500の悪い点
重さやドラグ性能が気になる
基本性能が高い17リバティクラブですが、釣りによっては重さが気になります。2500番でも300gと、長時間の使用や激しいアクションを行う釣りでは疲れやすい重さです。とはいえ、サビキ釣りや投げ釣りなど、待ちの多い釣りであればほとんど気になりません。また、ドラグ性能にも不安が残ります。現在、ダイワのリールの半分以上がATDと呼ばれる高性能なドラグを採用しています。17リバティクラブに搭載されているドラグは旧式のもので、不意な大物とのファイトは力不足に感じます。
上位機種との価格差が小さい
17リバティクラブは、十分にコストパフォーマンスの高い快適なリールです。しかし、7,000円前後で購入できる20レブロスLTなど、少し予算を増やすだけでかなり高性能なリールを入手することができてしまいます。20レブロスLTには、先程登場した「ATD」が搭載されており、重量も2500番で220gしかありません。可能な限り予算を抑えたい方や、軽さやドラグ性能を重視しない釣りに使用する場合は17リバティクラブでも問題ありません。
17リバティクラブ2500が向いている人
17リバティクラブは、これから釣りを始める初心者の方や少しでもコストを抑えたい方におすすめできるリールです。川の釣りから海の釣りまで1台で幅広くカバーしています。さらに同シリーズのロッドと組み合わせることで、様々な釣りへの対応が可能になり、ロッドによっては1万円以下で揃えられます。また、中・上級者の方は気軽に使えるサブ機として購入するのも良いでしょう。価格が安く、ハイエンドモデルのようにメンテナンスに神経質になる必要もありません。仕事終わりの短時間で釣りを楽しみたい時、普段釣りをしない家族用のリールとして使用したい時に最適です。
17リバティクラブ2500が向いていない人
釣りを本格的な趣味にすることを検討している方や、性能を重視する方にはあまりおすすめできません。17リバティクラブは手軽に釣りを楽しむには十分なモデルですが、300gという重さやドラグ性能は、本格的な釣りではストレスを感じます。初心者の方でも、釣りを続けていく中でより上位のモデルを検討するかと思います。もちろん、どうしても予算をかけられない場合は17リバティクラブでも問題ありませんが、長い目で見ると20レブロスLTや18レガリスを購入した方が安心です。
重さやドラグに不満は残るが、気軽に釣りを楽しめる
今回は、17リバティクラブ2500についてインプレッションしました。実売価格4,000円前後のエントリーモデルとは思えない性能の高さと、様々な釣りを1台で楽しめる懐の広さが魅力です。より本格的に釣りには重さやドラグ面で不満が残りますが、これから釣りを始める方や、可能な限りコストを抑えたい方にはおすすめのリールです。中・上級者の気軽に使えるサブ機としても良いでしょう。