17 エメラルダス MX 2508PE

ダイワ

17エメラルダスMX2508PE
定価
¥ 29,500
 価格
¥ 17,500
番手
2500
ギア比
4.8
ドラグ/耐力
7kg
自重
200g
B/R
7/1
巻上長/回転
72cm
ハンドル長
50mm
PE糸巻量
0.8-150 / 1-120

狙えるターゲット魚種

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

【エギング】大人気シリーズのミドルクラス!17エメラルダスMX2508PEについてインプレッション

「エントリーモデルで頑張ってきたが、そろそろ良いモデル欲しい。」そんなエギンガーの次の選択肢として名前が挙がるのが、今回インプレッションする17エメラルダスMX2508PEです。この記事では、17エメラルダスMXの特徴はもちろんのこと、実際の使用感や前作14エメラルダスMX・18カルディアとの違いについても解説していきます。

エメラルダスシリーズとは

エメラルダスシリーズは、エギング向けに展開されるダイワのプライベートブランドです。アオリイカの目を彷彿とさせるエメラルドグリーンのデザインが人気で、エギング初心者から上級者まで様々なアングラーから支持を集めています。この記事でインプレッションする「エメラルダスMX」シリーズは、全体の中間に位置するミドルクラスです。次の項目では、その特徴を詳しく解説していきます。

17エメラルダスMXの特徴

シリーズの中間を担う17エメラルダスMXは、エギングに必要な基本性能をバランス良く備えている印象です。ではその性能を支える技術はどんなものなのでしょうか?ここからは、搭載される技術から見える17エメラルダスMXの特徴について解説していきます。

ATD

ATD

「ATD(オートマチックドラグシステム)」は、UTDに次ぐダイワ最新のドラグシステムです。UTDではラインの放出が安定せず、ラインに負荷がかかりやすいというデメリットがありました。エギングにおいて、ドラグの安定性はシャクりやすさやアワセ時の身切れ防止に関わる重要のポイントです。ATDという新たなドラグが搭載されたことで、ドラグ力を弱く設定しても余計にラインが滑り出さず、シャクリ・アワセともに快適に行うことが可能になりました。

マグシールド

「マグシールド」は、磁性流体と呼ばれる磁力を持った液体を利用した特殊な防水機構です。激しいシャクリを繰り返し、時には地磯のような波を被る場面でも使用されるエギングリールには、長期間回転性能を維持するための防水加工が必須になります。17エメラルダスMXはこのマグシールドが搭載されていることで、ヘビーな使用にも十分に耐えられる防水性能を持ちます。なおマグシールドの詳しい説明は、ダイワの公式HPから見ることができます。

ZAION

ZAION

エギングに使用されるリールは、軽さだけでなく激しいシャクリに耐える剛性の高さも求められます。17エメラルダスMXに採用されている特殊な樹脂素材「ZAION」は、金属のマグネシウムとほぼ同じ剛性を持ちつつも、重さは3/4に抑えされています。また、樹脂であるため耐食性が高いこともメリットの1つです。

前作14エメラルダスMXとの違い

2017年にモデルチェンジが行われた17エメラルダスMXですが、前作の2014年モデルとはどんな違いがあるのでしょうか?この項目では、それぞれの違いを重さと技術の2つの視点から解説していきます。

重量について

まずは重量の違いから確認していきましょう。2508PEで比較すると17エメラルダスMXは200g、対して14エメラルダスMXは210gと、17エメラルダスMXは10gの軽量化が施されているのが分かります。数値的には僅かな差ですが、長時間の使用ではこの差少しずつ響いてきます。

技術面について

次は技術面ですが、実はあまり大きな違いはありません。唯一違うのは、ドラグが「ATD」と「UTD」のどちらが採用されているかです。エギングにおいては、安定した滑り出しと細かい調整が可能なATDの方が優れているといえます。14エメラルダスMXのドラグはUTDであり、旧モデルとして価格が下がっていたとしても、この違いは釣りの快適性に関わるため注意しましょう。

18カルディアとの違い

次は同じミドルクラスの汎用リール、18カルディアとの違いについて見ていきましょう。18カルディアは「LT(LIGHT TOUGH)」と呼ばれるコンセプトをもとに開発されており、搭載されている技術に大きな違いは無いものの、重さで17エメラルダスMXを大きく上回ります。LT2500Sの重さは185gと、17エメラルダスMX2508PE2508PEより15g軽量です。重さだけで比較すれば18カルディアに軍配が挙がりますが、ハンドルノブやデザインの違いもあるためより気に入った方を選んで良いかと思います。エメラルダスシリーズのロッドと合わせるなら、やはり17エメラルダスMXでしょう。

17エメラルダスMX2508PEの良い点

快適にエギングを楽しめる基本性能

アオリイカ

17エメラルダスMX2508PEの良い点は、やはりその基本性能の高さにあります。シャクリはもちろんのこと、糸フケによるフォール姿勢の調整も楽に行うことができ、ファイト中はイカの引きに追従した滑らかなドラグでスムーズに寄せてくることが可能です。

他の釣りにも使える汎用性

シーバス

17エメラルダスMX2508PEのもう一つの魅力は、汎用性の高さです。道具が揃っていない初心者の方は、コストを抑えるために1つのタックルを他の釣りにも使用したいですよね。このリールであれば、チニングやシーバスなど、エギング以外にも様々な釣りを楽しむことができます。上位機種である18エメラルダスAIRはエクストラハイギアのモデルしか販売されていなかったり、エントリーモデルの19エメラルダスLTはダブルハンドルのみだったりと、汎用性という点では17エメラルダスMX2508PEの方が優れていると言えます。

17エメラルダスMX2508PEの悪い点

前作から目立った進化が少ない

3年の時を経てモデルチェンジが行われた17エメラルダスMXですが、前作との違いがATDの搭載程度しかありません。人によってはこのリールを選ぶ理由が弱いと感じる方もいるのではないでしょうか?モデルチェンジする以上はもう少し進化した姿を見たかったところです。

LTコンセプトのリールと比べて見劣りする

2017年に発売された17エメラルダスMX2508PEは、以降のLTコンセプトをもとに開発されたリールと比べて目立つ部分が少ない印象です。同じ価格帯のリールでも大幅な軽量化や耐久性の向上が加えられたため、通常の価格帯より安く購入できるような場合を除いては、選択肢として少々見劣りするリールとなっていまいました。

17エメラルダスMX2508PEが向いている人

17エメラルダスMX2508PEは、ステップアップしたいエギング初心者の方や、同じエメラルダスシリーズでタックルを揃えたいという方におすすめのリールです。多少古いモデルになってしまいましたが、その基本性能は十分に高くエギングを含め様々な釣りを快適に楽しむことができます。また、エメラルダスシリーズ特有のスタイリッシュなデザインは、やはり同シリーズのロッドと非常にマッチします。

17エメラルダスMX2508PEの向いていない人

さらなる性能を求める中・上級者の方や、見た目を気にしないという方にはあまりおすすめできません。現在ではLTの名を持つ非常に軽量なリールが多数登場しており、近い価格帯であれば19カルディアのようなリールを選んだ方がより快適に釣りを楽しめます。

まとめ

今回はダイワのエギング向けミドルクラス、17エメラルダスMX2508PEについてインプレッションしました。エギングリールとしては十分高性能で、汎用性も高くどんな釣りでも楽しめるリールです。しかし現在販売されているリールの中では性能面で見劣りするため、購入する場合は他のリールとの違いをしっかりと把握した上で、自分に適したリールなのか考える必要があります。

この記事を書いた人

まつやのプロフィール写真

島国アングラー
まつや

 アオリイカ、クロダイ、シーバス、アジ、ハタ、エギング、落とし込み、天草地方(熊本県)


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