16 キャタリナ 4500H

ダイワ

16 キャタリナ 4500H Instagram @jigman69さんの投稿
定価
¥ 66,500
 価格
¥ 51,000
番手
4500
ギア比
5.7
ドラグ/耐力
15kg
自重
590g
B/R
8/1
巻上長/回転
110cm
ハンドル長
75mm
PE糸巻量
4-300 / 5-240

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

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キャタリナ4500Hの特徴

オフショアでのヘビーな釣り向けに設計されたキャタリナシリーズですが、4500Hはラインキャパシティやギア比、ボディサイズを総合的に見ても最も汎用性が高いモデルです。PE4 号:300m巻けるラインキャパシティは近海のジギングやキハダマグロキャスティングゲーム等幅広いシーンで活躍し、率直にこの一台で特殊な環境を除き大部分をカバーできます。またソルティガ等のハイエンドクラスのリールと比較すると手に入れやすい価格帯の為、最も実用性の高いモデルだと言えるでしょう。

優れた防水性能

オフショアシーンでは荒天時に海水を被ることや長時間に渡り雨に晒されることが多々あります。この時リールの防水性能が低いとリールボディ内部に海水が入り込み、塩ガミが原因となるゴリ感や最悪の場合、巻き取りが出来なくなる可能性があります。キャタリナシリーズでは、ダイワ独自の技術である「マグシールド」や「マグシールドボールベアリング」の採用により、高い防水性能を維持したまま、ラインローラー等の初動効率が大幅に向上されています。耐久性や使用感においてもバランスよく設計されている為、非常に安心感のある作りになっています。

圧倒的な耐久性、巻き取りパワー

キャタリナ4500Hは一巻き当たりの巻き取り量が110㎝となり、ハイギアタイプのモデルですが、巻き取りパワーは大型魚とのファイトでもゴリ巻きできるパワーがあります。これは「スーパーメタルボディ」の採用に加えてドライブギアに「ハイパーデジギア」の採用し大口径化した為、ギア同士の接触面積が大きくなり、巻き取りパワーに反映されているためです。またドライブギアの大口径化により、ギアの耐久性も向上しています。使用した感覚では、旧モデルの15ソルティガと同レベルの耐久性、巻き取りパワーがあると実感できました

安定のドラグ性能

大型魚とのやり取りでは、リールのドラグ性能は魚をキャッチする上で絶対的に必要な要素です。キャタリナシリーズのドラグ性能は「ATD(オートマチックドラグシステム)」の搭載によりフッキングからファイトまで魚とのやり取りが比較的やり易く設計されており、またドラグの基礎性能も高く、魚の引きに滑らかに追従します。一点気になる点として、初期のドラグの滑り出しまでは耐え、一定のテンションが掛かったタイミング一気にラインが出るダイワ特有のクセの様なものがあります。基本性能は実釣で問題なく使用できますが、この点は個人的に気になる点です。

上位機種ソルティガシリーズとの比較

ダイワのオフショア向けスピニングリールの最高峰として位置しているソルティガですが、2020年にフルモデルチェンジを果たし、「モノコックボディ」や「新世代ドラグシステム」を採用した最新の設計になっています。旧モデルの設計思想である16キャタリナとの単純比較はできませんが、旧モデルである15ソルティガとの比較では、ドラグ性能や巻き心地、ボールベアリング数以外はほぼソルティガと同レベルであり、ソルティガユーザーの方々からは、キャタリナで充分と言わしめる程の仕上がりで非常に高性能なリールとして認識されています。

対抗馬ツインパワーSWとの比較

同レベルのリールとして、対抗馬になるのはシマノから販売しているツインパワーSWシリーズです。どちらのリールも高性能でオフショアでの使用に対して安心感がありますが、各リールとも特徴があります。特にリールへの剛性を重視する方はメタルボディを採用しているキャタリナを選ぶことが多く、ツインパワーSWはボディカバー部が強化樹脂である為、敬遠する方も少なく無いようです。逆にドラグ性能を求める方にはツインパワーSWのシリーズの方に軍配が上がります。しかしどちらのリールも大きな差はなく、ツインパワーSWのボディ剛性もキャタリナのドラグ性能も基本性能は高い為、問題なく使用できます。しかしシリーズ全体のライナップで見ていくとツインパワーSWシリーズはラインキャパシティがPE6号:300mまでのキャパシティのモデルまでしかラインナップされていませんが、キャタリナシリーズはPE8号:300mを巻けるキャパシティのラインナップがあり、大型のマグロ類をターゲットにする場合はキャタリナシリーズの方が選択肢が多く有利な点と言えるでしょう。

モデルチェンジはいつ?

2016年の発売から早4年が経過しており、上位機種のソルティガが2020年にフルモデルチェンジを果たしている為、旧モデルのタイミングを見ると2021年にソルティガに採用されている「モノコックボディ」や「新世代ドラグシステム」等の新技術を搭載し、フルモデルチェンジがなされる可能性が高いです。これにより巻き取りパワーや耐久性、ドラグの基本性能はもちろんスプールの熱ダレによるファイト中の性能低下の軽減や放熱性を高めることでのラインへのダメージを軽減できる等、より高性能で大型魚のやり取りでも更に使い易くなると予想されています。

気になる点

スプール上下作動時のコツコツ感

使用初期は起こらなかったですが、使用を重ねて行くと空リーディング時にスプ―ルが最下位置に到達したタイミングで、コツと言う感覚が伝わる様になりました。周りのユーザーに聞いてもみても数名は該当する方がいた為、キャタリナ4500Hによく発生する事象なのかもしれません。しかし、ジギング等のハードでアクションの大きい釣りにおいては、実釣時はあまり気にならず、これにより何か不具合が発生することもありませんでしたので大きな問題になること可能性は低いと思います。

ドラグノブが小さい

対抗馬のツインパワーSWも同様なのですが、オフショアシーンではグログローブを使用してファイトするシーンも多くなるのですが、正直ファイト中にグローブを装着したままのドラグ調整はやり辛いです。上位機種のソルティガは2020年のモデルチェンジでドラグノブが大きくなり、改善されている為、今後のモデルチェンジは同様に改善される可能性が高く、期待したいポイントです。

向いている釣り

青物向けジギング

カンパチ

キャタリナ4500Hが向いている釣りとして、近海の青物ジギングゲーム向けが使い易いです。近海では細いラインではPE2号から太くてもPE4号までを使うシーンが多くなりますが、ボディサイズや巻き取りパワーなど総合的に見ても最も汎用性が高く、これ一台で殆どのシーンをカバーできるでしょう。ワラサやブリから10㎏以上のカンパチやヒラマサ向けにもキャタリナの耐久性や巻き取りパワーで安心感を持ってファイトすることが出来ます。ローギアタイプのモデルと購入を検討されている方はキャスティングにも使用し易いハイギアタイプの4500Hの方の購入をオススメします

回遊魚向けキャスティングゲーム

ヒラマサ

一巻き当たりの巻き取り量が110㎝ある為、ヒラマサやブリ等の青物やマグロ類のキャスティングゲームでも使用し易いです。特に20㎏以上のヒラマサや飛距離重視で細いラインで狙う30㎏未満のキハダマグロキャスティングゲームで活躍します。どちらの釣りもラインスラッグを素早く巻き取れる点やナブラ打ち等で手返しを良くする為にもハイギアタイプの方を圧倒的に使い易いです。このクラスの魚になるとリールの巻き取りパワーや剛性、耐久性が非常に重要になる為、ダイワであればキャタリナ以上のスペックのリールは必要不可欠です。安心してガチンコファイトできるリールを使用しましょう。

キャタリナ4500Hの総評

キャタリナシリーズを一言で表すと”価格と基本性能が両立された高性能なリール”であると言えます。特に耐久性や剛性、巻き取りパワーは旧モデルのソルティガに近い性能があり、コスパも非常に高くオフショアを本気でやる方には非常に魅力的なリールです。しかしながら発売から4年経過している為、モデルチェンジが近いと予想されており、設計思想も旧モデルの為、急ぎでなければモデルチェンジを待った方が無難かも知れません

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モト助

 マグロ類、青物、シーバス、ヒラメ、トラウト類、オフショアジギング、オフショアキャスティング、ショアジギング、サーフフィッシング、ワイルドトラウト、相模湾、房総半島(外房、南房)東京湾奧、中禅寺湖、1級小型船舶免許


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