タイサビキに適したロッドの条件とはなにか?オススメのロッドも紹介!

作成:2021.03.18更新:2021.08.20

タイサビキは、瀬戸内海や明石海峡において、特に冬場に行われるマダイ専用の釣法です。名前の通りサビキを使用してマダイを狙い、運が良ければ連掛けによって大量の釣果も狙うことができます。今回は、そのタイサビキに必要なタックル、主にロッドについて見ていきます。

タイサビキとは

タイサビキは、主に1月中旬から3月中旬がメインシーズンで、タイが口を使いにくい冬場に行われます。短いシーズンですが、その前半と後半で使用する仕掛け、釣り方は変わってきます。サビキを使用する釣りで簡単ではあるのですが、この釣りでは仕掛けとロッドが非常に重要になってきます。また、タイだけではなくメバルなどのうれしいゲストも釣れることも特徴です。

釣り方の違い

タイサビキのシーズンには前半と後半があります。主に異なるのは使用する仕掛けで、前半は「チョクリ」、後半は「サバ皮」を使用します。釣り方も異なり、チョクリを使用する場合はロッドを動かし、サバ皮を使用する場合には、巻きがメインになります。

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タイサビキのロッドに求められるものは?

タイサビキに使用するロッドは船用のロッドであることが大前提です。また、タイサビキ専用ロッドもありますが、もっと柔らかいものがお勧めです。少し硬めの船用メバルロッドが最も合うと考えれます。

ロッドの長さ

ロッドの長さは3m~3,5mがよいでしょう。なぜ長いロッドが必要かというと、短いロッドは船の揺れをとても受けやすくなってしまうためです。そのせいでサビキが落ち着かず、食いこみが悪くなってしまい、くわえても離しやすくなってしまいます。またサビキが絡まってオマツリになりやすいなどデメリットが多くあります。遊漁船に乗る場合は自分だけでなく、乗り合いのお客さんもいます。他の人と仕掛けが絡まってしまうと、自分だけでなく周りの迷惑にもなりかねますので、必ず乗船前に船長に必要なものを確認しましょう。

ロッドの硬さは?

20~30号程度の柔らかいものが良いです。調子で言えば「6:4」か「5:5」が良いでしょう。あまり柔らかすぎてもアタリがわかりにくくなってしまいます。また、掛けた後も大変になるので程よい硬さも重要です。この時期のタイのアタリは本当に繊細なものになります。硬すぎるロッドでは、アタリがあってもフッキングにまで至らなかったり、バラしやすくなってしまうため、釣果に差が出ます。

インターラインは?

タイサビキ用のロッドの中にはインターラインのものもあります。通常のガイド付きロッドと何が違うのか、メリットとデメリットに分けてご紹介します。ガイドの有り無しは一長一短であるため、自分に合う方を選択すれば良いでしょう。

メリット

インターラインのメリットは、ガイドの穂先とラインが絡まるトラブルが防止できることです。特にシーズン前半のチョクリを使用する時期には、ロッドをゆっくり大きくしゃくった後にストンと落とす動作を繰り返します。その際、通常のガイド付きロッドではガイド先端の穂先とたるんだラインが絡まりやすくなってしまいます。ロッドが長い分、このトラブルを毎度毎度直すのは手間と時間がかかってしまい、せっかくの時合いで発生するとかなり不利になります。インターラインにはガイドがないため、ラインがたわんでもロッドに沿ってラインが落ちていくため、トラブルの確率はグンと減ります。

デメリット

逆にデメリットとなるのは、ロッドの重量が増えることによる疲労の蓄積です。前述した通り、シャクる動作が多いシーズン前半では、ずっとロッドをシャクり続けるため、ロッド重量は腕に負担もかかり、体力にも響いてきます。また、ガイドがあるタイプと異なり、ラインがロッドの中を通っていくため抵抗が増え、フォールのスピードが落ちます。ポイントについたら可能な限り他の人よりも早く仕掛けを落とした方が有利ですので、若干出遅れるかもしれません。

ロッドに合わせるリールは?

両軸リールが良いですが、そこまでパワーを必要としないため、コンパクトで軽いものが良いでしょう。例えばオシアコンクエストならば、300番は必要ないですし、カウンター付きのリールは、あれば便利ですが、タイサビキの仕掛けは10mを超えるものが多く、仕掛けの有効範囲が広いため、棚を探る必要はほぼありません。タイラバをされている方であれば、普段使用しているものをそのまま流用できます。ラインはPEラインが良いですが、1~1.5号で良いでしょう。電動リールはお好みですが、タックル重量がかなり重たくなるのであまりお勧めはできません。

おすすめのロッドは?

シマノ 「ベイゲーム X メバル M300」

シマノ公式:ベイゲーム X メバル

全長3mで扱いやすく、調子も「6:4」であり程よい硬さで、錘負荷は10~50号まで対応しています。自重は110gと軽く、3本継ぎであるため、収納時はかなりコンパクトになる点も特徴です。実売約2万円程度します。色がオレンジなので、リールのデザインもあわせたいという場合は少し苦労するかもしれません。おなじシマノの「バルケッタ」であればデザインはピッタリでしょう。

シマノ 「海春30-300」

シマノ公式:海春

実売約2万5千円ほどしますが、かなりオールラウンドだけでなく、タイだけでなくヒラメ、イサキ、アジ、サバ、メバルなど様々な魚種に対応できるためこれ1本あれば大体の船釣りに使用できます。自重は165gとメバル専用ロッドと比較すると少し重ためです。錘負荷は10~50号まで対応、2本継ぎのロッドになります。調子は「6:4」と柔らかいロッドですが、「ベイゲーム X メバル M300」と比べると少しハリがあります。

ダイワ 「アナリスターメバル 270」

ダイワ公式:アナリスターメバル

全長2.7mで少しだけ短いですが、「6:4」調子の非常に扱いやすいロッドです。錘負荷は10~40号まで対応しています。自重は100gと非常に軽く、1日終わった後の疲労感はかなり抑えることができるでしょう。2本継ぎであるため、収納時もコンパクトです。実売は約2万円を切る程度なので、入門用には良いと思います。

ダイワ 「リーディング メバル S-300・J」

ダイワ公式:リーディング メバル

実売は約3万円ほどしますが、「AGS」「メガトップ」「エアセンサーシート」などダイワの高機能な特性がふんだんに盛り込まれた高性能ロッドです。「6:4」調子の程よい硬さのロッドですが、やはり最大の特徴は「AGS」でしょう。このガイドにより、自重が105gに抑えられているのみならず、繊細なアタリも逃さずに感じることができるでしょう。当然メバル専用ロッドなので、メバルの釣りにも非常に有効です。錘負荷は10~40号まで対応、2本継ぎのロッドになります。

適したロッドを使用してタイサビキを楽しもう

タイサビキは時合いにハマればかなりの数が期待できる釣りです。また、この時期のタイは脂も乗っていて非常においしいです。仕掛けとロッドが重要な要素を占める釣りでもあるため、自分の行くフィールド、釣り方に最も適したロッドを選択して、タイサビキを楽しんでください。

この記事を書いた人

リール大好き人間
ぶらっくまんば

 シーバス、マダイ、タチウオ、青物、メバル、アオリイカ、シーバス、タイラバ、ライトショアジギング、メバリング、タチウオジギング、岡山県、兵庫県、瀬戸内海

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