シマノのタイラバロッド「炎月」をオススメする理由!各モデルと使用インプレを紹介!
作成:2021.04.22更新:2023.04.17
目次
タイラバとは
タイラバは、ラインの先にネクタイと仕掛けをつけ、その間に誘導式のヘッド(おもり)をつけた仕掛けの事で、マダイを狙う釣法そのものも意味します。タイラバという釣りはオフショアの釣りですが非常に簡単で、タイラバ(仕掛け)を落として巻く。この繰り返しで誰でも簡単に楽しむことのできる釣りです。子供や女性でも簡単にできることから人気の高い釣りでもあります。釣り方自体は簡単ですが、その実非常に奥深い釣りであることも特徴です。使用するネクタイの種類、カラー、ヘッドの重さ、フォールや巻きスピードなど一つ違うだけで釣果に差が出てしまうことも多くあるのです。
タイラバに使用するロッドは?
タイラバには基本的に専用ロッドを使用します。マダイは飲み込むのではなく、スカートからついばんでいくような食い方をします。その際魚に違和感を与えないような、柔らかいしなやかなものが専用ロッドの特徴です。魚が掛かっても無理に合わせず、向こう合わせが基本です。専用ロッドでもできないということはないのですが、やはり少し特殊な釣りですので、安いものでも専用の者をお勧めします。
ベイトリールかスピニングリールか
一般的にはタイラバにはベイトリールを使用します。理由としては、以下のような点が挙げられます。
- クラッチの入切で手返し良く釣りができる
- 着底後のタッチ&ゴーが素早くできる
- 巻きスピードを一定に保ちやすい
- トルクが掛けやすく、魚が掛かった後も安定していること
一方でスピニングモデルの専用もあるため、スピニングはまったく使用しないということはなく、主な用途としては、キャスティングにより広範囲を探ることができるというメリットがあります。特に夏場はシャローエリアが多いため、スピニングの方が効率よく探ることができます。
シマノ「炎月」をオススメする理由
タイラバの専用ロッドは数多くのメーカーから発売されていますが、有名な所では、やはり大手2大メーカーでしょう。シマノの「炎月(エンゲツ)」、ダイワの「紅牙(コウガ)」シリーズです。どちらもエントリーモデルから上級者向けモデルまで幅広くラインナップされており、遊漁船に乗って乗り合いの方々のタックル見てもたいていの場合このどちらかのメーカーのロッドを使用されています。今回は、特に「炎月」シリーズについて、魅力的な機能があるためご紹介します。
シマノ「炎月」のラインナップ
現在シマノ「炎月」シリーズのロッドは、グレードにより5種類に分かれています。
- BB:1万円台前半
- SS:2万円前後
- XR:2万円台後半
- エクスチューン:3万円台後半
- リミテッド:5万円前後
値段を見てわかる通り、「BB」がエントリーモデルで「リミテッド」が最上位モデルになり、搭載される機能も増え、外観の高級感も増していきます。ラインナップもそこまで大きな差があるわけではありませんが、「SS」からは「掛け調子」があり、「XR」からは「フルソリッド」が追加されます。しかし、「リミテッド」は、この中でも最も古いモデルであるため、フソリッドモデルはないので注意が必要です。
シマノ「炎月」の特徴は?
シマノ「炎月」には各グレードにより違いはありますが、様々な機能が搭載されています。今回は特に特徴のある2つの機能について解説します。
Xシート エクストリームガングリップ
シマノ「炎月」を選ぶ理由だと言っても過言ではない機能です。Xシートとは、通常のロッドが中指と薬指で挟んで持っていたベイトロッドに革命をもたらした、新たな形状のグリップです。このグリップは、4本の指すべてで包み込むように握ることができ、握手をしているかのような感覚で、手首が自然な角度になります。
このXシートの最大のメリットは「疲れにくい」ということです。実際にロッドを持ち比べてみるとわかりますが、Xシートの持ちやすさは通常のロッドとは段違いです。タイラバは、6時間以上同じ姿勢、ロッドの角度を保ったまま釣りを続けるものですが、従来の持ち方では手首の角度が不自然になってしまい、結果的に疲労につながってしまいます。しかし、Xシートは手首の角度がまっすぐになることによって非常に持ちやすく、また力も掛けやすくなっています。
BBのみ左右共通
非常に使いやすい「Xシート」ですが、BBのみ左右共通の「デュアルガングリップ」になっています。対して「BB」以外のグレードはすべて左右が分かれた設計となっています。ここでいう「左右」とは、リールの「右巻き」か「左巻き」かという違いであるため、自身が使用するリールに合わせてロッドを選択する必要があります。
スパイラルガイド
スパイラルガイドとは、等速巻きがしやすくライントラブルも少ない機能のことで、通常のベイトロッドと異なり、ガイドが先端にいくにつれてねじれている形状になっています。スパイラルの方向は右巻き、左巻きそれぞれ専用の設計となっていますが、BBのみ右巻き仕様だけである点に注意が必要です。
スパイラルガイドは、Xシートとの相乗効果でストレスフリーの釣りを演出してくれます。タイラバは、できるだけマダイに違和感を与えないように同じスピードで巻き続ける等速巻きが重要です。スパイラルガイドはロッドが曲がってもラインとロッドが接触しないため、抵抗が生じる等速巻きが可能になります。
私が使用しているロッドは?
私は、現在シマノ炎月エクスチューンを2本所有し、それぞれ異なる特徴があります。使用している2本のロッドの使用インプレをご紹介します。
シマノ「炎月」B610ML-S
王道の乗せ調子のなかでも基本と言えるスタンダードなモデルで、適応タイラバは30~100gです。国内の平均的な釣り場に多い、水深20~80mに適応しています。非常に柔らかいロッドであり、魚を掛けたあとはスムーズに曲がり、オートマチックにマダイを乗せてくれます。柔らかいですが、バットの粘りは強く、マダイに引きに対しても不安を感じることは全くありません。
シマノ「炎月」B66MH-FS
深場や潮の速い状況、ドテラ流しを想定した中~大型狙いに最適です。適応タイラバは45~200gと非常に幅広く、水深50~120mという深場でも剛性を高めたフルソリッド構造がブレやパワーロスを排除してくれます。深場を意識したロッドだけあって、非常にパワーのあるロッドです。タイラバロッドの中でも硬い部類に入るロッドではありますが、魚を掛けた後はしっかりと曲がり、マダの突込みにも負けることはありません。しかし、B610ML-Sと違い、完全なオートマチックなフッキングは難しいと思います。また、ロッドが硬いこともあり、その分感度もあるため潮の流れや前アタリも良くわかるように感じます。
シマノのタイラバロッド「炎月」は万人に対応できる使い勝手の良いロッド
炎月は、タイラバ入門者から上級者まで、本当に幅広いラインアップが展開されており、万人に対応できます。また、代々の特徴である「Xシート エクストリームガングリップ」は、一度使用すると他のロッドが使用できなくなるほど快適です。最近はより多くの方が使用されているのをよく見かけ、遊漁船に乗ってもよく見かけます。上位機種の機能がすべてのラインナップに搭載されているのも非常に良心的ですので、ぜひこれからタイラバを始めてみたいという方も、さらにタイラバを極めたいと思っている方にも幅広く使ってみていただきたいです。