淡水域ではモバイルロッドが主流に？おすすめモバイルロッドを徹底解説～淡水編～

淡水域におけるモバイルロッドの世界。

前回ソルト用のモバイルロッドをご紹介しましたが淡水（河川・湖）用モバイルロッド（パックロッド）もぞくぞく発売されています。その購買理由はソルト用とは少し異なるようです。各メーカーが淡水用のモバイルロッドに力を入れているのか？そんな最新の淡水用モバイルロッドの世界をご案内いたします。

河川や湖でなぜモバイルロッドを使うのか？

モバイルロッドをどんな人が購入しているのか？釣りを始めた初心者やお子様でしょうか？いえ最近のモバイルロッドやパックロッドは性能が良くそして価格が安くありません。でも続々と新製品が投入されています。ちょっと不思議ではありませんか？それは最近流行っているアウトドアブームも関係しているようです。

今年は釣りはできましたか？

最近増えているモバイルロッド購入者のほとんどは玄人アングラーなんです。その玄人アングラーの購入理由が２つほどあります。1つは家族で旅行やキャンプに出かける家族持ちのアングラーの方です。普通のロッドも持っているはずなのになぜモバイルロッドなのか？車やバックにこっそり忍ばせるんですね(笑)。堂々と釣りすればいいじゃん。と思われるかもしれませんが世の中のお父さんはつらいのもです。一生懸命働いてやっとの休みも家族サービスでも趣味の釣りに行きたいともいえない。そんなお父さんアングラーは旅行やキャンプの合間に本気の釣りをすることを考えるわけです。もう1つは電車や自転車、バイクなどの乗り物で移動するアングラーです。とにかく手持ちを少なくするためです。両者ともアングラーとしてのキャリアがあるため安価なモバイルロッドでは満足できないんです。

予備ロッド？いえいえモバイルロッドこそ本命ロッドです。

以前は出張中にちょこっととか本命ロッドが最悪折れたときの予備ロッドという位置づけだったモバイルロッド。現在ではモバイルロッドこそ本命ロッドとして利用されているアングラーが増えています。各メーカーもその需要に応えるために続々と最新のモバイルロッド（モバイルパック）が新登場しています。その性能は振出やマルチピースのモバイルロッドと気が付かないほどです。では最新のモバイルロッドはどのようなものなのか？

モバイルロッドが活躍する淡水域でのフィッシングシーン

コンパクトでモバイル性能が高いわけですからバックやリュックに入れて持ち歩くのに便利ということです。ということは移動する釣りには適しているとうことになります。川や湖の釣りって移動しながら釣りをします。活躍するシーンは大きく3種類あります。

1. 人がよく移動しながらの釣りする場合：渓流釣りや湖でのフィッシング
2. ポイントまで沢や茂みが険しい道の場合：源流域でのフィッシング
3. 自動車以外で釣り場まで移動する場合：自転車、バイク、バス、電車そして飛行機など

淡水でのフィッシングではモバイルロッドの活躍する場が多いのです。特に河川や湖の場合ターゲットにする魚種とサイズは幅広く最近ではバスフィッシング用はもちろん超軽量の渓流用やイトウなどの大型の鱒用なども発売されています。

おすすめ

振出し（テレスコピック）と継ぎロッド（マルチピース）の比較についてはこちらの記事で詳しくご説明しています。

淡水域でのターゲット＋タイプ別おすすめモバイルロッド！

ここからは淡水用でおすすめモバイルロッドのご紹介です。最近の淡水用のモバイルロッドは長さが同じでもロッドの硬さが違うタイプがあることなんです。ではターゲット＋タイプ別でおすすめモバイルロッドをご紹介していきます。ご購入を検討の方は是非参考にしてください。

【河川・湖】淡水域全般

源流域、渓流、本流、湖、ダム湖などでのバスフィッシング、トラウト専用をロッドタイプ（硬さ）も合わせてご説明します。そして最後にモンスター（怪魚）専用という夢のモバイルロッドもご紹介します。

バス専用

プロックス（PROX）マイクロバスTE

PROXのバス専用の振出し（テレスコピック）のモバイルロッドです。とにかく30cm台でコンパクトなのにリールシートやOリングガイドなどの装備とハードケース付でコスパ最高のバスモバイルロッドです。初心者には最高ですね。

 

• 6.0fモデル：ML、振出し、ベイト/スピニングリール用、仕舞寸法36/38cm、Oリングガイド、ケース付

アブガルシア(Abu Garcia) ホーネットスティンガーカラーズ

AbuGarciaホーネットシリーズよりホーネットカラーズ5ピース（5本継）モバイルロッドでロッドとしての性能は十分です。他のロッドとは違いカラーがデザートカモ、スノーカモ、ウッドランドカモの3種類ありおしゃれなバス釣りガールにオススメです。

 

• 6.8fモデル：M・L、5ピース、ベイトリール用、仕舞寸法45.2cm、KRガイド、ケース付
• 6.7fモデル：M・L、5ピース、スピニングリール用、仕舞寸法44.9cm、KRガイド、ケース付

シマノ（SHIMANO）ポイズンアルティマ

SHOMANOのポインズアルティマ。ポインズシリーズはロッドメーカーでもあるJACKALLとの共同制作となっており2020年の10年目に発売したのが今回ポインズアルティマです。5ピース（5本継）モバイルロッドですが一番の特徴はフルカーボンモノコックグリップでしょう。フィッシングロッドとしてこの形状は他にはありません。腕と一体化するというバスロット是非使ってみたいものです。

• 6.6fモデル：L、5ピース、ベイト/スピニングリール用、仕舞寸法47.4/48cm、Xガイド、ケース付
• 6.10fモデル：M/MH、5ピース、ベイトリール用、仕舞寸法49.2/49cm、Xガイド、ケース付
• 7.4fモデル：MH＋、5ピース、ベイトリール用、仕舞寸法52.7cm、Xガイド、ケース付

ダイワ（DAIWA）トリプルビーB･B･B

DAIWAのトリプルビー。バス専用の振出し（テレスコピック）のモバイルロッドです。私も数年前に購入し愛用しています。北海道にはバスはいないので実はトラウト、ロックで使用しています。今までつかってきたテレスコピックの何よりもいいです。振出してロッドを伸ばして接続するとき、ガイドを真っ直ぐに合わせたとき、そしてキャストしたとき。テレスコピックのモバイルロッドということを忘れて釣りに集中できます。50cmオーバーのニジマスや40cmオーバーのアイナメをGETした手放せないモバイルロッドです。是非おすすめ致します。

 

• 6.3fモデル：ML、振出し、ベイトリール用、仕舞寸法41cm、Kガイド、ケース付
• 6.6fモデル：M、振出し、ベイトリール用、仕舞寸法43cm、Kガイド、ケース付
• 6.10fモデル：ML/M、振出し、ベイト/スピニングリール用、仕舞寸法44cm、Kガイド、ケース付
• 5fMLモデル：振出し、スピニングリール用、仕舞寸法45cm、Kガイド、ケース付

トラウト専用

プロックス（PROX）モバトラ8PLUS1

PROXのトラウト専用のマルチピースのモバイルロッドです。なんと8ピース（8本継）で仕舞寸法は26cm！ポケットに入りますね。しかもウルトラライトなので小渓流などを攻めるのには最適です。グリップエンドにエクステンショングリップで追加するとロングキャストも可能になるなんとも多彩なモバイルロッドです。

 

• 6.0fモデル：ML、8ピース+1グリップ、スピニングリール用、仕舞寸法26cm、Oガイド、ハードケース付

アブガルシア（AbuGarcia）Troutin Marquis Nano

AbuGarciaのトラウトアングラーに人気のトラウティンマーキスナノに振出し（テレスコピック）モバイルロッドが登場しています。渓流向けのモバイルロッドでベイトリール、スピニングリールが揃っておりお好みのサイズが選べるのが特徴です。AbuGarcia技術のナノカーボンブランクス設計、TORZITEトップガイド、オリジナルNewグリップを採用し多様な河川に対応しています。

 

• 4.8fモデル：UL、5ピース、ベイト/スピニングリール用、仕舞寸法47.8/42.9cm、KRガイド、ケース付
• 5.1fモデル：L、5ピース、ベイト/スピニングリール用、仕舞寸法50/47.3cm、KRガイド、ケース付
• 5.6fモデル：L、5ピース、スピニングリール用、仕舞寸法49.8cm、KRガイド、ケース付

ダイワ（DAIWA）SILVER CREEK NATIVE STINGER

DAIWAの最上位トラウトロッドのシルバークリークシリーズに1本だけ5ピース（5本継）モバイルロッドがあるのはご存じでしょうか？意外と知られていないのでご紹介します。シルバークリーク ネイティブスティンガー88MH-5です。シルバークリークはネイティブトラウト用に作られています。そのパワーとしなりを持ち合わせた88MH-5は仕舞寸法は60cmです。飛行機での遠征などには最高の1本です。

 

• 8.8fモデル：MH、5ピース、スピニングリール用、仕舞寸法60cm、Kガイド、ケースなし

全魚種対応ラインアップロッド

ここからはSHIMANO・DAIWAの2大メーカーがモバイルロッドの可能性を広げるためあえて魚種にこだわらず制作したモバイルロッドの紹介です。様々な魚や釣り方に合わせられるラインアップとなっています。両社の英知と技術が盛り込まれたモバイルロッドです。

シマノ（SHIMANO）トラスティック

SHIMANOのエントリークラスの4+1ピース（4本継）モバイルロッドトラスティックです。トラスティックというネーミングからトラウトロッドっぽいですがシマノではショアソルトロッドとして販売はされています。このロッドの凄いところが1セットで2種類のロッドが使用できるんです。それが4+1ピースの意味なのですが通常4ピースで接続すると1f短いロッドが出来上がります。それに付属の1ピースを3継ぎ目につなぐと1f長いロッドになるんです。他にはちょっとないロッドです。旅行などで1本しかロッドを持参できない場合に6.10fでちょい投げして7.10fでフルキャストするということが出来ちゃいます。これは便利です。モデルはスピニング用全5モデルで5.10-6.10fモデル：L、6.10-7.10fモデル：L/ML、7.10-8.10fモデル：ML/Mです。

 

シマノ（SHIMANO）フリーゲーム XT

SHIMANOの究極のモバイルロッドシリーズ【フリーゲームXT】です。フィッシングスタイルに合わせてお好きなマルチピースモバイルロッドを選べます。スピニングロッド13種類、ベイトロッド5種類の全18モデル揃っておりサイズは4.9fULの渓流モデルから10.6fMのシーバス・青物までチョイス可能です。しかも2ピースとほとんど変わらない曲がりを実現しておりハイパワーXを始めKガイド搭載するなど本命ロッドとしても十分活躍するスペックです。それが全て機内持ち込み制限内の60cmに納まっています。まさにフリーゲーム。

 

ダイワ（DAIWA）7 1/2 （Seven Half）

DAIWAも負けてはいません。セブンハーフ（通称ナナハン）です。スピニングロッド6種類、ベイトロッド6種類の全12種類なのですがなんとその名の通りすべて7.6fなんです。全て4ピース仕舞寸法63cmで価格も一緒ですが全12種類すべてロッドの硬さ、竿調子、太さが全て違うんです。モデルはULS-Sの渓流や小型魚用からHSの青物用まで揃っています。長さが同じなので1本のロッドで違う釣りができるので二刀流や三刀流という感じのロッドです。あまりロッドを増やしたくないというアングラーには最高かもしれません。

 

怪魚（モンスターフィッシュ）専用

ここからはもう夢の世界です。たまにテレビで見かける怪魚やモンスターフィッシュを釣るため世界を飛び回るアングラーいやハンターへ向けたモンスターモバイルロッドです。

アブガルシア（AbuGarcia）World Monster

AbuGarciaのワールドモンスター。もうネーミングがそのままロッドになってます。世界中の怪魚を釣るために作られたロッドです。スピニングロッド3種類、ベイトロッドが9種類で全12種類です。6.5fⅯ～7.9fXHまでありキャスティングからオフショアまで未だ見ぬ怪魚を釣るためのロッドがここにあります。

 

シマノ（SHIMANO）ワールドシャウラ ドリームツアーエディション

 

やはり大型魚ロッドは世界のSHIMANOワールドシャウラ。そのワールドシャウラシリーズにドリームツアーエディションが発売されています。スピニングロッド5種類、ベイトロッド7種類の全13種類です。6.0f～8.3fまでですがロッドを選ぶのにはまず釣りに行く国を選ぶというとんでもないロッドです。さぁあなたはどこの国のモンスターを狙いますか？

あなたもモバイルロッドで軽快に本気のフィッシングをしませんか？

いかがでしょうか。淡水用のモバイルロッドの進化が目覚ましくこれなら本命ロッドとして使用できると感じたアングラーも多いと思います。是非一度手にしてみてください。多分キャストしたくなるはずです。

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