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アオリイカ釣りの適水温は何℃?水温と狙い方について解説!

作成:2021.10.13更新:2021.10.13

アオリイカ釣りのシーズンは春と秋?

アオリイカ釣りのシーズンは春と秋だと言われますが、本当にそうでしょうか?日本であれば多くの場所でそうかもしれませんが、一部の地域ではこれが当てはまらない場合があります。その要因となるのが水温です。アオリイカ釣りのハイシーズンと言われる春・秋でも適水温からズレていれば釣果は上がりにくいですし、夏や冬でも適水温であればアオリイカを釣ることは可能です。

アオリイカにとってベストな水温は20℃~25℃

アオリイカにとってベストな水温は20℃~25℃です。飼育実験からアオリイカは15℃~34℃の範囲で摂餌することが明らかとなっていますが、20℃以下では摂餌頻度と摂餌量が少なくなることが分かっています。また25℃~30℃の間が最も摂餌量が多かったという結果が出ています。

20℃以下になると摂餌頻度の低下とともに摂餌量も少なくなり,飼育中に徐々に元気がなくなった。15℃より低くなると目の前の餌も食べなくなり,やがて多くの個体が衰弱死してしまう。最も摂餌量が多かったのは水温25℃~30℃で,1日の摂餌率(摂餌量/アオリイカの体重)は0.3以上に達した。

引用:上田幸男・海野徹也 共著,公益社団法人 日本水産学会 監修,アオリイカの秘密にせまるー研究期間25年、観察した数3万杯ー,平成26年4月18日再版発行,成山堂書店,2014,212P,p100

しかし摂餌効率(体重増加/摂餌量)は20℃~25℃が最も高く、25℃以上ではエネルギー消費が激しく成長が小さくなると考えられています。この事から、アオリイカにとってベストな水温は20℃~25℃、アオリイカ釣りにベストな水温は25℃~30℃と言えるでしょう。一部地域を除いて水温が15℃を下回る冬や水温が30℃を上回る夏の釣果が落ちるのは必然と言えるでしょう。

アオリイカの産卵と孵化も水温が影響

アオリイカの卵をインキュベーター(水温を一定に保つ機械)で定温飼育した実験があります。結果は20℃~28℃で正常に孵化する確率が最も高かったとされています。つまりアオリイカの産卵の最適水温は20℃~28℃で、成熟したアオリイカはこの水温になれば積極的に産卵すると考えられます。

アオリイカの卵は, 水温25℃で受精・産卵からおおよそ25日でふ化する。それでは,ほかの水温ではどうであろう。親イカが産んだばかりの卵塊を採集し,10℃~33℃までの範囲内で,ふ化までの日数と正常な稚イカが産まれる割合(%)を室内で観察した。すると,13℃や15℃ではふ化が見られなかった。

引用:上田幸男・海野徹也 共著,公益社団法人 日本水産学会 監修,アオリイカの秘密にせまるー研究期間25年、観察した数3万杯ー,平成26年4月18日再版発行,成山堂書店,2014,212P,p64

日本国内では概ね4月~9月がアオリイカの産卵期(あくまでも産卵期であり産卵のピークではない)となっており、地域によっては2月や11月に産卵する個体もいるようですが、産卵で浅場に入ってくるアオリイカを狙う場合は20℃以上あるポイントを狙うのが最も効率的だという事ですね。

アオリイカは適水温を求めて大移動する!?

アオリイカは水温が20℃以下になると避寒回遊(寒さを避けるための回遊)することが明らかとなっています。250㎞以上移動する個体もいるんだとか。黒潮の影響を受け、比較的温暖な太平洋側よりも水温低下が大きな日本海側の方が大きく移動すると考えられています。

山口県長門市青海島と長崎県五島列島北部海域を移動したアオリイカは標識放流の最長移動記録であり,32日間で約250㎞も移動したことになる。

引用:上田幸男・海野徹也 共著,公益社団法人 日本水産学会 監修,アオリイカの秘密にせまるー研究期間25年、観察した数3万杯ー,平成26年4月18日再版発行,成山堂書店,2014,212P,p86

アオリイカの月別漁獲量のデータを見ると日本海側は対馬海流の影響を受ける地域以外は冬~秋の漁獲量が少ないことが分かります。対して太平洋側は黒潮の影響を受けにくい地域でも年中漁獲されています。また暖流である対馬海流と黒潮(日本海流)の影響を受ける地域では暖流の影響を受けない地域と比べて、漁獲時期の長さ・漁獲量共に大きく上回っています。

高水温時のアオリイカの狙い方(エギング)

アオリイカは20℃以上の高水温時に積極的に摂餌することは先ほど解説しました。ここでは高水温時のエギングでの狙い方について解説します。

テンポ良く探る

ノーマルタイプやディープタイプのエギを使ってテンポ良く探りましょう。高活性のアオリイカはかなりエギを追うのでしっかり動かしてアピールしフォールで喰わせます。フォールが遅いと効率が悪いためノーマルタイプやディープタイプのエギを使います。(もちろん風や水深によって変わります)特に個体数が多い秋は釣れないところで粘ったり攻め方をゆっくりにするよりも、活性が高い個体を探して移動する方が効率が高いです。

ワンパターンにはならないように

テンポ良く探ると言ってもただ速く激しいだけのアクションではワンパターンでイカに飽きられやすいので様々なアクションを使いましょう。1投の中でどのアクションにどんな役割を持たせるのかをしっかりと考えましょう。今回は僕のアクションの組み立てを少しご紹介します。

大きく跳ね上げてイカにアピール

キャストして着底させたらまずは大きく4回~5回シャクってエギをしっかりとアピールします。状況によってラインの張り具合やシャクる回数を調整することでアピールの高さやエギの移動距離を調整します。このアクションの後はフリーフォールです。このフォールで喰わせる気は全くないのでエギが手前に寄ってこないようにラインは張りません。

ボトム付近を大きくダート

次はラインスラックを使ってエギをあまり跳ね上げないよう、横幅の大きなダートをさせます。ダートさせながらボトムを這わせるイメージです。ここでのフォールはフリーでもカーブでも構いません。ほとんど跳ね上げてないのでラインを張ったとしてもエギはそれほど手前に寄りません。僕は最後の1シャクりの後のラインスラックを取らずそのままフォールさせることが多いです。

ワンピッチで小刻みなダート

4回~8回ぐらいワンピッチで小刻みにダートさせます。レンジを上げながら細かく速く長い距離エギを動かすことで、前2回のアピールでエギに気付いたイカにエギを追わせるイメージです。動かした後はロッドをサビいて水平フォールからのカーブフォールなどフォールを遅くして1回目の喰わせの間を作ります。

移動距離の少ない跳ね上げ

ラインスラックを少しだけ作り、ロッドを下から真上に2回振って縦にエギを動かすイメージです。この時、リールを巻くとエギが手前に大きく動いてしまうのでリールは巻きません。ラインは張っても張らなくても良いと思いますが、僕はエギを動かした後のラインスラックを使ってそのまま落とすことが多いですね。

決めているのはだいたいここまで

自分の中である程度決めているのはここまでです。あとはワンピッチで追わすイメージだったり、地形変化やストラクチャーがあるならそこから動かさないよう喰わせの間を作ったり、速いジャークからのカーブフォールで極端に緩急を付けたりと様々です。

低水温時のアオリイカ狙い方(エギング)

低水温時はアオリイカの活性も落ちてしまいますが、アオリイカも生物である以上喰わなきゃ生きていけません。そこにアオリイカがいる以上、摂餌しないという事はないはずなので低水温でも釣ることは出来ますが、難易度は上がります。

エギは大きく動かさない

高水温時は着底後、大きくエギを動かしてアピールしましたが、低水温時はあまり使いません。使わない理由は2つ。1つ目は低水温時のアオリイカはエギを見つけても長い距離追ってくることはないからです。遠くのイカにアピールしても仕方ないんですよね。2つ目はフォールの時間が長くなるからです。低水温時のポイントは水温が安定しやすいディープエリアになりますが、ディープエリアではシャローエリアよりもラインの角度が急になりやすく、同じアクションをさせるとエギは高く跳ね上がります。高く跳ね上げる意味はあまりないうえに、再度着底させるまで時間が掛かって鬱陶しいので使いません。

ボトムから離さない

低水温時のアオリイカはボトムやストラクチャーに張り付いていることが多いです。なのでエギは極力ボトムから離さないようにコントロールします。

ステイで抱かせる

ステイの時間を長くして、喰わせる間を作ります。ずっと放置するというのは釣れなさそうな気がしますが、ステイしている間もエギはフラフラと動くので自動的に誘いが掛かっています。根が荒いポイントでやると根掛かりの嵐なので注意しましょう。

とにかく変化を探す

高水温時と違って、身を隠す場所がないところにはなかなか出てきません。障害物に隠れて自分は極力動かずに獲物を捕食するので、そういったところを重点的に探りましょう。点在するシモリや沈みテトラ、カケアガリなどです。低水温時にポイントになるディープエリアでは地形変化を探す難易度は高いですが、こればかりはやるしかありません。

1つ1つの行為に意味を持たせる

今回は僕の考えや使用しているアクションパターンをご紹介しましたが、これを真似する必要はありませんし、僕自身これが正しいのかすら分かりません。大切なのは自分なりの考えをしっかりと持つこと。ただロッドを振り、エギを沈めるのではなく、自分なりの考えをしっかりと持つことが上達への道です。

水温を意識して釣果を伸ばそう!

水温はアオリイカの摂餌に大きく影響することは分かって頂けたと思います。水温をしっかりと把握することは釣果UPの為には必須と言えるでしょう。気象庁のホームページでも大まかな海水温は見れるので利用するのも良いのではないでしょうか?もちろん水温計を持つのがベストですよ!

参考文献

  • 上田幸男・海野徹也 共著,公益社団法人 日本水産学会 監修,アオリイカの秘密にせまるー研究期間25年、観察した数3万杯ー,平成26年4月18日再版発行,成山堂書店,2014,212P,p64,pp84-90,pp98-100
  • 上田幸男・和田隆史・竹内章,わが国の水産業「あおりいか」,社団法人 日本水産資源保護協会,2008-09,参照 2021-10-11

この記事を書いた人

マルチアングラー
キノピー

 アジ、アオリイカ、メッキ、カマス、アカハタ、オオモンハタ、ヒラスズキ、メバル、アジング、エギング、ライトワインド、ハードロック、南紀(和歌山県)

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