ダイワ

ヴァデル

DAIWA - VADEL

"ダイワのリール"

ヴァデルは2015年にダイワのSWリールの廉価機種としてリリースされました。安価でありながらスーパーメタルボディ・エアローター・UTD(アルティメットトーナメントドラグ)・デジギアⅡ・マグシールドなど様々なテクノロジーが搭載され、釣りをする上で必要な性能は備わっています。ボディに剛性の高いスーパーメタルボディを搭載しながらも、ローターが剛性の低いDS4製のエアローターであるため巻き上げパワーはそれほど高くありません。しかし同価格帯の他のSWリールと比べると軽量であり、軽快に扱えるためある程度の軽さが欲しい方には良いかもしれません。ヴァデルはライトショアジギングや海上釣り堀向きの初心者におすすめのリールです。

ヴァデルの
スペック

SPEC

  • 15ヴァデル
品番 番手 ギア
最大ドラグ
・耐力
自重 B/R ハンドル
糸巻量 ナイロン
糸巻量(lb)
PE
糸巻量(号)
価格

基本情報

ボディ
アルミ素材
ローター
DS4素材
スプール
アルミ素材
ハンドル
  • アルミマシンカット素材
  • 折りたたみ式取付
  • パワーライトノブ
ベールリターン
オート

搭載機能・機構

  • マグシールド
  • デジギアⅡ
  • エアローター
  • ABSⅡ
  • エアベール
  • UTD

マグシールド

搭載箇所:ボディ

磁力のある液体を使った防水技術です。従来の防水技術では、リールの隙間にゴムパッキンを挟む事で水の進入を防いでいました。ところが、この仕様ではリールの回転時に摩擦が強く発生してしまうため、ハンドルの回転が重くなってしまう事が課題とされていました。そこでダイワが目をつけたのが、磁石にくっ付いて、水は弾く「磁性流体」という素材です。まず、水が進入してしまう箇所の周りに磁石を配置し、その隙間にこの「磁性流...体」を流し込みます。すると、この液体は周辺の磁石にくっ付き、絶妙なバランスで隙間を塞いでくれるようになります。ゴムパッキンのように固定されるものでは無く、液体の膜が張られているだけなので、摩擦の抵抗を極限まで少なくすることに成功しました。磁力のある液体の壁「Magnet(磁石)Sealed(壁)」を略して「マグシールド」と呼びます。

デジギアⅡ

デジギアⅡは、デジギアの発表から20年近い歳月を経て登場した、旧デジギアの進化版です。デジギアⅡでは、構造解析の精度が格段に上がっています。コンピュータの進化による演算回数の増大と、そこから弾き出された計算結果を寸分違わず形にする加工技術(加工機)の進化により、デジギアでは実現できなかった、よりなめらかな巻き心地を可能にした技術です。現代のモノづくりにおいて必須の、CAE(Computer Aid...ed Enginering:コンピュータ支援による製品や工程の事前検討)、FMEA(Failure Mode and Effect Analysis:潜在的故障モードとその影響の分析)による設計及び生産工程構築手法などの進化の賜物といえます。

エアローター

ローターの形状を変える事で、操作性の高いリーリングが可能となりました。ローターはリールの巻き心地とアクションに関わる非常に重要なパーツであり、ここの技術革新は、リール性能を飛躍的に伸ばす事に繋がります。従来は防水の観点からローターの形状は変えられないとされてきました。しかしダイワの防水技術「マグシールド」が開発された事によって、ローターの形を変える事ができるようになりました。ローターの外観を、滑ら...かな曲線を描くアーチ型に設計する事で、回転時の負荷が分散・軽量化され、「軽やかな巻き心地」「巻き始めの速さ」を実現する事ができるようになりました。殆どの釣りにおいてはリールの俊敏さが求められるため、この技術革新は大きな前進と言えます。

ABSⅡ

スプール形状を変える事で、ライントラブルを最小限に抑えた技術です。従来のスプールは、先端に近づくにつれて直径を細くする事で、飛距離を伸ばしやすくする工夫がなされていました。しかしこの形状では、ライン放出時に周りの糸も巻き込んでしまう、バックラッシュというライントラブルが度々発生します。これは、リーリング時の巻き取りが緩いという原因もありますが、比較的軽いルアーなどを使う場合は、どうしても巻き取りが...緩くなってしまうという事実もあります。そこで、逆に先端に近づくにつれてスプールの直径を太くする事(「逆テーパー」と呼びます)で、周りの糸が巻き込まれにくくなり、このバックラッシュを大幅に軽減することができるようになりました。また、スプールの直径を全体的に広げる事で「糸クセ」を軽減し、ラインとスプールの接触部(スプールエッジ)の形状も滑らかに加工する事で、飛距離という課題もクリアしています。

エアベール

ベールからラインローラーまでの段差を無くす事で、ライントラブルを軽減させる技術です。従来では、ベール側で受け取った糸をラインローラーまで渡す際に、つなぎ目の凹凸が邪魔をして、度々ライントラブルを招いていましたが、つなぎ目の無い滑らかな形状に設計する事で、この課題をクリアしました。更に、設計的な理由からベールを太く・中を空洞にする必要があったのですが、これが副産物となり、従来のものよりも歪みにくい強...度の高いベールを実現しました。

UTD

従来のドラグシステム(TD:トーナメントドラグ)では、魚が掛かった直後のドラグ効き始めが安定しない事が課題とされていました。このムラを最大限に軽減し、円滑なライン放出にこだわったドラグシステムが「UTD」です。この仕組みにより、ラインブレイクやバラし率を軽減する事が可能となりました。また、ワッシャ部には潤滑剤を高比率で配合したグリスを使う事で、低摩擦の滑らかさ・高耐水性を実現しています。尚、「UT...D」をさらにアップグレードさせたものが「ATD」と呼ばれるドラグシステムです。

ヴァデルのライバル
比較対象モデル

RIVAL

BG

ダイワのロゴ

ダイワのSWリールの最下層に位置するリールです。非常に安価なリールですが、スーパーメタルボディが採用されており、必要最低限のボディ剛性は確保されています。しかしそれ以外に特筆すべき点はなく、自重の重さとローター剛性の低さからくる巻き上げパワーの低さを考えるとメインで使用するリールにはなり得ないでしょう。ヴァデルと比較しても、勝る点はありません。非常に安価であるため、に1回しか使用しないような場合や、海上釣り堀での使用なら性能には目を瞑っても良いでしょう。

BG

スフェロス SW

シマノのロゴ

シマノのSWリールの最下層に位置するリールです。最下層に位置する非常に安価なリールですが、Xシップ・Xプロテクト・Xシールド・ねじ込みハンドルなど、必要最低限のテクノロジーは搭載されています。この価格帯でありながらボディはアルミニウムが使用されたHAGANEボディと樹脂のハイブリッド。アルミニウムが使用されていることにより大幅に剛性が高まっています。巻き上げパワーはヴァデルを上回るため、パワー重視の釣りではスフェロスSWの方が頼りになるでしょう。

ストラディック SW

シマノのロゴ

Xシールド・Xプロテクト・HAGANEギア・HAGANEボディなどのシマノのSWリールを代表するテクノロジーは完備、さらにギアのガタツキを軽減するサイレントドライブ、そしてステラSWにしか搭載されていなかったインフィニティドライブまでが搭載された超ハイコストパフォーマンスなリールです。価格差が大きいので当然ですが、あらゆる状況下でヴァデルより遥かに頼りになるでしょう。