※ヤマトカマスは地域によってミズカマス、クロカマスとも言われます。
アカカマスもヤマトカマスも年中釣れますが、アカカマスが多く釣れるのは春〜夏前、季節でいう6月ごろでしょうか。僕が小値賀島で釣った12月では、アカカマスとヤマトカマス両方が釣れましたが、数的には圧倒的にヤマトカマスが多かったです。
カマスは日の出前から急にヒットし始めます。場所取りのため、僕らは午前4:30から竿を投げ始めましたが、ミノーにヒットがあったのは空がほんのり赤くなり始める日の出時刻の寸前。一般的な釣りにおけるゴールデンタイムと同じと考えてOKです。
ただし、竿の準備やいい場所で釣りたいといったことを考えると、日の出の30分〜1時間前には現場入りすることをおすすめします。もちろん日の出の時間帯は季節によって変わるので、前日にしっかりチェックしましょう。
夕マズメでもカマスは爆釣します!ミノー投げればすぐ釣れる、なんて状況でした。ただ、夕マズメは朝マズメよりも釣れ続ける時間帯が短かったです。釣れ具合に差はあるものの、朝マズメは日の出前から4時間くらい釣れ続けました。逆に夕マズメは12月ですと午後4時から日の入前まで、つまり2時間弱といった感じでした。朝起きるのが苦手だったりといった都合によって毎回朝マズメに行くことは難しいことも多いでしょうから、その季節・ポイントで釣れる時間帯をリサーチし、効率よく釣れればベストですね。
カマスをミノーで釣るのに潮目は全く関係ありません。僕が爆釣した日は小潮。日の入り前の夕マズメで、それでも20匹を釣り上げました。多少は潮目も影響するのかもしれませんが、爆釣した翌日も同じ環境下でカマス釣りに行きましたが全く釣れず。爆釣した前日と同様、この日も小潮でした。こうみると、潮目とは別の要因で釣果予測する方が得策ですね。
僕らがカマスを爆釣したときも、実は風速7mの逆風。ルアーが飛ばない…。こんな状況ではなかなか広範囲に探ることもできないため、どうしてもキャスティング回数は多くなってしまいます。できるだけキャスティングを低空飛行させることで逆風から受ける影響を最小限に抑えて遠投できます。どうしても逆風環境下でキャスティングしないといけない状況の時には、低空飛行させるキャスティングを試してみてください。
フィッシュイーター、例えばブリやヒラマサはカマスの天敵。これら大型の魚は大抵は堤防の外側、潮通しのいいところを泳いでいます。カマスはそこから逃げてきて、カマス自身より小さなベイトフィッシュを食べに堤防内まで入ってきます。カマスが爆釣するのは堤防の内側ポイントですので、外側と両方ある場合は迷わず内側を選びましょう。
ただし、注意点としては、船が停泊しているような潮の流れがほとんどないような堤防内側にはベイトフィッシュも入ってこないため、カマスも入ってくる期待はできません。堤防の上から見て、割と波が立っていたり流れているのが目視できたりするようなポイントを選びましょう。
カマスをルアー、特にミノーで狙うときに必要なロッド要件は以下の通りです。
硬さ(調子) | ML |
---|---|
長さ | 7.6〜8.6ft |
ルアーを泳がせている最中にグググっと食ってくるため、割と引きを楽しめるカマス。それでもアタリは一瞬であることも多いため、繊細なアタリを瞬時に掴める硬さがベスト。ロッドの硬さはMLがカマスくらいのサイズである20〜30cmを中心としたサイズのターゲットを狙う時に一番使いやすいです。
何か1つのターゲットのために専用のロッドを買うという概念は、大型がターゲットの時以外はないため、汎用的に使えることを考えましょう。これを踏まえると、7.6〜8.6ftの一番投げやすく使いやすい長さを選びましょう。
エギングロッドは、イカを釣るために使うロッド。実はこのエギングロッド、色んなターゲットに対しても使うことができ、持っていかない日がないほど重宝しています。ショアから狙うタチウオならこのエギングロッドで十分です。ロッド調子がMLのロッドは小型〜中型まで応用して使える中、エギングロッドは本当に使い回ししまくっています。
ミノーなど小さくて細めのルアーを使うカマスのルアー釣り。スピニングリールで、番手は小さくていいでしょう。
番手 | 2000〜3000 |
---|---|
ギア比 | ノーマルギア |
この中で一番大事なのはノーマルギアということでしょう。やや遅めのリトリーブスピードのため、ハイギアは非効率。また、カマスほどのターゲットにパワーギアを使うほどのことではありません。より繊細な釣りを行うためにも、ノーマルかローギアがいいでしょう。
ロッドでもオススメしているエメラルダスですが、同じモデルでリールも存在します。僕はロッドとリール両方ともエメラルダスでタックルを組み、ここ小値賀島ではカマス以外にもアラカブ(カサゴ)をたくさん釣りました。エギングロッドとエギングリールは本当に汎用性があって便利です。
ルアーやメタルジグなど疑似餌で釣りをするなら、僕はPEライン一択です。ルアーやジギングにおいて、釣れる人と釣れない人の差はキャスティングの飛距離で生まれるといって過言ではありません。この飛距離に影響が出るのがラインです。できる限り軽いラインならその分空気抵抗が少ないので飛距離が出る傾向にあります。ただし、あまりにPEラインを細くすると切れやすくなります。目安は0.8号くらいを使用すればちょうどいいバランスになるかと思います。
カマス釣りの魅力は何より手軽さです。ポイントは堤防内で車でエントリーできるような場所、仕掛けはミノーで釣れるため餌の取りつけに煩わしさを感じません。釣れる時間帯は限られているものの、釣れ始めると1投ごとにアタリがあるゴールデンタイムに居合わせたなら、これほど釣り人を喜ばせてくれることはありません。正直、あらゆるターゲットを狙ってきましたが、カマス釣りがこんなに楽しいものとは思いませんでした。
写真にはカマス以外も含まれていますが…少し茶色みがかった皮がカマスです。このカマス、皮を少し炙ると香ばしくてさらに美味しくなります!
カマス釣りは、青物のように釣れるかどうか分からないというレア度もないので、かなりハマりました。次回は大型アカカマスを春に狙ってみたいと思います。
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