20 ヴァンフォード C3000HG

シマノ

20 ヴァンフォード C3000HG
定価
¥ 31,000
 価格
¥ 22,725
番手
3000
ギア比
6
ドラグ/耐力
9kg
自重
180g
B/R
7/1
巻上長/回転
89cm
ハンドル長
55mm
ナイロン糸巻量
2.5-180 / 3-150 / 4-100
PE糸巻量
1-400 / 1.5-270 / 2-200

狙えるターゲット魚種

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

軽さは正義!軽量と性能をあわせ持つ20ヴァンフォード C3000HGの使用インプレ

軽いリールの優位性とは何でしょうか?「ロッド操作のしやすさ」、「感度の良さ」、「長時間の釣りでの疲労軽減」などメリットはたくさんあります。一方で「軽いリール = 剛性がない」というイメージが根強く残っていることも事実です。しかし、20ヴァンフォードは、シマノの最新技術によりそのイメージを払拭しつつあります。軽さと性能を併せ持つこのリールを深堀りしていきたいと思います。

20ヴァンフォード C3000HGの基本仕様は?

16ストラディックCI4+の後継機として、マグナムライトローターと軽量ボディにより、巻き出しの軽さと優れた操作性を実現しています。また、滑らかで静粛性の高い巻き心地を叶える「マイクロモジュールギアⅡ」、「サイレントドライブ」を搭載し、より繊細なリーリングも可能です。さらにロングストロークスプールを搭載し、遠投性能を向上させたほか、「Xプロテクト」による高い耐水性、「HAGANEギア」による耐久性能も有しています。リール重量は従来から10g軽く180gとなり、かなり軽量なリールとなりました。

マイクロモジュールギアⅡ+サイレントドライブ

マイクロモジュールギアⅡ

シマノならではの製造技術によって進化したマイクロモジュールギアⅡ。ギアの歯、ひとつひとつの歯面から設計を見直すことで、理想的な歯形状を追求し、音鳴りの低減、滑らかなギアフィーリングの向上も達成しました。

サイレントドライブ

ボディ全体の基本設計、駆動関連部品をひとつひとつ見直し、部品間の微細なガタ、隙間、揺れを細部に至るまで徹底的に排除しました。改善の対象箇所は多岐にわたり、新たな次元での滑らかな回転性能、静粛性を伴った巻きごこちを実現しました。

「マイクロモジュールギアⅡ」と「サイレントドライブ」は、シマノ最上位機種である、「20ステラ」にも搭載されています。上位機種の機能をミドルエンドの機種にもそのまま搭載されていることは好印象です。

ロングストロークスプール

ヴァンフォードC3000HGのスプール

ロングストロークスプールを搭載することで、2500番サイズで従来比約4%の飛距離アップを達成しています。18ステラから採用されたロングストロークスプールですが、スプールの長さは従来機種(17ツインパワーXD C3000HG)と比較しても一目瞭然です。いつもルアーが届かないあのポイントへ、20ヴァンフォード C3000HGなら届けてくれるかもしれません

Xプロテクト

Xプロテクトは、新たな撥水処理に加え、水の浸入を抑えるラビリンス構造を複合することで、高い防水性能を実現しています。オフショア釣行で海水を多く浴びた日でも、シャワー洗浄のみで海水を洗い流すことができます。たまにオイルやグリスを追加することで、その性能はさらに向上することでしょう。

新設計ベール開閉機構

開閉角度が広く、フェザリング(サミング)性も向上しました。また、開く角度が大きいことで不意のベール返りも防いでくれます。ベールの開く角度が広ければ、その分キャストもしやすくなります。また、意図せずベールが返っていまうことでのリールの破損やラインの高切れも防止できます。

新形状ラインクリップ

ヴァンフォードC3000HGのラインストッパー

取り外しやすく、ホールド力をアップした新形状のクリップを採用。エステル0.2号からフロロカーボンの40ポンドまで幅広く対応します。14ステラ以降あまり良い評判ではなかったこのラインストッパーの形状ですが、18ステラあたりからもとに戻ったようです。シンプルで止めやすい形状になりました。

比較検討されるリールと比べると?

19ストラディックC3000HG

20ヴァンフォードの前身でもある16ストラディックCI4+15ストラディックの兄弟機種でした。19ストラディックと名前は違うものの同じく兄弟機種だとい思われます。2つの大きな違いは、「コアソリッドシリーズ」か「クイックレスポンスシリーズ」かです。根本的な部分が異なっており、約45gも重量が違うので、剛性を求める場合はコアソリッドである「19ストラディックC3000HG」を、軽量さを求めるならばクイックレスポンスである「20ヴァンフォード C3000HG」となるでしょう。

20ルビアス LT3000S-CXH

5年ぶりのモデルチェンジとなった20ルビアスは、LTになったことでさらにその性能を増しました。スペックでは重量は同じものの、ベアリング数、最大ドラグ力は上回っています。ラインキャパシティが少し短いので、オフショアではその部分が少しネックになるかもしれません。しかし、20ルビアスはその巻き心地も素晴らしく、デザイン性も高級感があります。実売価格が20ヴァンフォード C3000HGよりも約5,000円ほど高いこと、どちらのデザインが好みか?というところが分かれ目になるでしょう。

なぜ私が20ヴァンフォード C3000HGを選んだか?

圧倒的な軽さ

ヴァンフォードC3000HGの重量

私が「20ヴァンフォード C3000HG」選んだ大きな理由はエギングに使用したいと思ったからです。そしてエギングだけでなく、シーバスやオフショアにも流用できることが条件でした。しかし、エギングをやる上でリールに求められるもはやはり「軽さ」。当初は16ストラディックCI4+を候補にしていましたが、軽さに最新技術が詰め込まれた「20ヴァンフォード C3000HG」が新発売されたので、そこに飛びついたというわけです。エギングだけなら2500番やC2500番でもよかったのですが、幅広い釣りも視野に入れてC3000HGを選択しました。本体重量180gに加え、私の場合はリールスタンドとノブを追加しますので、その重量は約205gになります。

黒赤を基調としたシックなデザイン

リールのデザインで検討する際、私はロッドと合わせたときにどのような色合い、バランスとなるかを考えます。エギングでは18セフィアBB S80Mを使用しているので、ロッドと同じく黒赤を基調としたデザインはぴったりでした。

X-プロテクトがもたらす耐水性能

20ヴァンフォード C3000HGは、ティップランエギングでの使用も考えています。オフショアでは海水を浴びる機会も多く、多くの道具を持ち込むこともでききず、なにより時間が惜しいので船上でのトラブルはできる限り減らしたいという思いがあります。X-プロテクト搭載機種は、その高い耐水性により、日ごろのメンテナンスさえしっかりと行っていれば、リール内部での塩ガミなどは防いでくれますので安心です。

逆に残念だと思うところは?

スプールにベアリングを追加できない

ヴァンフォードC3000HGのボールベアリング設置箇所

20ヴァンフォードでは以下の4か所に、合計5個のベアリングを追加することができます。しかしながら、スプール内にはベアリングの追加ができません。追加できる4か所のうち、スプール受け以外はまあまあの分解が必要なので、普段ベアリング追加する際は、スプール受けのみに追加される方が多いでしょう。 私も追加しています。スプール内部にベアリングを追加することで、逆回転した時の性能に影響を及ぼしますので、エギングなどシャクリの動作が多い釣りでの使用を考えると少し残念な所です。

  • ラインローラー(1個)
  • スプール受け(1個)
  • ローターナット(1個)
  • ウォームシャフト(2個)

デザインに高級感がない

これは好みの問題ですが、20ヴァンフォードはリール全体に光沢感があるパーツが少なく、黒もマットな感じなので、高級感がないという意見があります。私自身は落ち着いて好きな感じなのですが、このベタ塗りの感じが、ワゴンに入っているような安物リールのようだという印象を受ける方もいるようです。

20ヴァンフォード C3000HGが特にマッチする釣りとは?実釣と使用インプレ

エギング

エギ

1日に何回もシャクリ続けるエギング、そのタックルにはとにかく「軽さ」と「感度」が求められます。私自身そこまで頻度の高い釣りではありませんが、以前はシーバスで使用していた「16セルテート2510PE-H」を流用していました。リールの重量は60gの違いがあり、セルテートではシャクっているうちに手首が痛くなってしまいました。「20ヴァンフォード C3000HG」に変えてからは、リールの軽量性も相まって、手首の痛み、疲労は劇的に改善されました。加えてクイックレスポンスにより巻きも軽いので、素早く巻いて止める、ということも自在に可能です。

  • ロッド:シマノ 18セフィアBB S80M
  • リール:シマノ 20ヴァンフォード C3000HG
  • ライン:VARIVAS アバニ エギング マックスパワーPE X8 0.6号

ティップランエギング

近年人気上昇中のティップランエギング。オフショアでアオリイカが狙えることもあり、人口も増えつつあります。この釣りではとにかく感度が命。ロッドも大事ですが、同じくらいリールの感度も重要になってきます。また、餌木は30g前後を使用することが多く、着底後は7~8回はシャクリを入れるため、そこそこの剛性も必要になります。20ヴァンフォード C3000HGはその2つを両立できていますので、これからティップランでは主流になるリールの一つになると考えられます。

  • ロッド:メジャークラフト エヌワン ティップランエギング NSE-S602E/TR
  • リール:シマノ 20ヴァンフォード C3000HG
  • ライン:VARIVAS アバニ エギング マックスパワーPE X8 0.6号

シーバス

シーバス

湾奥やボートなど、7ft後半~8ft後半のロッドでキャストアキュラシーが求められる場面や、細かいトゥイッチを入れるシーバスゲームではリールの軽さも重要な要素の一つになります。また、ただ巻きでストップアンドゴーを掛ける際にもクイックレスポンスは大きな威力を発揮します。エギングのタックルをそのまま流用することができるという点もコスパが高いと言えるでしょう。しかし、磯でのヒラスズキやランカー専門で狙う場合にはより剛性が求められるため、シマノでは19ストラディックや20ツインパワー、ダイワならば19セルテートを使用する方が良いかもしれません。

  • ロッド:ダイワ ラテオ 86ML・Q
  • リール:シマノ 20ヴァンフォード C3000HG
  • ライン:SUNLINE キャリアハイ 1号

20ヴァンフォード C3000HGは圧倒的な軽さが魅力の高性能リール

「20ヴァンフォード C3000HG」は軽さと性能を従来機種から大きく進化させたミドルエンドとは思えないほどの魅力を持ったリールです。数種類の釣りを兼用できるコスパの良さも兼ね揃えており、ワンランク上のリールを検討している方にとっても、普段上位機種を使っている方のサブリールとしても候補の一つとしてもおすすめできます。今後は16ストラディックCI4+と同じように人気必須となることは間違いないでしょう。

この記事を書いた人

ぶらっくまんばのプロフィール写真

リール大好き人間
ぶらっくまんば

 シーバス、マダイ、タチウオ、青物、メバル、アオリイカ、シーバス、タイラバ、ライトショアジギング、メバリング、タチウオジギング、岡山県、兵庫県、瀬戸内海


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