19 ステラ SW 14000XG

シマノ

19 ステラ SW 14000XG
定価
¥ 119,000
 価格
¥ 101,938
番手
14000
ギア比
6.2
ドラグ/耐力
25kg
自重
675g
B/R
13/1
巻上長/回転
134cm
ハンドル長
80mm
ナイロン糸巻量
35-195 / 40-155 / 50-140
PE糸巻量
6-300 / 8-200 / 10-165

狙えるターゲット魚種

できる釣法

よく比較されるライバルモデル

オフショアキャスティングゲームの最高峰!シマノ ステラSW14000XGインプレッション

ステラSWとは

シマノが販売するリールの中でもオフショアの大型魚回遊魚を狙う為に耐久性や剛性、ドラグ性能を極限まで引き上げた最高峰のリールです。暴力的な引きをするクロマグロやキハダマグロ、ヒラマサやGT等の大型魚回遊魚にも全く怯むこと無く挑むことが出来る点が多くのヘビーユーザーに支持されています。特に旧モデルと比較し、巻き取りパワーやドラグ性能等が大幅のスペックUPしている為、より安心できる最強のリールとなっています。

モデルチェンジによる進化点

圧倒的な巻き心地

一般的にステラと言えば釣り人の中では、シルキーで滑らかな巻き心地を想像する方が多いと思いますが、オフショア向けのSW仕様になってもシルキーで滑らかな巻き心地は健在です。旧モデルや下位機種のツインパワーSWと比較し、目を瞑ってもはっきりをわかる程、巻き心地が違います。「インフィニティドライブ」搭載による性能UPが影響していると思われますが、繊細な釣りではないオフショアゲームにおいても、やはり巻き心地が良い方が釣りをしていて気持ちが良いです。

巻きのパワー

旧モデルには搭載されていない「インフィニティドライブ」の搭載により巻き取りパワーが格段に良くなっています。ヒラマサ等のヒットしてから一気に根に向かって走る魚に対し、ファーストランまでの僅かな時間に少しでもヒラマサまでの距離を縮める為、リールのパワーでゴリ巻きすることがあるのですが「インフィニティドライブ」搭載により旧モデルよりも非常に巻き易いです。もちろんマグロ類の大型回遊魚とのファイトでもリールの巻きのパワーによりファイトが楽になる事を実感しました。

ヒートシンクドラグ搭載

ステラSWでは10000番手以降の大型番手には「ヒートシンクドラグ」が搭載されています。マグロ類の俗に言うよく走る魚は、ドラグが出続けることによりスプールが熱を帯びドラグ性能の低下やラインへのダメージが懸念されますが、放熱性のある材質を採用することにより熱ダレによるドラグ性能の低下を約50%改善されています。旧モデルではファイト中、スプールが熱を持ち、水を掛けることでスプール温度を下げていましたが、「ヒートシンクドラグ」の採用により安心してファイトできる様になりました。

ステラSW14000XGヒートシンクドラグ

ドラグ調整ノブ形状

キャスティングゲームでマグロを狙う際、ファイト中にドラグを調整することが多々あるのですが、旧モデルと比較し、ドラグ調整ノブの取っ手部分が深くなった為、ファイト中のバタバタした環境下でもつまみ易くドラグ調整がし易くなりました。オフショアグローブを付けてファイトする為、この形状変更は非常に使い易く有難いと感じます。

ステラSW14000XGドラグ調整ノブ形状

デザイン

ここは個人の好みにより変わってくるかと思いますが、私の主観として色がより濃くなり、スプールカットの形状やドラグノブのカラーリング等、旧モデルと比較しデザインが向上している様に感じます。またハンドルも全モデル共ボディカラーと統一された為、よりシャープな印象を受けます。お酒を飲みながら眺めるだけでなかなか楽しめます。

ステラSW14000XG全体

気になる点

ライン放出

通常ラインがフルに巻いてあるシーンでは特に感じませんが、巻き量が半分程度になった際、ライン放出時にスプールエッジに引っ掛かる様になります。同番手のダイワ ソルティガでは同様事象は発生しなかったので、気になる点です。しかしながら大型回遊魚向けのキャスティングゲームでライン残量半分以下の状態で釣行することなど限りなくゼロに近い筈の為、実釣ではそれほど気にならないでしょう。

リール自重

大型回遊魚を狙う為、多少の自重の重さは仕方ないですが、675gと言う重さはやはりズッシリ感じます。同番手のツインパワーSW14000XGと比較し、重量差は約25g程ですが、ロッドを装着して構えると、25gの差が意外としっかりとわかります。特にヒラマサキャスティングゲームでは、一日中ずっとキャスティングをする為、終わった後の疲労感が結構変わってきます。もちろんこのクラスのリールで掛ける魚は強烈に引く魚が多いので道具の重量感・安心感が必要になってきますが、釣り人側のトレーニングも必要になってくるでしょう。

向いている釣り

大型ヒラマサキャスティングゲーム

ヒラマサ

浅場での大型~超大型のヒラマサキャスティングゲームではステラSW14000XGが最大限に活躍できる環境でしょう。特に「インフィニティドライブ」搭載による巻きパワーの向上はヒラマサキャスティングゲームにおいて、非常に重要な性能の一つであると感じます。魚が掛かった際、根に向かう魚の頭を上に向ける為、リールのパワーだけで強引にファイトすることが出来ます。又魚が掛かった瞬間に根擦れのリスクを軽減する為、ファーストランまでの短い時間で少しでも糸を巻く際も力強い巻き取りでファイトすることが出来ます。

GTキャスティングゲーム

GTキャスティングゲームもヒラマサキャスティングゲームと同様にリールのパワーでゴリ巻きするシーンがある為、ステラSW14000XGの活躍するシーンが多いでしょう。特にヒラマサキャスティングゲームと比較しても使用するルアーの重さやロッドの硬さによりリールへの負荷が多くなりますので、ツインパワーSWよりもステラSWを使用する方が無難です。大型サイズになれば60㎏以上の夢のサイズも狙える魚の為、最低限の体力は付けて挑みましょう。

キハダマグロキャスティングゲーム

キハダマグロ

ご紹介した通りステラSWは10000番手以降は魚に走られた際、スプールの放熱性を高める「ヒートシンクドラグ」搭載によりドラグの熱ダレによる性能の低下やラインへの熱ダメージを減らすことが出来る為、マグロゲームとの相性は非常に良いでしょう。使用していて感じるのは圧倒的なドラグ性能の良さです。マグロの引きに追従して非常に滑らかにドラグが出る為、レスポンスが非常に良く、不用意なラインブレイクが少なくなりました。この番手になってくるとラインキャパシティPE6号:300mが巻ける為、サイズにもよりますがクロマグロのキャスティングゲームでも使用できるでしょう。まだクロマグロのキャスティングゲームは行ったことはないですが、潮の流れ次第では60㎏までのサイズは狙る気がします。

総評

シマノの最高峰のリールのステラSWですが、価格に見合った性能を体感できます。特に使用していて感じるのは、ルアー操作時や魚とのファイト時の巻き取りのパワー、シルキーで滑らかな巻き心地です。大型の魚はポンピングを行う際もリールの巻きのパワーが必要になってきますが、明らかに旧モデルと比較し巻き取りのパワーが増し、ファイトがし易くなりました。正直なところ、私自身もこのリールの性能を最大限に使用できているかはわかりません。しかしながら、かなり無理をしてもぶれることなく安心して使用できる為、本格的に大型回遊魚を狙う方は非常にオススメの1台です。

この記事を書いた人

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価値ある1本を求めて!
モト助

 マグロ類、青物、シーバス、ヒラメ、トラウト類、オフショアジギング、オフショアキャスティング、ショアジギング、サーフフィッシング、ワイルドトラウト、相模湾、房総半島(外房、南房)東京湾奧、中禅寺湖、1級小型船舶免許


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