※写真はパームス製シーラプチャー76ML。私のメインフィールドである相模湾のシイラ、サワラ、カツオキャスティングゲームに幅広く使用出来るユーティリティモデルです。
サワラのキャスティングゲームでは主にシンキングペンシルやヘビーミノーによる早巻きがオススメです。状況によってはジャーキング等のアクションも有効なこともありますが、ルアーのスピードを変化させる為、サワラが食い損ね歯がラインに当たって切れ易く、全面的にはオススメ出来ません。またダインビングペンシルによる誘い出しでもヒットすることもありますが、シンキングペンシルやヘビーミノーを早巻きで手返し良くキャストを続けた方がヒット率を上げることが出来ます。
サワラは歯が鋭く、釣り人の間では「サワラカッター」と呼ばれ、しばしばリーダーのカットによるルアーロストを経験することがあります。狙うサワラのサイズにもよりますが、40lb以上の太目のリーダーを装着することをオススメします。正直、シンキングペンシルやヘビーミノーでの早巻きでは、あまりラインをカットされることは有りませんが、それでも常にサワラカッターのリスクは付き纏います。状況によっては30lb程のリーダーもルアーの動きや魚からの視認性の影響で食いが良くなることもありますので、状況に応じて調整してみましょう。
ジギングゲームでサワラを狙う際は、基本的にフォールでのバイトを拾う事が多い為、フォールのアタリが取り易いベイトタックルがオススメです。激しいアクションではなく、柔らかいアクションで、フォールを意識したスロージギングに近いアクションが有効な場合が多く、また柔らかめのロッドを使用することでサワラの引きに追従したファイトが出来る為、バラシも低減できます。
先程もご紹介しました通りサワラはフォールで食わせることが多く、その為ジグのフォール姿勢も重要になり、リア・フロント双方にフックを装着することでより安定したフォール姿勢が生み出されます。またフックをリア・フロントの双方に着けることでフッキング率も上がり、活性の低い状況でのバイトも確実に拾っていくことが出来ます。
余談ですが、フックに使用するアシストラインも細いものではサワラの歯で切られてしまうこともありますので、200bl以上のものやザイロン製のものなど強い物を使用することをオススメします。
個人的には常に使用することはオススメしませんが、あまりにもサワラの歯によるカットが多い場合は、リーダーの先にワイヤーリーダーを使用することでカットが低減されます。常時の使用をオススメ出来ない点として、ルアーアクションの変化や魚から視認し易くなる為か、食いが悪くなることがあるので私個人も使うことは殆どありませんが、状況に応じ使用すると思い切ったファイト等もしやすくなるので検討してみて下さい。
ルアーフィッシングはエサ釣りと比較し、フックが大きく、またフックの数も多い為、安全にフックを外す為にもフィッシュグリップの使用がオススメですが、特にサワラは歯が非常に鋭い為、一瞬でも肌に歯が触れるとサクッと切れてしまい、大量に出血してしまいます。写真撮影等で魚を持つ際は、特にフィッシュグリップで魚を持った方がより安全に持つことが出来ます。
サワラは釣り上げてからフックを外す際も暴れる事が多く、その際に手や足にフックやサワラの歯が当たり大怪我をすることも珍しくありません。特に返しのあるフックが手などに刺さると船上ではまず抜けず、釣行途中でも帰港するパターンを見かけたことが何回もあります。フックを外す際は釣りをしている中でも最も魚と人間が近づく瞬間です。安全で楽しい釣行をする為にも、プライヤーは大き目のものを使用して魚が暴れてもフックや歯からなるべく距離が取れるものを選びましょう。
釣って良し、食べて良しのサラワゲームは個人的にも非常にオススメの分野です。しかしながらサワラの歯やフック、またキャスティングゲームでは他の釣り人にフックを掛けてしまうなど、多くの危険を伴います。折角の楽しい休日でも怪我をしてしまっては元も子もありません。安全に帰港する為には、充分な装備と安全意識を持って安心の釣行を心掛けましょう!
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